キラサビタイムス☆彡

~錆猫責任編集~
instagram→キラサビストア☆彡(@kirasabi_store)

積読拾読(「ある」ということ編)

2020-12-02 | 
『さざなみのよる』は、あのNHKドラマ「富士ファミリー」の話だった
おはぎが名物のね
人が亡くなる話なのに「幸せ」を感じるストーリー
『昨夜のカレー、明日のパン』もそうだったけど、木皿泉の選ぶ言葉が絶妙でしみる
木皿泉はみんなの代弁者だなーそして見透かされているなー

『恋するラジオ』はスージーさんの満を持してのアウトプットだ
これまでのスージーさんの人生は、この本を書くために
音楽に関する膨大な知識をインプットする期間だったんじゃないかと思う
おじさん2人(もう1人はマキタスポーツ)が知識を小出しにしてくれる番組
BS12「ザ・カセットテープ・ミュージック」もおすすめ!
クイーンの映画の多少の歴史改ざん問題とは…
曲は好きだけど、昔は違和感を持ったり半笑いしていた人たちが
映画のヒットをきっかけに「クイーンファン」を公言できるようになった、ということだろう
年取って改めて聞いたり見たりしたら良かったってことは多々あるから
いずれにしても小説の『1984年』みたいなことが実際に起きてるってことは確かだ
大げさだけど

『九年前の祈り』は芥川賞受賞作らしい
正直、全然面白く無かった

整体に興味は無いが飾り気の無い装丁が気になって『整体対話読本 ある』を
「気」って胡散臭いわーと思っているけど、多少ふーんと思う事はあった本だった
いずれにしても、私は不調だったら病院に行く
そして、あんまり悩まないことがいいんじゃないかなと思う
ふーん…

『くふや くわづ』は盛岡の小さな書店・BOOKNERDが刊行した
盛岡の小さな飲食店「くふや」に関する本
このサイズ・ページ数の本にしてはかなり高い
そして「くふや」の料金設定にちょっとびっくり
平等って、物の値段って何だろうと考えさせられた一冊

思えば平日は毎日おにぎり作ってるなーということで『おにぎりと日本人』を
おにぎりに関することのダイジェスト版という感じだった
うちのおにぎりは少数派の太鼓型
三角形はきれいに作れないのでそうなったのである

ということで、前回の積読拾読で予告した通り、食べ物系の本シリーズ、スタート!

著者が飲みまくりの『ようこそポルトガル食堂へ』
冒頭いきなり京都の「カステラ・ド・パウロ」のマダムが登場
マダムが時々インスタに載せてくれる賄いが美味しそうなんだよねー
さて、天ぷらやカステラもそうだけど、関西のおせち料理に欠かせない(らしい)棒鱈も
ポルトガル伝来でないのかな?どうなのかな?
そう思ってしまうくらいポルトガルでは干し鱈を使った料理が目白押し
バカリャウ(=干し鱈)、覚えてしまった
今は生の鱈の方が年中手に入りやすいからいろいろ作ってみたいですな
・ヴィーニョ・ヴェルデ…シュワシュワのワイン
・バカリャウ・ア・ゴメス・デ・サ…干し鱈のゴメス・デ・サ風
・パタニシュカシュ・デ・バカリャウ…干し鱈のかき揚げ
・フランセジーニャ…肉とチーズたっぷりのポルト風クロックムッシュ
・エスカベーシュ…元祖南蛮漬け
・サラダ・デ・グラオン・コン・バカリャウ…ひよこ豆と干し鱈のサラダ

続きましてピロシキが作りたくて『ロシアのパンとお菓子』を
成果はまた後日

出た!『髪を切りに来ました。②』
直後にオンラインで人に会わなきゃいけなかったのにうっかり号泣してしまった
沖縄料理も美味しそうだな

今回のシャーロック・ホームズは『シャーロック・ホームズの事件簿』を
ホームズが語り部となっている作品もあり

北海道土産本①『えぞももんがのきもち』
無条件にかわいい

北海道土産本②『六花の森』
坂本直行さんの花のイラストとエッセイたっぷりでなんと160円!

