昨日今日と甲子園は雨が降り、今日は結局ノーゲームになってしまったそうです。
野球の神様が地上の惨状を見て流した涙だろうか…と思っていたら、今度は地震です。そんなに激しくは揺れませんでしたが、揺れは結構長く続いたので、揺れが収まってもかなりの間平衡感覚が戻りませんでした。
しかも揺れが収まったら今度はまた雨が強まりだしました。適当な表現かどうかは分かりませんが、どうしても野球の神様が怒ってるように思えてなりません。
…もっとも、甲子園の選手やファンより、他に怒るべき相手はいると思うのですが…
(付加:今6日0時半少し前です。先ほど2度目の地震がありました。津浪の危険があり、震源近くでは避難勧告が出ているのだそうです。阪神・淡路大震災を経験したものとして、何も被害がないことを祈っております。)
さて、先日古田敦也会長・日本プロ野球選手会の編集で、「決意!合併・1リーグ制NO!宣言」という本が緊急出版されました。
私も買って読んでみました。あまり細かく内容についてバラすといけないので、ここでは控えますが(選手会を支える意味でも買って読まれるのがいいと思います)、特に注目したのは、「プロ野球発展のための古田私案」というところです。
とかくストばかりにマスコミの注目が集まり、選手会の主張については報道されないという現状を考えれば、ファンの目に見える形で古田会長や選手会の提案が明確に示されたことの意味は大きいでしょう。
ただし、だからといって、この提案をすべて丸呑みするべきではないでしょう。また、古田会長がそうすることを望んでいるとも思えません。
ですので、ここでは「古田私案」7項目について、1つずつ検討してみたいと思います。
① 放映権料の一括分配方式の実現
これは選手会以外でもよく提案されていますが、私はこの案には少々の疑問を持っています。
まず、一括分配をするためには現在放映権料収入の多くを得ている球団が、それを手放さなければなりません。当然、そういう球団は激しく抵抗するでしょうし、最終的に受け入れられるには、それなりの見返りが必要です。果たして、それが用意できるでしょうか?
また、分配方法も慎重に考えなければなりません。中でも最悪の方法は、試合数に関わらず放映権料を完全に均等分配することです。
完全均等化してしまうと、各球団がテレビ局に対し営業努力を行っても収入には反映されなくなります。そうなるとどの球団もあなた任せになり、悪平等に陥ってしまうのです。
もちろん、放映権料の分配を是正する必要はあります。ですが、これは万能薬でもないことは理解しておくべきでしょう。
② ドラフトの完全ウェーバー制の導入
これについては以前の記事で書きましたが、1巡目までウェーバー方式にしてしまうと、シーズン終盤に「最下位になりたい」争いが起きる恐れがあります。
ですので、1巡目は抽選、2巡目以降はウェーバー方式というのが適切だと思われます。
③ FA資格の大幅拡大と補償金の撤廃
よく「FA導入が選手の年俸高騰を招き、球団経営悪化につながった」という話を聞きます。
しかし、経済原理からすれば、これは怪しい議論です。むしろ、FA宣言を行える選手が限られるために、供給不足が起き、価格(年俸)が高くなっているというのが正確と考えられます。
とすれば、年俸総額抑制のためにはFAの条件は緩和すべきです。現在では一軍登録150日9シーズンが資格となっていますが、4~5シーズンにはすべきでしょう。
ただし、補償金撤廃には反対です。補償金制度は経営の苦しい球団にとって必要だからです。
④ ぜいたく税の導入
⑤ 交流試合の効果的導入
⑥ 2リーグ前提での新球団設立の公募
この3つについては賛成です。ただし、交流試合は出し惜しみすべきではないでしょう。最低限他リーグ6球団×3試合=18試合は必要です。
⑦ 東アジアのチームのリーグ加入
こういう話が出る度に疑問に思うのですが、韓国や台湾のリーグやチームは日本のチームとの対戦についてどう思っているのでしょうか?日本側の意向はいいとして、相手のあることである以上、相手側の意向も聞かなければならないと思うのですが…
ただ賛成を得られるならば、アジア選手権等は実現してほしいと思います。リーグ加入までは地理的に難しいと思いますが、短期のシリーズなら問題ないでしょう。
また、日本球界のレベルアップのためには、東アジアでの選手権も必要ですが、何よりオーストラリア代表チームとの定期戦は不可欠ですorz
いろいろ注文を付けましたが、自らの案を公にして議論を呼びかけてくれた古田会長をはじめ選手会には、何より感謝しています。
耳を傾けるべき連中がこのような声を歯牙にもかけないことには憤りを感じますが、その分我々ファンが真剣に声を上げ、議論しなければならない、そう思っています。
実際今回の本の中にも、選手会に届けられたメールや、各界の著名人の声が寄せられています。
特に、各界で活躍している方々や活躍できていない方々の思わず頭を抱えたくなる様々な声には、一度目を通されるといいかと思います。
ただ個人的には、このロッカーの心の叫びも載せてほしかった気がします。
