実のところあまり、エル・グレコはくわしくなく、ちょっとくせのある宗教画を描かれる画家+絵だけではなく、教会の祭壇のプロデュースまでした画家て知識しかなかったんですよ。
美術系のTVでそのプロデュースした祭壇の感じが好きだったので、名前だけは覚えていて…くらい。
でも、変に先入観なく見れよかったかな。
個人的には熟成された宗教画よりそれ以前の肖像画のほうが好きでした。
特に「白貂の毛皮をまとう貴婦人」
あの絵すごいわ。
(あくまで個人的な感想&印象ですが、)目がね、本当目がすごいのよ!!
”生きてる”の。
感情のある目で、ゾクっとした。
ちょっと怖かった。
ものすごく何かをかたりかけてる目で、しばらくその場から動けなくなりました。
肖像画って写真より、はるかにモデルになった人の人となりがでると前々から思っていたけど、エル・グレコはその才能にたけた画家だったんだなぁと。
会ったこともない人なのに、モデルになった女性がどんな人なのか分かった気がしてしまった。
あと、どんな意味でかは分からないけど、きっとエル・グレコにとって特別な女性だったんだろうなって思った。
なんでと聞かれると困るのだが、そう”感じた”としか…
あとで読んだら解説にもそんなこと書いてた。
あれは誰が見てもそう思う絵だよなぁ。うん。
※ちなみに基本的に私は解説や解釈は一応目を通しますが、それはあくまで評論家から見ての意見なので、参考程度にしか思ってないです。
宗教画の解説は、わりあい「そうかなぁ?この人そんなつもりで描いたのかなぁ?」と首をひねることが多かった。
なんか私が受ける印象と解釈が違ってるものが多かった…
まぁ、所詮、芸術なんて受け手の感性の違いで大きく違うしな。
感じるままに楽しめばいっか。
宗教画はやはり迫力がすごかった。
ただ残念なのはできるなら、ここ(美術館)ではなく、描かれている教会で見たい。でないともったいなぁ~
いつか、旅行でいきたいっす。