米戦略爆撃機(米軍提供)=2016年8月
2018.5.19 10:36
【激動・朝鮮半島】 韓国が米空軍のB52との共同訓練を見送り
米紙報道、文在寅政権が北朝鮮への刺激を懸念か
http://www.sankei.com/world/news/180519/wor1805190011-n1.html
【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は18日、米当局者の話として、韓国政府が今月、米軍のB52戦略爆撃機との共同訓練「ブルー・ライトニング」への参加を見送っていたと報じた。6月12日に予定される米朝首脳会談を前に北朝鮮を刺激し、緊張が高まる事態を韓国政府が懸念したとしている。
トランプ米政権は、北朝鮮に対する「最大限の圧力」路線を維持する立場から、米韓合同軍事演習の規模を変更しないと述べていたが、韓国の文在寅政権による北朝鮮への配慮姿勢が改めて表面化したことで、対北包囲網への悪影響も懸念されそうだ。
訓練は当初の計画では、米領グアムに配備されている2機のB52が航空自衛隊の戦闘機と訓練した後、韓国空軍の戦闘機と訓練する予定だったが、今週に入り宋永武国防相がブルックス在韓米軍司令官に参加見送りを伝えた。
B52は沖縄近海の上空で自衛隊機との訓練だけ行い、そのままグアムに戻った。
ブルー・ライトニングは、11日に始まった米韓共同訓練「マックス・サンダー」とは別の訓練で、並行して実施された。北朝鮮はマックス・サンダーを非難し中止を要求していた。
韓国に刺激的・・(^^;)
トランプ政権、駐韓大使に横須賀生まれのハリス司令官
ワシントン=園田耕司
2018年5月19日10時06分https://www.asahi.com/articles/ASL5M25VTL5MUHBI007.html より
米ホワイトハウスは18日、空席の駐韓大使に太平洋軍トップのハリー・ハリス司令官(海軍大将)を指名する、と発表した。2月にハリス氏を駐オーストラリア大使とする人事が発表されており、発表後の大使人事の変更は異例だ。
ホワイトハウスは、ハリス氏の駐韓大使指名を発表した声明文で「海軍将官として深い知識とリーダーシップ、インド太平洋地域における地政学の専門知識を持つ」と紹介した。
ハリス氏は、トランプ大統領の信任が厚いとされ、北朝鮮への軍事的選択肢の策定にも携わってきた。2014年、太平洋軍司令官の上院指名公聴会で、北朝鮮については「最も激しやすく、危険な脅威」と表現。トランプ政権としては6月12日開催の米朝首脳会談を前に、北朝鮮に対して非核化に向けた強い姿勢を打ち出す狙いがありそうだ。
トランプ政権下における駐韓大使人事は異例続きだ。当初、ビクター・チャ元米国家安全保障会議(NSC)アジア部長が内定していた。しかし、チャ氏が米政府当局者に北朝鮮の軍事中枢に対する先制攻撃への反対意見を伝えたのち、1月に人事が撤回された。チャ氏は朝日新聞の取材にこれらの事実関係を認めている。
ハリス氏は1956年、神奈川県横須賀市生まれ。父は米海軍軍人、母は日本人。15年に太平洋軍司令官に就任した。(ワシントン=園田耕司)