続きまして通りすがりの古本市でゲットした絵本

公共広告までもが猫を外に出してはいけないと言っている今日この頃
『ノラネコの研究』も儘ならないものだ
やってみたいよねーこんな風に

本体の『ななかまど』(旭川市の市木)に負けじと
折り込みふろくの冊子にも北海道がいっぱいだった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(書かずにはいられない人々編②)

2020-10-23 | 
昨日の続きです

玉子(卵)についてのアンソロジー『玉子 ふわふわ』です
あらためまして、向田邦子と武田百合子は面白い!
以下気になった料理や人
・フウカデン(fricandeau)…スコッチエッグみたいなやつ?
・パセリのオムレツ ・サヤ隠元…と書くと悪そうなヤツみたい
・メグレ警視 ・電気飴…綿あめですな
・ご飯/炒り卵/鰹節/刻み梅干し/青のり/ご飯/炒り卵/鰹節/刻み梅干し/青のり
・檀タマ…檀一雄の乱暴な玉子料理 ・ハッサクたまご
・名古屋だるまのみそかつ弁当の温泉卵VS新幹線
・風邪ひきの湯豆腐卵

information! 積読拾読は今後しばらく食べ物系の本が多めになる予感です

盛岡の歌人・くどうれいんのエッセイ『うたうおばけ』です
記憶に新しい積読拾読(土井善晴編)から早くも2回目の登場!
彼女、もっと前にもどこかで会った気がして調べたら
「てくり 第26号」の表紙の子でした
もう文士劇の洗礼は受けたのかしら( ̄ー ̄)ニヤリ
以下気になったエッセイ
・暗号のスズキくん…進学校の理系男子に告ぐ!回りくどいことはやめなはれ
ひじょーにいたたまれない!泣けてきた!でもこのエッセイ好きだ
・私VS(笑)…私も(笑)を使わないのでまぁ気持ちは分かる
ただ「…」には一言申し上げたい
作家や歌人のようにボキャブラリーが豊富な人には「…」は不要かも知れない
しかし文章が書けない我々は「…」を使わざるを得ない時があるのだよ(笑)

こちらも歌人が書いたエッセイと日記『せいいっぱいの悪口』です
著者は国語の先生をしていてコメットさんに似ているらしい
以下気になったエッセイ
・マンボウの下半身…エッセイと関係ないけど
子どもの頃、隣町のスーパーに行った時のこと
マンボウが発泡スチロールの容器に丸ごと入って売られていた
図鑑で見たばかりだったからショックだった
あれはちゃんと売れたんだろうか、そもそも美味しいのだろうか
・走馬灯の日々…親知らずを抜いた話をしたら
「私も抜かなきゃいけないんだけど、もしかしたら明日死ぬかもしれない
って思うと無理」と言った友人がいた
その時は全然言っている意味が分からなかったけど
このエッセイを読んだらなんとなく分かるような…いやよく分かんないな
今を生きてるから、ってことなのかな
またエッセイと関係ないけど、NHKの番組「みうらじゅんの「最後の講義」」
の走馬灯映像が面白かったなー
・はみだしながら生きてゆく…コロナ禍で自ら命を絶つ人が増えているという
ということは、あの時ああしておけば!ああ言っていれば!
と後悔している人も増えているということだ
悲しい

『バー・オクトパス』のマスターはタコです
バーに海の生き物が立ち寄ってカクテルを飲んでゆきます
海の中ですが、防災対策は必要みたいです

美容室でざっと読んでいた『髪を切りに来ました。①』を購入してしまった
作者はドラマにもなった『いいひと。』の高橋しんです
北国生まれが描く南国のお話、続きが楽しみです
しかしこういう漫画も今はバリバリCGを使っているのですな

「図書 2020 9」
ニッポニウムの話、もっと知りたいです
あかちゃんトキメキ言語録でトキメキました

「ヨムヤム通信」は彦根の古書店・半月舎さんで本を買った時に頂いたもの
内容は店主の今年の4月1か月間の日記でした
読み応えありました
私も好きなもの作って食べよーっと
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(書かずにはいられない人々編①)