野球の神様が地上の惨状を見て流した涙だろうか…と思っていたら、今度は地震です。そんなに激しくは揺れませんでしたが、揺れは結構長く続いたので、揺れが収まってもかなりの間平衡感覚が戻りませんでした。
しかも揺れが収まったら今度はまた雨が強まりだしました。適当な表現かどうかは分かりませんが、どうしても野球の神様が怒ってるように思えてなりません。
…もっとも、甲子園の選手やファンより、他に怒るべき相手はいると思うのですが…
(付加:今6日0時半少し前です。先ほど2度目の地震がありました。津浪の危険があり、震源近くでは避難勧告が出ているのだそうです。阪神・淡路大震災を経験したものとして、何も被害がないことを祈っております。)
さて、先日古田敦也会長・日本プロ野球選手会の編集で、「決意!合併・1リーグ制NO!宣言」という本が緊急出版されました。
私も買って読んでみました。あまり細かく内容についてバラすといけないので、ここでは控えますが(選手会を支える意味でも買って読まれるのがいいと思います)、特に注目したのは、「プロ野球発展のための古田私案」というところです。
とかくストばかりにマスコミの注目が集まり、選手会の主張については報道されないという現状を考えれば、ファンの目に見える形で古田会長や選手会の提案が明確に示されたことの意味は大きいでしょう。
ただし、だからといって、この提案をすべて丸呑みするべきではないでしょう。また、古田会長がそうすることを望んでいるとも思えません。
ですので、ここでは「古田私案」7項目について、1つずつ検討してみたいと思います。
① 放映権料の一括分配方式の実現
これは選手会以外でもよく提案されていますが、私はこの案には少々の疑問を持っています。
まず、一括分配をするためには現在放映権料収入の多くを得ている球団が、それを手放さなければなりません。当然、そういう球団は激しく抵抗するでしょうし、最終的に受け入れられるには、それなりの見返りが必要です。果たして、それが用意できるでしょうか?
また、分配方法も慎重に考えなければなりません。中でも最悪の方法は、試合数に関わらず放映権料を完全に均等分配することです。
完全均等化してしまうと、各球団がテレビ局に対し営業努力を行っても収入には反映されなくなります。そうなるとどの球団もあなた任せになり、悪平等に陥ってしまうのです。
もちろん、放映権料の分配を是正する必要はあります。ですが、これは万能薬でもないことは理解しておくべきでしょう。
② ドラフトの完全ウェーバー制の導入
これについては以前の記事で書きましたが、1巡目までウェーバー方式にしてしまうと、シーズン終盤に「最下位になりたい」争いが起きる恐れがあります。
ですので、1巡目は抽選、2巡目以降はウェーバー方式というのが適切だと思われます。
③ FA資格の大幅拡大と補償金の撤廃
よく「FA導入が選手の年俸高騰を招き、球団経営悪化につながった」という話を聞きます。
しかし、経済原理からすれば、これは怪しい議論です。むしろ、FA宣言を行える選手が限られるために、供給不足が起き、価格(年俸)が高くなっているというのが正確と考えられます。
とすれば、年俸総額抑制のためにはFAの条件は緩和すべきです。現在では一軍登録150日9シーズンが資格となっていますが、4~5シーズンにはすべきでしょう。
ただし、補償金撤廃には反対です。補償金制度は経営の苦しい球団にとって必要だからです。
④ ぜいたく税の導入
⑤ 交流試合の効果的導入
⑥ 2リーグ前提での新球団設立の公募
この3つについては賛成です。ただし、交流試合は出し惜しみすべきではないでしょう。最低限他リーグ6球団×3試合=18試合は必要です。
⑦ 東アジアのチームのリーグ加入
こういう話が出る度に疑問に思うのですが、韓国や台湾のリーグやチームは日本のチームとの対戦についてどう思っているのでしょうか?日本側の意向はいいとして、相手のあることである以上、相手側の意向も聞かなければならないと思うのですが…
ただ賛成を得られるならば、アジア選手権等は実現してほしいと思います。リーグ加入までは地理的に難しいと思いますが、短期のシリーズなら問題ないでしょう。
また、日本球界のレベルアップのためには、東アジアでの選手権も必要ですが、何よりオーストラリア代表チームとの定期戦は不可欠ですorz
いろいろ注文を付けましたが、自らの案を公にして議論を呼びかけてくれた古田会長をはじめ選手会には、何より感謝しています。
耳を傾けるべき連中がこのような声を歯牙にもかけないことには憤りを感じますが、その分我々ファンが真剣に声を上げ、議論しなければならない、そう思っています。
実際今回の本の中にも、選手会に届けられたメールや、各界の著名人の声が寄せられています。
特に、各界で活躍している方々
ただ個人的には、このロッカーの心の叫びも載せてほしかった気がします。
本、早速注文しました。感想は読んでから書きます。
一番下の「パリーグ消えたら…」のCM、今日始めて見ましたが、
サイトにアップされてる人がいるなんて感動です!
