「未来」なき新たな街の憂鬱～ポートアイランド探訪記・後編＆おまけ～

　ポートピアランドに別れを告げ、私が向かったのは、10日前に開港してしまったばかりの神戸空港でした。



　ポートライナーの駅を出たところが、ちょうど出発ロビーになっています。
　ただ、出発ロビーというよりはホームセンター○ーナンに近い匂いを感じたり。
　そして電光掲示板を見ると……



　スカイマークが早速やらかしてる￣|＿|○

　……ちなみに神戸新聞の記事を見たら、これが初めてではなかったそうで（－．－；）



　土産物屋さんにあったたこサブレ。なんかかわいいなぁと（笑）



　お弁当コーナーです。最近は空港のお弁当も凝ったのが増えましたね。



　ある意味定番ですね（＾＾；）
　ただ神戸なのに檻の弁当はなし。グッズはというと……



　あれれ？



　あ、あったあった（￣▽￣；）





　こんな感じで、在阪テレビ局と吉本のグッズも結構ありました。ただ、サンテレビグッズはなし。



　展望デッキに出て見ましょう。開港間もないだけあって、見物客は多いです。





　展望デッキへの階段の横は、こうなっていました。



　滑走路の向こうには「神戸空港マリンエア」の文字。



　デッキ東側には中華バイキングのお店がありました。もうすぐ開店時間だったので、お客さんが並んでいます。



　西側には管制塔。



　北側からポートピア方面を望む。ポートピアは、はるか遠く……



　展望デッキを降りて、3階の窓から見たANAのプロペラ機。1時間以上いて、見ることができた飛行機はこれだけでした。

　神戸空港についての私の思いは、ハムぞー所長の批評と基本的に同じです。
　違うところといえば、所長は神戸市民で私はそうではないというところですが、仮に―というより確実に―神戸空港が大幅な赤字になるとして、兵庫県が税金をつぎ込まないという保証はないでしょう。
　それに、今後神戸－但馬線という兵庫県民が卒倒しそうな超ローカル線ができないとも限りません。
　そうなったとして、私も所長同様できるだけ赤字が小さくなるよう県民として利用したいなと思います。

　それにしても、空港といい対岸のポーアイ二期地区といい、実に憂鬱です。
　私自身、どちらも建設することには反対でした。それは両方とも完成してしまってからも変わることはなかったのですが、ただ実際に自分の目で見て、ある種の光明を見出したかった、考えを改めたくなるようなものを見出したかった、そんな気持ちはあったと思います。
　ただ、薄暗く、肝心の飛行機がほとんど見当たらない空港といい、これからもずっと街は生まれないであろうポーアイ二期の広大な空き地といい、実際に目の当たりにした光景は、そんなわずかな希望も消し去るものでした。
　かつてポーアイやポートピアが与えてくれた「未来」を、私はこの街からかけらも見出すことができなかった。代わりに見えてきたのは、これから予想される膨大な赤字、そして市民や県民の負担という恐ろしい今後のシナリオ……
　どうしようもない徒労感と憂鬱を抱えながら、三宮から梅田に出るよりわずかに運賃が高い、帰りのポートライナーに乗り込んだのでした。


【おまけ】



　ポーアイにはいろんな施設がありますが、兵庫県民として一度は見ておきたいサンテレビ本社に立ち寄りました。



　本社といっても、在阪テレビ局のように自前のビルは持っていません。ただ本社が入っているビルには、こんな風にちゃんとサンテレビの展示コーナーがあります。





　タイガースグッズが多いのは、まぁ当然のことですね（＾＾；）
　ただサンテレビの場合阪神びいきではあっても他球団を見下すところはほとんどありませんし、実況も基本的に落ち着いています。
　何より阪急→波→檻の試合もずっと中継してきたわけで、阪神に媚びるかのような在阪局とくらべれば、はるかに節度を感じますね。



　少し離れたところには、コマーさる君がぽつんと立っていました。
　ただ、ここにもサンテレビのキャラクターがいなかったのは非常に残念です。去年暮れにこんな渋すぎるオッサンが登場したばかりなんですが……