キラサビタイムス☆彡

~錆猫責任編集~
instagram→キラサビストア☆彡(@kirasabi_store)

積読拾読(単行本編)

2020-05-18 | 
移動中や待ち時間に本を読むことが皆無になったので
ここぞとばかりに単行本を家で読む!(寝床不可)
ところで本のタイトルというものは『○○の××』というのが圧倒的に多いですね
今回の本もほぼ当てはまります
しかし天下の芥川賞作家はそんなタイトルは付けないのです
『作家がガンになって試みたこと』は
岩波の「図書」で連載していたものに大幅加筆したもの
連載中からあまりにも医者の言うことを聞かない行動と物言いに
すごく魅力を感じてしまったエッセイでした
「図書」の連載の最後がうやむやだったので
その後作家がめちゃくちゃ苦しんで亡くなってたらやだなと思ってたけど
今現在もお元気そうです
作家のガンがどうなったのかは読んでお確かめを!
自分がガンになった場合、どんな治療を選択するのか
切るのか残すのか、これを読んだばかりにいろいろ悩んじゃいそうだなー

大泉洋を「あてがき」した『騙し絵の牙』はお仕事小説です
私にとっての大泉さんは俳優さんではなく面白いタレントさんなので
主人公と大泉さんがほとんどリンクしないうちに読み終わりました
みなさん、「ひとたらし」にご注意を!みんな持っていかれるぞ!

事故の20年後に『チェルノブイリの森』に潜入!
チェルノブイリ事故が周囲の環境(植物、動物、水系、土壌など)
に与えた影響について述べたルポタージュです
この本であらためてベクレルやシーベルトが何であるのかや
人が居なくなった場所が未だに放射能に汚染されている事実に触れると
福島第一原発の事故とどうしても比べてしまうし
人類の将来にとんでもなく悲惨なものが残ってしまったなと
それぞれの事故の影響の大きさを感じました

町田先生のエッセイをまとめた『常識の路上』です
一回読んだような読んでいないようなの数点ありました
以下、じわじわ
・真面目な指南場所(←ドイツ人)に翻弄されるドイツでの朗読会
・キティちゃん
・日本語の歌は言葉の持つ音や意味と、曲の音とが合一していない
・夢(ごみ)の島でのバイト中にルー・リードを聞く

『鷲の唄』は何でうちにあるんだっけ
椋鳩十と言えば、児童文学や図書館構築の祖というイメージですが
この本はかなり趣向が違いました
最初からずーっと日本のジプシーの性暴力、殺人、窃盗の嵐で
何だか辛くて半分くらいで読むのをやめちゃいました
解説によると…
この作品の初登場は1933年で、文壇界に衝撃が走りました
同年、国家権力によって発売禁止処分になりましたが
出版社が伏字処置をして満身創痍で出版
結果的に息の根を止められた本になってしまいました
時が経ち、1983年に復刊されたものが2020年の今ここにあります
ってドラマを知るともう一度ちゃんと読んだ方が
いいような気分になりますけど辛いものは辛いのです
表紙は素敵よ太田大八

鳥獣戯画風4コマ漫画で漫符が学べる『ギガタウン』です
漫符とは、(^^♬の♬みたいなマンガ特有の表現記号のこと
おでこの怒りの記号、リボンを付ける位置で男女を表現するなど
漫符って本当に後世に残したい発明だと思います
著者は『この世界の片隅に』のこうの史代 …えっ、デジャヴ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カラスの観察 | トップ | カラスの観察再び »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

」カテゴリの最新記事