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国連制裁にもかかわらず、北朝鮮は核開発に邁進 “最強の制裁”受けながらなぜICBM開発できるのか

2018年05月20日 12時58分55秒 | 政治・拡散記事・報道・海外

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180520-00000011-pseven-kr&p

北朝鮮は“最強の制裁”受けながらなぜICBM開発できるのか

5/20(日) 7:00配信

国連制裁にもかかわらず、北朝鮮は核開発に邁進してきた。制裁が抜け穴だらけだからだ。制裁違反を捜査してきた国連安保理 北朝鮮制裁委員会 専門家パネル元委員の古川勝久氏は、著書『北朝鮮 核の資金源』でその実態を明らかにした。

 * * *
 国連安全保障理事会で10回にわたって採択された北朝鮮に対する制裁決議は、加盟国が大量破壊兵器に関連するヒト・モノ・カネを北朝鮮と取引することを厳しく制限する。これらは法的な拘束力を持ち、「最強の制裁」と称される。

 それなのになぜ、北朝鮮は核兵器や米国に届く長距離弾道ミサイル(ICBM)を開発できるのか。答えは、北朝鮮が巧みに制裁逃れを遂行することと、それを見逃す関係諸国があるからだ。

◆“秋葉原の部品”がミサイルに

 2011年10月から4年半にわたって、私は安保理決議の履行を監視して決議違反事件を捜査する「専門家パネル」の委員として、様々な制裁逃れの現場を目撃した。

 北朝鮮は石炭など質の高い天然資源に加えて、旧ソ連製の兵器を密輸して核・ミサイルの開発資金を稼ぐ。安価な兵器は紛争の多発する中東やアフリカで需要が多い。旧式兵器のため補修サービスを提供できるのは同じくそれらを保有する北朝鮮くらいで、メンテナンスも有力な外貨獲得手段となっている。

 密輸は多くの場合、合法的な活動の中に非合法活動を潜り込ませるため、発見して制裁違反であることを立証するには困難を伴う。

 実際に北朝鮮がエジプトにスカッド・ミサイルを密輸しようとした際に、某国連加盟国が航空貨物を差し止めて検査したのだが、それが制裁違反の貨物かどうか判断できず我々に捜査協力を要請してきた。というのも、貨物はあからさまな完成品ではなく、部品だったからだ。

 それらは一見するとかつて一般的に使われていた産業用部品であった。多大な労力を費やした結果、それらがスカッド・ミサイルの部品だと判明した。

 北朝鮮に兵器の部品が密輸入されるケースもある。北朝鮮の場合、汎用品から大量破壊兵器を製造することも多く、例えば2012年12月に発射されて黄海上に落下した「銀河3号」ロケットの1段目からは60点以上の外国製部品が見つかった。

これら北朝鮮が輸出入していた部品はいずれも秋葉原で購入できるような汎用品で、各国の検査当局が輸送途中で貨物を検査しても不正を見抜くことは難しい。

 また、安保理常任理事国の中国、ロシアを筆頭に多くの加盟国が北朝鮮の制裁逃れを黙認する現実もある。私の任期中も中ロの軍事関連企業が製造する特殊車両が北朝鮮に輸入された後、改造されて多連装ロケットを搭載した車両になっていたり、ICBMの新型移動式発射台になっていたりした。

 専門家パネルの公式照会に対して両国は「林業目的にのみ使用することで合意していた」「軍事目的で使用することは許されていない」と回答した。だが、北朝鮮が合意を破った場合にどうするのかについては一切説明がなかった。

 制裁逃れを支えるのは、世界中に張りめぐらされた北朝鮮のネットワークだ。

 例えば中国から中東に禁輸物資を送る場合、彼らはカンボジア籍船舶の貨物船をチャーターして香港の企業に運行させ、代金決済にシンガポールの金融機関を使う。一連のプロセスに北朝鮮という国名は一切出てこないため摘発が難しい。

●ふるかわ・かつひさ/1966年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。1998年ハーバード大学ケネディ政治行政大学院にて修士号取得。1999年読売論壇新人賞優秀賞受賞。科学技術振興機構社会技術研究開発センター主任研究員などを経て、2011年から4年半、国連の「専門家パネル」委員を務める。その経験をまとめた『北朝鮮 核の資金源「国連捜査」秘録』(新潮社)が話題に。

※SAPIO2018年5・6月号


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