日揮従業員ら内通疑い…
現地11人取り調べ アルジェリア人質事件
2013/01/22 産経新聞 転載
【カイロ=大内清】アルジェリアの外国人人質事件で、現場となった
天然ガス関連施設の内通者から犯行グループに情報提供があったことが、
現地報道などから鮮明となってきた。
イスラム過激派が同国のイナメナス以外の施設や、他のアラブ諸国の
重要施設に協力者を通じて浸透している可能性にもつながるだけに、
各国は早急な対応を求められることになった。
現地紙シュルーク(電子版)が施設内にいたアルジェリア人女性の
目撃証言として伝えたところによると、犯行グループは、
施設内の外国人の部屋番号が書かれた紙を持ち、
「限られた部屋にしか押し入らなかった」。
犯行グループは、目的の部屋では銃を乱射するなどした一方、
アルジェリア人には謝罪することさえあったという。
事件をめぐってはこれまでも、犯行グループが施設の詳細な
地図を持っていたとみられることや、「異教徒や背教者だけを殺す」
などと語っていたことが判明、アルジェリア政府高官からは
内通者の存在を指摘する声が相次いでいた。
同紙によると、すでにアルジェリア当局はプラント建設大手、
日揮の現地従業員ら11人の捜査を進めているが、容疑が裏付けられれば、
各国企業も現地従業員の採用方法見直しなどの対策を迫られるのは必至だ。
国際テロ組織アルカーイダなど過激派が国境をまたいで活動している
実情も考え合わせれば、域内の他の国でも協力者獲得を進めている
可能性は十分にある。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/624008/
>施設内の外国人の部屋番号が、書かれた紙を持ち、
「限られた部屋にしか押し入らなかった」。