2020-10-22 | 
『ブックオフ大学ぶらぶら学部』最近はすっかりオンライン科在籍の私です
ブックオフオンラインだと基本的に
某本(もしくは某CD)は何冊在庫があっても同じ価格で
その価格が高いと思ったら値下げするまで待つしかなかったりしますが
(逆に値上がりすることもあるし、割引クーポンが使える時もある
あとはどんな状態の本が来るかは賭けである)
店舗だと何よりも実物がみられるし、100円の棚で見つかる可能性もあるし
均一棚に無くてもネットより安い可能性もあるので
ぶらぶら学部はなかなか卒業できないものなのです
ブックオフの店舗に行って棚を端から端までじっくり見たいのです
最近いるのかわかんないけど、せどらーと戦いたいんです
買う予定のなかった本もうっかり買ってしまいたいのです
しかし数年前からブックオフの値付けも他のサイトに合わせているようで
均一棚のボリュームも魅力も半減した気が…
私は今まで他のブックオフ大学在籍の人とじっくり語ったことが無かったので
この本に書いてあるブックオフあるあるが本当にあるあるなんだということを
あまり認識せずにいたのですが、あるあるなんですよね?あー可笑しい
因みに、この本はリトルプレスなので版数がとにかく少ないのです
出版されてすぐに気になったら買わないといけないので当然定価です
最近面白い本が多いので、リトルプレスの方にお金を使っちゃってますよ

いやブックオフの話で長くなっちゃいました
積読拾読の今回のテーマは「書かずにはいられない人々」です
『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』
を書いたパンクな兄ちゃんもそんな一人だと思います
意外な方向から投資に向かって順を追って書いてあってすごく新鮮でした
私はこの本を読んだせいで投資の前に断捨離せねば!
と盛り上がってしまったのですが、ちょっと動いてみたところ
これがなかなか面倒でして、一時断捨離休止中なのです
まぁ焦らず行きましょう
こちらもリトルプレスでした

『ブックオフ…』と同じ出版社(著者)の『本屋さんしか行きたいとこがない』
旅先でもつい本屋さん、行っちゃいますよね
以下気になったあれこれ…
・港の切符売場の横の売店の100冊から旅の友を選ぶ
…子どもの頃、駅の売店で買ってもらったのがタッチの何巻目か1冊
全然ストーリーがわからなかったけどうれしかったな

『苦海浄土』は主婦が書かずにはいられなかった水俣病の現実です
聞き書きやルポタージュかと思いきや、解説者によると私小説なんだそう
「文学作品として読まれるべきである」と言うけれど
ごめんなさい、そういう感じで読めなかったです
罹患者の独白がすごく具体的で
例えば旦那さんと漁に出ていた時の楽し気で幸せな回想が
今どうしてか自分の意志で自由に動けない辛さや悲しさを増幅させていて
そういう部分も著者の創作だとしたら、ものすごい想像力だと思うのです
本の中に書かれた罹患者のモデルが自分や家族だとしたら
こんな風に書かれて勘弁してくれと思うのか
水俣病の真実を伝えるためによろしくと思うのか、どっちかな
以下付箋箇所…
・排水口からですな、原色の黒や赤や青色の何か油のごたる塊が
…映画「チェブラーシカ」に、川に排水を垂れ流す工場が登場する
排水のせいで川はカラフルで、そこで子どもたちが遊んでいる
危機を感じたワニのゲーナがカラフルな川に潜り
排水管を自らの体で詰まらせ、カラフルな水が工場内に逆流して
…というのを思い出した
・竜のうろこ(雲母?精霊信仰の何か)…ドラクエとは関係ない
そういえば『くそつまらない…』にオセン(汚染)という名の竜が出てくる
資本主義が生み出した深刻な問題の一つとしてね
・著者の石牟礼さんの書斎は
畳一枚を縦半分に切ったくらいの広さの板敷きの出っぱり

長くなったので続きはまた明日です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(不自由な世界編)

2020-09-08 | 
『1984年』は過去なのか未来なのか全くあり得ないウソ話なのか
はじめは単純に、こんな世の中は嫌だ!と強く思うのだが
この閉塞感、監視社会…まさに今じゃないか!と気付いたら
何とも言えない気持ちになった
長いものに巻かれているのは楽だけど
気付かないうちにおっそろしい思想に取り込まれている可能性もあるぞ
油断してはいかん

もともと意識が低い私が読む『意識の低い自炊のすすめ』
基本的にこの著者は酒を飲むことと料理が好きなので
私が思う「意識が低い≒手抜き」とはちょっと違っていた
著者は「手に入りやすいもので簡単に美味しく」という感じで
結構手間は惜しんでいなかった

今回の清張さんは前回の積読の『小説帝銀事件』からの
『日本の黒い霧 下』に収録された「帝銀事件の謎」である
清張さんは『小説帝銀事件』を書いた後も平沢逮捕に疑問を抱き続けていた
清張さんは事件の考察の最後に
帝銀事件が私たちに与えた2つの重要な示唆を記している
・われわれの個人生活がいつ、どんな機会に「犯人」に
仕立上げられるか知れないという条件の中に棲息している不安
・この事件に使われた未だに正体不明のその毒物が、今後の新安保による
危惧の中にも生きている

おもろいおねーさん西加奈子に『この話、続けてもいいですか。』
と直に言われたら長くなりそうだし「あーまた後でね」と言っちゃいそうだ
エッセイは読みたい時に読んで笑える。助かった
・料理エッセイが好き ・可愛死に(猫)
・少女漫画的恋愛指南 ・両国名物あんこあられ!

