電車の中で、大声で話していて、
お年寄りや妊婦さんに席を譲らない若者達。
集合住宅で、早朝、深夜問わず、
大声で騒いでいる家族。
自分の不機嫌を振りかざし、
おかまいなしに周りの人に接する人。
一度、その非常識な人たちの行動や態度が気になりだすと、
『私だったら、あんな行動はとらないのに。』
『どうして、周囲の人達へ配慮出来ないんだろう。』
と、その人達の行動の理由を考えようとします。
そうすると、ますます、
その非常識さに、頭にきてしまいます。
あまりに度を越した非常識さに、
見兼ねて、相手に正論をぶつけて、
行動を正してやりたい!なんて、
正義感がムクムクと湧いてきて、
「ちょっと、あなた達!」
と、一言言ってやりたくなってきてしまうこともあります。
📷ランニングへ出掛けた、葛西臨海公園
そんな時に、私は、こんな言葉を、
心の中で呟きます。
『ありがたいなぁ。』
非常識な行動をとる人に対してではありません。
自分を育ててくれた、大切な人達への気持ちです。
大人になって、非常識な人を見かけると、
そちらに意識が向くのは、
小さい頃から、どんな行動を取ると、
周りの人達に迷惑になるか、
両親や祖父母、親戚などの大切な人や、知り合いの大人達などに、
しっかり教えてもらっていた証だと思いますし、
周りの人達へ配慮する気持ちが身についているのは、
大切な人達が、幼い頃から常日頃、
見本になってくれていたからだと思います。
そういうふうに考えると、
今、目の前にいる非常識な人に対する怒りから、
自分にとって大切な人達が、
私が大人になってから役立つようにと、
してくれていたことへの、感謝の気持ちで、
胸がいっぱいになります。
そして、そんな風に育ててもらえたことが、
幸せに思えてきます。
そんなことを、思い出すために、
『ありがたいなぁ。』
と、意識して心の中でつぶやきます。
様々な他人と触れ合う機会に溢れている毎日の中で、
他人の言動に振り回されないようにするのは、結構、至難の技だなと、思う場面もあります。
気持ちを切り替える、いろんな『スイッチ言葉』を、これからも駆使して、
毎日を楽しく、ありがたく過ごせていけたらと思いました。