KINCHOのCM作成関係者及びテレビ朝日に乾杯。
しかし、こんな天気で来週のヤフスタ4連戦、大丈夫でしょうか。
台風も来ているし…
…でも野球の神様、怒るのはいいけど地震だけは勘弁して~~( ̄▽ ̄;)
ヨメはビビってました。
さて、本題に。
ルパードさんの意見にほぼ賛成です。
ただしFAについては少し違います。
補償金制度は現在余り機能していないように思われます。
お金持ちならどんどん支払えますから。
ドラフトの指名権と交換するというのが、適当なところではないでしょうか。
今ならFAで1年間に2名が上限なので、可能では?
ほかに年数短縮も頭においているのですが、すると上記では行き詰まりますしねえ・・。
理想はサッカーのように移籍自由にすればいいのですが、
そこまでの土壌が野球では出来てませんので、それはおいておくとして。
とりあえず本、買います。
それと観戦準備だ。(おそらく)外野で弁当ばかり食っているのがたぶん私です。
加盟料問題よりも、そっちのほうがずっと独禁法に触れると思いますけれど。
裏返せば、まるで放映権は読賣の既得権であって、他の球団もその権利はまったく持てないと思い込んでいるどころか、読賣権利独占マンセーになっている、だから1リーグに反対している球団も「巨人さんが」「巨人さんが」と言っているようです。
全マスコミに「放映権問題について報道したら、広告を引っ込める」という圧力でもかかったんじゃないかと思います。
実際、放映権を誰が持つか、あるいはその相場がいくらか、などは、電博が勝手に決めていることだから。
ナベツネが電通の偉い人と仲良しなのは明らかですし、電通と博報堂は、ライバルというよりも、2社でうまくシマを分けて独占形態を作ってきたわけですし。
「決意!」は読んでいないので、古田私案については何とも申し上げられないのですが…
ただ、どうして今までどこからも「NPBが放映権を一括して持てばいい」という案が出て来ないのか、不思議でなりません。
そうすればNPBやコミッショナーの「各球団の財源の不均衡なんて他人事、それぞれが勝手に悪いんでしょ」みたいな態度も、ちっとは改まると思うのですが。
まあ「今まで」は「NPBの総意=ナベツネ私案」みたいなものだったわけですが、ナベツネはもう球界の人ではありません。
現に他球団代表者クラスで「渡辺サンは球界とはもう関係ないはずなのに、口を出すのはおかしい」と怒っているところもあるわけですから、「辞めたオーナーのコネで放映権を一球団が独占しているのはおかしい」が代表者会議やオーナー会議の最優先議題に挙がって然るべきだと思うんですが。
それさえ各球団にうまく配分されるシステムを早急に考えて承認されれば、選手会もストを起こさなくてすむし、合併予定球団も「ひょっとしたら合併しなくても経営維持できるかも」になるかもしれないのに…
なにか、混乱を招くほうへばかり話を持っていきたがる大きな力が働いているようで(ため息)
なので、まだ見ぬCMに思いは募ります(笑)。
今のところ天気は持ちそうですね。4試合全て開催は難しいかも知れませんが、今日は何とか試合をして、3位に復帰したいものです。
となると、ますます手がつけにくくなりますね…orz
放映権料も大問題なのですが、今回の問題ではドラフト改革や交流試合の大幅導入など、是非はともかく経営側からすら様々な提案が出てきたはずなんですよ。
例えば、例の野崎案などもそうですし。
ただ、それらがいつの間にかどこかに行ってしまって、法廷闘争やストの話にばかり報道が集中している。
しかも、これは球界再編を進めたい人にとっては願ったり適ったりのことでしょう。
法廷では選手会側の主張は認められませんでしたし、スト突入となれば、高年俸の選手へのやっかみを煽って潰しに掛かることもできる。
実際、そういう誘導を狙ったとしか思えない記事を連発している新聞もありますからね。
RROSEさんなら具体名を出さずとも一発で当てられると思いますが(苦笑)
このままだと、裏で糸を操っている人が最後にいい目をする、というスポーツでは一番あってはならない事態になりそうな気がしてなりません…orz
さて、補償金についてなのですが、これは目指す目的によって必要度が異なってくるように思います。
戦力均衡を目的とするなら、仰る通りドラフト指名権との交換。
経営維持を優先するなら、補償金ということになるでしょう。
私は後者の立場ですが(戦力均衡は準ウェーバーのドラフトでかなり図れると思いますので)、指名権譲渡も流出元球団の選択肢として作った方がいいかも知れませんね。
ただ、FA資格を緩和することを考えれば、指名権譲渡は2人分まで、などの制限は必要かと思われます。
というのは有力球団が、戦力を飼い殺しにしてしまうより、出場機会を与えるほうがいいと思いますので。
ただ、今すぐに採用というのはちょっと無理があるでしょう。
ただ現状の、1年に1球団2名枠なら、金持ちさんが有利なような気がします。
権利保有者が沢山出れば、各球団もチョイスが多くなるので、今のようにFA宣言者の年俸がバカ高くならないというのも有るし。
ところで、今さっき帰ってきました。
どこからって?ヤフー球場ですよ。
明日の先発は台風18号。凄いスピードボールで誰に求められない?