今回のシャーロック・ホームズは『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』を
そうかホームズも60歳になっちゃったのか

『藤井弁当 お弁当はワンパターンでいい!』と言われなくても
うちのはワンパターンではあるのだが
組み合わせがワンパターンにならんようにと思って頭の整理のために購入
ワンパターンではあるが、ある意味ワンパターンでは無いのだよ

『本の時間を届けます』を見て彦根の半月舎さんに行ってみた
シャッター通りの端に本屋さんはあった
本屋さんの周囲の数件だけ活気があったな
今度はUCCが開いてる曜日に電車で行きたい

草津の水生植物公園みずの森でやっていたクイズラリーに参加
公園の写真集『春から冬へ、花のみずの森』を頂いた(当てた!)
園の方が「今は無い植物も載ってるから貴重よー」と言っていて
正直どれかが私にはよくわからなかったけど
もしかして烏丸半島周囲のハスの群生写真の事を言っていたのかな?
烏丸半島周囲のハスの群生は数年前に突然消えてしまって
今は湖面がすっかり見えてしまっているからなー↓


食にまつわる本紹介が載っていたので「SAVVY 2020年8月号」を
いつもはお店や街に出かけよう!的な雑誌だと思うのだけど
レシピとお取り寄せ満載になっていた

「OZ 2020年7月号」見て仮想東京ぶらり
いつになったら行けることやら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(本当のこと編)

2020-08-21 | 
個人的に「良いタイトルで賞」をあげたい『止めたバットでツーベース』
ファンを含め、野球を愛してしまった全ての人々のリアルな物語だった
この本の内容と関係ないが、我が家はどこ(チーム)のファンという訳でもなく
里崎の解説が面白いという理由でパリーグを主に見てしまっているのだが
今シーズンが始まって早々、うっかり広島戦を見て以来
すっかりルーキーの森下投手のファンになってしまい
次の登板が楽しみで仕方ないのである(西武の源ちゃんと同郷なのね☆)

『天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い』は
2019年12月にアフガニスタンで銃撃され亡くなった中村哲さんの自伝
治療のためにアフガニスタンへ赴いた医師の中村さんが
なぜ多くの井戸を掘り、大規模な用水路を拓くに至ったのかが綴られている
砂漠のビフォーアフターの写真はやってやれないことはない!
と勇気をくれるし、数々の中村さんの言葉が刺さった
コロナ禍にも響く思いも…

『オリジン』でもラングドン教授は殺されそうになったのに
事件解決後はのんきにアメリカに帰って行った
ラングドンの時計がアップルウォッチになった時が
このシリーズの終わりなのだと思う

今回の清張さんは『小説帝銀事件』を
戦後の占領期に本当に起こった事件を考察し
清張さんが自分を納得させるために書き上げた小説ような記録である
清張さんが「この事件の背景にあるのは、われわれ市井の庶民が
いわれもなく逮捕される危険性を含んでいる怖さだ」と強調しているように
冤罪と権力へ、ものすごい恐怖を感じる事件だった
この物語は、ある記者が現在のウェスティン都ホテル京都の5階の部屋から
下を走る京津線の大津行きの路面電車を見下ろすところから始まる
清張さんは実際ここに長期滞在してストーリーを練っていたに違いない
電車は現在地下鉄になっているので見えないし、ホテルのお部屋はお高い
ティーラウンジにだけ行ってみるか…と調べたらケーキセット2000円かぁ
小樽の今はなき丸井デパートも出てくるよ

いろんな短編が楽しい『シャーロック・ホームズの帰還』
ホームズが帰って来たんだよ!もっと喜べワトソンくん
訳者がノリノリで翻訳したと見えて
「やっさもっさのあげく」なんて書いてあるのが楽しい
「踊る人形」が気にいった

引き続きシャーロック・ホームズ『恐怖の谷』を
これも『緋色~』のように根深くて、しつこく追っかけてくるっつー話である
解説でも指摘しているように、ワトソン君は「モリアーティを知らない」
ということになっていて、あれ?っと思うのだ
何でも知ってそうな人にそこんところどうなってまっかーと聞くと
「コナン・ドイルは自分が書いたものが100年近く経っても読まれるだろうな
なんて思って書いてないからねー細かいところは気にしてないんでしょ」
と言われ、妙に納得したのだった
その他気になった2点
・鉄アレイって鉄亜鈴って書くんだね
・すごい微笑ってどんな微笑?

