私が上野に着いた早朝。エル・グレコにまだ誰も並んでないのに、ラファエロ展にはすでに並びがありました。
さ、さすが…
どちらを先に見るか悩んだすえにエル・グレコを選択。
おかげで、私が西洋美術館に到着した時にはかなりの人でした。
とはいえ、並ばずに入れたので、思ったより…って感じかな。土曜日なのに制服の学生が多かったのが不思議。部活とか?授業の一環?
とりあえず、どの絵も人だかり……うんざり。人・人・人。
お江戸行き直前にラファエロ展を知ったので、詳しく調べてこなかったら、ラファエロだけでなく、ラファエロが影響を受けた画家とか、弟子たちの作品も一緒に展示ってか、あきらかにラファエロ以外の作品の方が多かったです(苦笑)
最初知らなかったので、2枚目から「……あれ?」私がラファエロに持ってる印象とは違う絵だぞと首を傾げてしまいましたよ。
↑そういう理由でした。
なんかラファエロの絵だと思って見てる人たくさんいたけどいいのかなぁ…まぁ、いいか。
あまり時間がなかったので、ラファエロ中心に見たけど……けど…
やっぱり、空間って大事だわ。
過去にイタリア旅行でフィレンツェとローマ&ヴェチカン行ってまして、(もちろん旅のほとんどを美術館巡りしたよ。)今回展示されてるラファエロの絵の多くをそこで見てるんだよね。あはっ。
もうさ、あっちの美術館って建物自体が芸術というか、歴史ある建物を利用してるから、今回、西洋美術館で見たのと全然違った。
あの豪華な屋敷・教会たちに飾られることを前提に描かれている絵なだけあって、やっぱ、一般人には想像できないほどの超豪華な部屋にあってこそ、より絵が輝くような気がします。
飾り気のないシックな美術館で見る絵じゃないなぁ。
絵はすげーほんわりだけどね。
ん~、でもラファエロの絵は、華やかだからな(←色とか、そういうことでなく、絵から放たれる雰囲気が)
ウィフーヌ美術館は本当すごかった…豪華で…
んで、金ぴか額にはいってるわけ(苦笑)
でもそれに絵が負けてないんだよ。
それがすごい。
もうその印象が鮮明に残ってるから、すごく物足りなかった。残念。
あ、でも「大公の聖母」様の人物の背景の黒はあとで塗られたものというのは今回初めてしったので、勉強になりました。
秀逸だったのは、私の前にいたそれを知った小母様2人組のうち1人が「じゃ、黒く塗った人は腕よかったのね。とっても上手に塗れてるもの。」
……た、たしかに!
ちょっと目から鱗だったよ。
ラファエロの描く柔らかで繊細な髪をそのままで、後光のほそ~い線も塗りつぶさず…あれ?職人すごくね?
(笑)
正直、今回一番印象的だったのはそれだよ。
名もなき職人の職人技に思いをはせてしまいまた。
なんかあとあんま覚えてないや。
足早に見たせいもあるけど、絵よりたくさんの人とその人たちの言葉のほうが印象に残った。
ああ、またイタリア行きたいなぁ…という感想になった。
あれラファエロはどこ行った。
あ、久しぶりの常設展のほうがおもしろかった。
若干絵の入れ替えもあったし。
モネの睡蓮楽しみだったのよ~♪
ジャガールとか印象派の作品が並んでるあのへん好きなんだよね。
西洋美術館行かれる方はぜひ常設展も見てください。
けっこういいですよ。