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【富裕層を増やして国全体を豊かにする税制を】

2013年02月12日 00時00分00秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

【富裕層を増やして国全体を豊かにする税制を】

   

2013/02/11
 高木 よしあき 氏 ブログ転載
http://takagi-yoshiaki.net/3672.html

 

世界では、いわゆる富裕層をターゲットとした増税が
広がりつつあるように見えます。

1月に行われた米国のオバマ大統領の2期目の就任演説では、
「富裕層に増税し、貧しい人たちに配分することで平等な
社会を実現する」という決意表明が読み取れました。

また、フランスでも、富裕層に対する所得税率を75%に
引き上げる動きがあります。更には、経済発展途上のインド
でも富裕層への増税が議論されているそうです。

そして、御存じのように日本でも、2015年から年間所得
4千万円以上に対し所得税が40%から45%へと増税されます。

しかし、こうした富裕層をターゲットとした増税は、
中長期的な税収全体では、むしろ税収が減る可能性があるのです。

実際、日本だけでなく海外でも、増税により富裕層がより
税率の低い国外へ脱出する動きが報じられています。

財政政権を増税に頼る動きは、安易ではないでしょうか。

今回の日本の所得税の増税分と、相続税の増税による税収の
増加は約3千億円と見積もられていますが、この数字は
全所得税収入13.5兆円(2011年)の2%にすぎません。

一方で、海外では、富裕層への税率を下げて税収が増えた
ケースもあります。

ロシアでは、2001年に、個人所得税を一律13%にするフラット
タックス制を導入した後、同税の収入が実質25%も増えたとのことです。

また、シンガポールや香港は、毎年のように税率を下げて
いますが、税収はむしろ増え続けているということです。

富裕層への増税は、富裕層以外からの支持を得やすいの
ですが、そこに富裕層への嫉妬心がないか点検が必要です。

いわゆる「お金持ち」を貧乏になる方向に誘導しても、
その結果、国民全体では決して豊かになることはありません。

富裕層への増税を福祉の充実と絡めて論じる動きもありますが、
むしろ減税により経済を拡大していくほうが福祉の向上に
繋がると考えます。

富裕層を増やしていくことが、国民全体ではその恩恵に与れる
のであり、現在の日本には、金持ちを祝福することも必要なの
ではないでしょうか。

安倍政権によるいわゆるアベノミクスには総じて賛成ですが、
消費税増税と合わせて、富裕層への増税は是非見直すべきです。

そして、現在の日本の複雑な税制を簡素化することで、
無駄な労力を省いていくことも必要と考えます。

 



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