『動物のお医者さん』が人気だった当時
北大獣医学部の受験が超難関になってしまったのは噂には聞いていた
私、初読み
当時の学生さんの服装や床で寝てる女子学生なんかに気を取られ
ちゃちゃっと読めるかと思いきや、全然進まないのだった
とりあえず4巻まで。続きはまた後日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(土井善晴編)

2020-08-04 | 
今回のリトルプレス2冊に共通する人物は土井善晴さんである
どちらの本にも、伝説のおむすびの回のあの番組について出て来る

『わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版』は
盛岡の歌人・くどうれいんが書いた文章を
盛岡の小さな書店・BOOKNERDが刊行した本
外食を控えた大連休を過ごしたせいで料理したくないで症になっていた私に
多少なりとも良い薬になった本であった
(料理が好きになったわけではない)

大阪発ローカルカルチャーマガジン『IN/SECTS』の
vol.12のテーマは今だからこそ?の大阪観光である
大阪のソウルフードや味園ユニバースのビジュアルがもうビシバシ来る
結局何屋か不明な店やビル、レトロな看板を辿って
果てしの無い大阪ぶらりに行ける日までまた何度か読もう
ただ、悩める30代の店主たちの何とも煮え切らないインタビューや
コロナ禍で数々の移転閉店があることを考慮すると
いざ観光だとなった時、だいぶ変化している可能性もあるだろう
変化は変化でも、前向きな、そして街に釣り合った変化がいいな
土井さんのロングインタビューあり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(立場編)

2020-07-30 | 
幸田文の『木』にまつわるエッセイ集は
図書館のリサイクル本から大分前に頂いて来た本だ
何となく引っ張り出してきて読んだら面白すぎた
この人の言葉の選び方やぐいぐいな行動力、粋だなぁ
以下、じわじわ部分
・エゾマツの倒木更新
・山気…やまけ、さんき、やまっけ…幸田さんはどう読ませたかったか
・ただちっとばかり気持ちがうるむ
・アテ(使いものにならない歪みや曲がりのある木)に感情移入してしまう
・本当にアテは使いものにならないのだろうか
気になった幸田さん、頼み込んでアテを挽いてもらうことに
百聞は一見に如かずだけど、非常に危険!
・ヤクスギランドの木々は人なれしている
・ウジャジャケる
・マッチの軸木にポプラが使われていた

さて、幸田文の『木』に宮大工の西岡楢二郎という人が出て来て
うん?最近どこかで「西岡」を見たぞと思って積んである文庫たちを見たら
『木のいのち木のこころ』の背表紙に「西岡常一」とある!
楢二郎さんは常一さんの実弟であった
宮大工の師匠とその内弟子、さらにその弟子たちのリアルな記録である

今回の清張さんは『黒い画集』
この中の「証言」と「天城越え」のドラマを見たもんで
「証言」のドラマは今年1月に放送された現代劇で設定も少し違っていた
「天城越え」の方は1978年放送のもので鶴見辰吾がまだ少年だった
…そして知ってたけど清張さんがお遍路さん役で出演しているのだ
(清張さん存在感ありすぎ。全て持って行かないで!)
さて小説の方に戻ると、清張さんは山にも詳しいことに驚いた
「遭難」を読んだら黒部付近の地形図が欲しくなった
以下、昭和な感じの気になる部分
・布引岳を過ぎてガレ場あたりに来ると大町の工場のサイレンが聞こえた
…書かれた時代から考えると黒部ダム関連の工場?何の工場?後で調べる
・手をまわして、窓ガラスをずりさげる
・眼鏡の玉を拭く

『パレスチナ・そこにある日常』で60年以上続くパレスチナ人の苦労を知る
しかし掲載写真の人たちはいい笑顔だ
パレスチナ難民は大きく分けて2つのグループがあることが分かった