おかしなことを言うくらい、疲れてしまいました。
さて、移籍についてですが、私もできる限り自由にすべきだと思います。
特にドラフト改革を行う以上、移籍は大幅に簡単にすべきでしょう。
結局のところ、需要も供給も多い方が、市場は賑わうってことでしょうね。
その意味では、多少年俸の抑制幅が狭まるかもしれませんが、需要側の球団数を増やすのも面白いのですが…
それから、自分も広告のことはよくわからないので、ちょと調べてみたんですが、実は全球団が放映権を持っていることがわかりました。
お詫びして訂正します。
が、なぜか読賣の放映権料の相場だけが、異常に高いんだそうです。
その相場を勝手に決めているのが電通です。
オリンピックやワールドカップなんかの、私企業主催でない、文字どおりの「公的」スポーツ国際大会のたびに問題になるのですが…
放映権を持っているのはオリンピック協会やサッカー協会であっても、日本国内で「どのゲームの中継の放映権料をいくらにするか」を勝手に決めるのは電通なんですよね。
で、かならずNHKと日テレは、放映権料が高いゲームが行くようになっている。
言い換えれば、海老沢―ナベツネ―電通(の中の中曽根人脈)に、他局は言いなり、ということです(ここで朝日と毎日はちょと別扱いになるんですが、それはともかく)。
そのつながりで、かならず得をするのが堤義明ですよね。
いちいち国際的なスポーツ・イベントの主宰者側にいる人(利権配分を自分の都合で動かせる人)ですから。
そして、なぜかもう一人かならず得をする人がいて、それがダイエー元オーナーの中内功なんですよ。
そいつら「たかが年寄り」の政治人脈を考えると、ものすごくいろんなことを省略すると、自民・公明が、その年寄りたちに不利になることは絶対にしない、という構図ができあがるんですね。
だから公取委は、電通の横暴が独禁法違反だとは絶対に言わない。
だから、ルパート・ジョーンズさんのおっしゃるように「耳を傾けるべき連中がこのような声を歯牙にもかけない」んでしょう。
自分はずっと、球界再編にはいろんな自治体も絡んでる、3セクも絡んでる、オリンピック年というのも絡んでる、連合や全労連がしゃしゃり出てきて選手会支援するのもマズイ、と言い続けてきたんですが…
なんか、そういうことを言うと「筋違いっ。単に球界の問題っ。おまえはアホか」とどこ行っても歯牙にもかけてもらえないので、ま、いいや(寂)
ただ、連合や全労連を動かすのが常に毎日新聞労組であって、毎日新聞社の実質的オーナーが堤義明だということだけは、選手会にも伝えたいし、ストを全面的に支援するとおっしゃっている方々にも知っておいていただきたいと思っています。
さて、その話と関係があるのかどうか分かりませんが、今朝の「おはよう朝日です」で、ニッカンのデスクが今回の動きについて、根来・ナベツネ・堤のほかに第4の人物がいると語っていました。
その人物(番組ではミスターX)は政界にも強い人脈があり、裏で暗躍していたという話でした。
ただ、肝心の誰かが明かされない。話を持ち出したニッカンデスクも墓場まで持っていくという始末。
純粋に楽しめるエンターテインメントなんて日本にはないんですかね…