会社の方針で、反強制的に、毎年人間ドックを受けてました。
その頃は、まだ保険組合で8割負担してくれたので、喜んで…。
人間ドックの日は、有給休暇消化日になっていて、一泊二日のコースを選択すれば、大手を振って、連続二日間は無条件に休めるのです。
当時、仕事は殺人的に忙しかったのですが、「会社の方針で強制なんです…。」、「二日間、病院なので連絡が取れませんが、ご了承下さい…。」等々、客先への大義名分もあり、体も心も休めるいい機会になりました。
一泊二日のコースだったので、各自に個室が用意され、検査の狭間の待ち時間は、本や雑誌を読んだり、昼寝をしたり。
会社の方針で、反強制的に、毎年人間ドックを受けてました。
保険組合で8割負担してくれたので、喜んで・・・・・。
人間ドックの日は有給休暇消化日になっていて、一泊二日のコースを選択すれば、大手を振って連続二日間は無条件に休めたのです。
当時、仕事は殺人的に忙しかったのですが、
「会社の方針で強制なんです。」
「2日間、病院なので連絡が取れませんが、ご了承下さい。」
等々、客先への大義名分もあり、体も心も休めるいい機会になりました。
1泊2日のコースだったので、各自に個室が用意され、検査の狭間の待ち時間は、本や雑誌を読んだり、昼寝をしたり。
万が一、寝過ごしてしまっても、看護師さんが優しく起こしてくれます。
かわいい看護師さんだったりすると、寝たふりをします。
椅子に座って本を読んでいても、ドアをノックする音が聞こえると、素早くベットに潜り込み、起こしてもらっていました。
私は、この事を『だるまさんがころんだ』と命名し、いつのまにか、会社の仲間にも定着し、みんながそう呼んでました。
何で『だるまさんがころんだ』かというと、
看護師さんのノックの音が聞こえてからドアを開けるまでが10秒前後、頭の中でゆっくりと『だるまさんがころんだ』を言いながらベットにすべり込むと7秒前後がかかり、ノックからドアが開くまでの10秒に、少し余裕を持って間に合うからです。
何より、ドアの向こうに気付かれない様に、静かに素早く移動する様が『だるまさんがころんだ』にどこか似ていますよね。
「コン、コン、」(ノックの音)
「Eno さん、時間ですよ。」
「・・・・・・・・・。」
本を読みながら、うとうととしてしまって、不覚にも『だるまさんがころんだ』の始動が遅れた。
始動した瞬間に再び、「コン、コン、」
(間に合わない)焦った!
「Eno さん?・・・・・失礼します。」
『だるまさんがころんだ』を三倍速にして、何とかドアが開く前にベットの上にたどり着いた。
そしてドアが開き、看護師さんが入って来た…。
そこで、自分の格好の不自然さに気付く!
(あれっ、何か、体勢がおかしくないか?)
(仰向けに寝た状態で、右足だけ天井方向に90度持ち上がったまま固まっている!)
どう見ても不自然で妙な体勢。
まさに『だるまさんがころんだ』のギリギリの攻防で、妙なポーズのままフリーズさせちゃた。
まるで本当の『だるまさんがころんだ』の時の様に、寸での所で動きを止めたので、妙な体勢のまま固まってしまった様である。
それはまるで、
体の硬いおっさんのラインダンスのひとこま(カステラの文明堂の古いCMを思い出しますね)。
見様によっては、
残念なコサックダンス。
あるいは、
加トちゃんの『ちょっとだけよ…』状態。
などと考えてる場合じゃないのに、こういう時にかぎって、無駄な思考が働いてしまう悲しい自分・・・・・。
柔軟体操でもしている様に、上手くごまかせば良かったな。失敗・・・・・いや、失態(泣)。
確実に、引きつるその場。耐え難い一瞬の静寂。
しばらく間をおいた後、看護師さんが口を開く。
「・・・・・・あっ、あの・・・・・そろそろ次の検査になりますので・・・・・。」
「よろしくお願いします。(うぷっ)」
看護師さん、吹き出しそうになって、手で口押さえちゃってるし。
私と目を合わせずに、笑いを噛み殺しながら、部屋を出て行きました。
あ~あ、きっとナースステーションにでも行って言うんだろうな。
「人間ドックに来てた人、ベットでラインダンスしてたわよ。」
「もしかしたら、あれコサックダンスかも・・・・・。」
「いや、あれはやっぱり、“加トちゃんのちょっとだけよ”だわ・・・・・。」
「♪パァ~、パァ、パァ、パァ、パ、パ、パァ~」なんて効果音まで真似しながら・・・。
人間ドックでの、恥ずかしい出来事……(汗)。
エコー検査の事を話そうと思ってたのに、脱線しちゃいました。それについては、Part 3 で改めて話をします。