エイプリルフール

献花。

同僚の死亡が確認されました。
お昼をよく一緒に食べる仲の良い人でした。
昨日、ご主人が確認したそうです。
詳細は語られませんでしたが、恐らく、津波だと……

家がダメになったとか、同僚の家族が亡くなったとか、行方不明だとか……沢山、聞いてたのに、今まで同僚に死者がいませんでした。
どこかで、大丈夫って思ってました。
彼女の姿がずーーっと見えなくても、会社までの交通手段がないんだと……
200～300人近い人数が働いていることを考えれば、死者が居ないなんて、奇跡的ナことだったかもしれません。
しかし、そのたった一人が彼女だなんて……
朝礼で突然言われ、耳を疑いました。

3/15の時点で4名ほど、行方不明でした。
でも200～300人で4名なら…、停電の地域も多いし……と思ってました。
その後、大体連絡取れたと聞いていたので、あまり気にしてませんでした。

なんていうか、悲しいとか、そういうことを考える前に胸が詰まって、気付いたら泣いてました。
仕事前に確認することや、やらないといけないことがあるのに、涙が止まらなくて、泣きながら作業してました。
沢山、沢山、すすり泣く声が聞こえてました。
それでも仕事はしなければ行けません。
時間がくれば、否応無しに、対応が始まります。
皆、必死で涙を堪えていました。

「あとで、思いっきり泣こう！今は、自分たちに出来ることを頑張ろう！！」

彼女と一番仲が良かった同僚が、目を真っ赤にしながら、一番最初にそう言って顔を上げました。
その姿に、頷きながらも涙が止まりませんでした。

お客様には笑顔でいなければ、いけないのに、何度も詰まりそうになりました。


…窒息死。

一番苦しいと聞いたことがあります。
それを考えると、やっぱり涙が溢れてしまいます。

仕事中はずっと堪えていたので、帰り道はなきっぱなしでした。
すれ違った人には変な目で見られていたかもしれないです。
でも、しょうがない、とまらないんだもん。

帰ってきて、普通に家事をやってる自分。
お腹も減るし、眠くもなる。
生きていく為に、立ち止まれないことに、日常とのギャップに心が軋みます。
でも、沢山の人がそうやって、頑張ってるんですよね！

負けてられないのです！

本当は、こんなことを書くべきではないのかもしれません。
でも、自分の中で整理する為に、書かずにはいられませんでした。

泣くじゃくって帰ってきたら、正反対に目茶苦茶嬉しい、信じられないようなお知らせが届いていて、悲しい気持ちと嬉しい気持ちとぐっちゃ混ぜ。
そこに、地元に5強の地震。
山間で、強い地震がないところなので、軽くパニックでした。
自分が7を体験したより、パニックでした。
知人はみんな無事でしたが、もう、今日は色んなことがありすぎて、心がぐちゃぐちゃです。