『ユナイテッドアローズ 日本一お客様に喜ばれる販売員の話』を聞いてみた
あの町のあの店が未だ存在している理由が分かった
ある程度の歴史のある企業が練りに練った理念を社員は軽視するなかれ

今回のコミックは『猫のお寺の知恩さん①~⑨』
またいい作家さんに出会った。絵も上手い
猫もいいが、人もみんないい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30人分

2020-07-28 | 
うーん(; ̄^ ̄)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(あの日の空気編)

2020-07-22 | 
『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』には
ニューヨークが都市封鎖状態の時に書かれた12の物語が収められている
4月上旬から5月中旬にかけて著者が「正気を保つため」に書いたものが
5月末には日本で翻訳・出版され
6月には読んでしまっている恐ろしいスピード
この本はあの日の閉塞感のあるNYの空気の缶詰なのかもしれない

作家・柴崎友香にとって2008年5月5日は『宇宙の日』だった
ROVOのライブ音源を流しながら読んでみたら面白かったけど
どうやってもあの日のあの場所の空気には絶対近づけないんだろうな

伊吹山の頂上の空気を持って帰って来た
『伊吹山お花事典』、結構役に立つ

良い連休を!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

積読拾読(付箋貼り過ぎ編)

2020-07-10 | 
ブラタモリの再放送を見て『黒部ダム物語』を出してきた
ノンフィクション「少年少女20世紀の記録」シリーズの一冊である
ブラタモリではダムの形状について
「強度を上げるためにアーチ式にウイングを付けた」とだけ紹介していたが
1959年にはフランスのアーチ式ダムの決壊があり
クロヨンも設計変更しないと金出さないぞ!と世界銀行に言われた
…という背景があった事が分かった
その他気になった部分
・「ドンピシャ」は土木(トンネル掘削)用語?後で調べる
・黒部にニッポンカワウソが生息していた!カッパ伝説も
本の後半のタンカーの話(出光の日章丸)も興味深かった
1956年頃に日本で作られた最大のタンカーは3万トンだった
その7年後には13万トンができる
1979年に住友の造船所で建造されたタンカーが世界最大で56.4万トン
一度に多くを運びたいが大きすぎても港に入れないという現実もあるようだ

『アフリカの日々』みたいな本を「サガ」というそうだ
自伝でも日記でも小説でもルポルタージュでも無いし
エッセイともちょっと違う
北欧出身の貴族の女性がアフリカのコーヒー農園の主人として暮らす
日々のあれこれである…今だったら「ブログ」の書籍化みたいな感じかも

何で持っていたのか忘れた『隠岐共和国ふたたび』という本
「隠岐学セミナー」関連のミニプレスに連載していたものを書籍化したものだ
なので著者(かなりミーハー)が誰に会いに行って誰が会いに来たなどの
報告が多いのは仕方がないのかな
十津川と隠岐の関係が出て来て、中沼了三に興味が湧いた

文句を言いながらもまたケストナー今回は『五月三十五日』を
1931年に出たこれは、文明の進化を見通したかなりの予言物語だった
動く歩道、自動運転、調理家電、歴史キャラゲーム、携帯電話、
そして工場の自動化あたりは実現しているし、完全電化都市はもうすぐだ
児童虐待、人種問題、についても描いてある
どこでもドア(この本では箪笥)だけまだ先かな

『夜』は15歳の時にアウシュヴィッツを体験した著者の自伝小説
辛いけど読まないといかん。がんばった

『大阪弁ブンガク論』でまたK氏に置いてけぼりを食う
この人、どんどん行ってしまうので付いていくのが大変だ
小説にも方言指導担当が入ることがあるというのは知らなかった

『星座』の舞台は主に札幌農学校(現北海道大学)周辺である
演武場の時計台(現札幌時計台)の機械室の中に潜り込んで
詩集を読むなんて素敵だ!
ススキノ、恵庭、千歳なども登場

『ときをためる暮らし』とは何だろか?
つばた夫妻のお話に耳を傾けるように読む本である
災害や疫病に立ち向かうためのヒントになるお話がいろいろあった
それから希望すれば行政から家の近くに畑をもらえたらいいのに!と思った

バカリズムのOLなりすましブログの書籍『架空OL日記1』
特に何も起こらないけど読ませるブログ
騙された人がいたのも分かる気がする
主人公が度々陥る「今言いたいけど言ってもなぁ止めとこ」具合も絶妙
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする