BMWは、約30年くらい前にR80に出会ってからずっと乗り継いで乗っている。裏ではおなじくドゥカティにも30年くらい乗ってきた。とにかくバイクに乗ることを100%純粋に楽しむドゥカティに対して、BMWは、ひたすら黙って仕事をするバイク。バイクを楽しもうと思う層には、なんとなくこの無機的な機械にはなじめない。簡単に言えば楽しくないのだ。
でも、その楽しくないは、東京から大阪までBMWを走らせたとき、目的地に到着したときに理解することができる。BMW以外のバイクなら、東京から大阪まで走ったあとは、疲れてもう休みたいとなるのだが、BMWは、大阪に到着してからが本番とばかりに、バイクでの疲れが全く無いのだ。ひたすら黙って仕事をするバイクとはこういうことだ。ライダーを疲れさせずにいかに安全に目的地まで連れていけるのか?BMWの神髄はここにある。
しかし近年、モータースポーツの世界にもBMWが参入して、仕事というより、走ることを純粋に楽しむバイクが登場して来た。その代表格が「M」なのかもしれない。