理想国家日本の条件 自立国家日本 日本の誇りを取り戻そう! 桜 咲久也

マスコミで報道されないような
情報と日記です(^▽^)/
世界と日本の危機を伝える・・

あなたを嫌いでもいいですか?「ど根性ガエルの娘」感想

2017年01月25日 00時00分00秒 | 日記,つぶやき。感動、音楽、趣味の動画、等

転載、させていただいた記事です

これは事件だ。ただちに「ど根性ガエルの娘」を読むべし

http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20170121/E1484961503850.html

エキサイトレビュー 2017年1月21日 10時00分 ライター情報:青柳美帆子  

大変なことが起こった。
「ど根性ガエルの娘」というマンガが、Web雑誌「ヤングアニマルDensi」(白泉社)で連載中だ。

このマンガの作者は、超有名なギャグマンガ「ど根性ガエル」の吉沢やすみの、実の娘・大月悠祐子だ。

他の代表作は「ギャラクシーエンジェル」など。ふんわりとした、萌え要素もあるかわいらしい絵柄だ。

最新15話が1月20日に公開。それがもう、すごいことになっている。

大月悠祐子「ど根性ガエルの娘」がやばい。今すぐ読みに行くべし。

もっと詳しく話す前に、作品の紹介


「お父さんは大ヒット漫画家で、家族をめちゃくちゃにした人。」

「ど根性ガエルの娘」は、吉沢家──父と、娘と、家族の物語だ。吉沢やすみは、20歳で描いた「ど根性ガエル」が爆発的ヒット。

好きな女性と結婚し、子宝にも恵まれた。しかし連載終了後、深刻なスランプに陥る。ヒット作に恵まれなかった彼は、

パチンコや麻雀にのめりこんでいく。みるみるうちに減っていく貯金。
そして昭和57年、13本の原稿を落として、吉沢やすみは失踪する──。

Webで無料公開している1話は、このようなモノローグで〆られている。
「この漫画で私は 一度はどん底に落ち……… そして再生した 父と 家族の話を 描こうと思う」

地獄と呪いの蓋が開く

本作は、「週刊アスキー」(KADOKAWA)で2015年7月に連載開始。16年1月アップの10話で連載終了し、6月に「ヤングアニマルDensi」に移籍、11月から連載を再開した。

1話から7話までの本作は、「感動の家族の再生ストーリー」だ。破滅的な父親と、それに翻弄される家族。

時にシリアス、時にコミカル、時にちょっと泣けたりして。紆余曲折あって、今はみんな幸せ。家族の愛って感動的だね!

……でもいいの〜、本当にそれで?

8話から、かわいらしい絵はそのままに、薄暗い方向へとエンジンがかかっていく。

そして1月20日更新の15話で、地獄と呪いの蓋が開いた。

これまで「ど根性ガエルの娘」を読んだことがない方は、まず1話をピュアな気持ちで読んでほしい。それから、最新15話を開こう。

1話をもう1回読みたくなるはず。
無料で公開しているのは、1話、6話、13〜15話。その他の話は電子コミックスに収録されている。

15話にヤラれた人は、コミックス1〜2巻を購入するべし! どんどんすごいことになっていくさまを追いかけられる。

ついでに、「田中圭一のペンと箸」第8話、吉沢やすみの息子回を読むと、すべての伏線が回収される。
(青柳美帆子)


虚実の彼岸 ど根性ガエルの娘

 今から漫画「ど根性ガエルの娘」とかのことを書くので、できれば以下のリンクの漫画を読んで来てくださいね。

r.gnavi.co.jp

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

 
ど根性ガエルの娘 2 (ヤングアニマルコミックス)

ど根性ガエルの娘 2 (ヤングアニマルコミックス)

 そしてこのリンクの「15話」を読みましょう。

http://www.younganimal-densi.com/ttop?id=78#


 読みましたか? 読みましたね。怖かったですね。恐ろしかったですね。

 

 我々はフィクションを消費する時、知らないうちに「この話はこういうジャンルだからこういう感じになるはずだ」と、これまでの経験や期待からどこかで決め込んでしまう。この「ど根性ガエルの娘」はその決め込みを利用した極上のミステリだ。

 田中圭一の「ペンと箸」で取り上げられた際のストーリーは「スランプやギャンブル狂いや借金と色々波乱万丈だったけど、今では家族揃って平穏にやってます。そんな父の好物はみんなで食卓を囲んで食べる焼肉! おいしいですよね!」という、ちゃんと読者にカタルシスをもたらしてくれるものだ。これに続いて始まった、ど根性ガエルの作者吉沢やすみの実の娘である大月悠祐子の「ど根性ガエルの娘」でも、連載当初はこのカタルシスをもたらした構成は守られる。若くして成功してしまった父とどこか抜けた母のなれそめ。シャレにならないエピソードだって今だから笑えるよね。絵柄もホンワカしていて、なんというか便所でも読める内容。家族を扱ったエッセイ漫画ってこうだよね。わかるわかる。

 しかし、娘である作者が誕生した後の話になる2巻の第8話から漫画のギアは一気に切り替わり、到底便所で読める家族エッセイ漫画とは言えない内容に激変。そして昨日公開された15話では、ついに読者が勝手にホンワカしていた場所は実は巨大な地雷原であったことが明かされてしまう。もうこれね、本当に見事な叙述トリックですよ。おれたちは巨大な爆弾の上でボンヤリと茶を飲んでいた。なんと無神経でアホなのか。そこは最初から愛憎渦巻く血なまぐさい戦場であり続けていたのだ……。個人的にはオセロで相手が一気に盤面をひっくり返してしまった時のような、暗い興奮があった。

 最初に田中圭一が取材したのは大月の弟なので、父親に対する主観的な評価は全然違う可能性はある。しかし、語られていないことが数多く埋まっており、そのバックグラウンドは果てしない情報量がある。もはや「吉沢やすみの娘自身が描いた」という触れ込みで公開された今までの14話のどこに爆弾が埋まっているかわからないし、誰が本当のことを描いているのかもわからない。多分全部本当なんだとは思うけど、しかしそれにしても、こんな地雷が埋まっているのを見せられて、「今までの話は本当です」とは到底思えない。実録という触れ込みを巧妙に利用した、まさにミステリ的な読み心地である。虚実の判別なんて意味はないし、よく考えたらおれだって父に気を使って心にもないことを言った覚えはある。家族というのは虚実や善悪の彼岸にあるものなのかもしれない。

 しかししみじみと恐ろしいのは最初に「ペンと箸」を描いた田中圭一だ。田中圭一は有名漫画家の絵柄を勝手に流用して下ネタや下世話なギャグを描きまくるお下劣専門の漫画家と思われているが、その実大変に読者という君主に向けたサービスを欠かさない、まるで中世の道化師というか、モンティ・パイソンの「村のアホ」のコントのようなタイプの漫画家である。「ど根性ガエルの娘」ほどの事態ではないにせよ愛憎入り混じった感情を抱えた父と娘は世の中にたくさんいるだろうが、田中圭一吉沢やすみ一家とは赤の他人で、そして邪悪なサービス精神に満ちた作家だ。普段は巨匠の絵柄でお下劣ギャグを描いている田中圭一がその絵柄のままで有名漫画家たちの個性的でちょっぴり泣けて、しかも全人類共通の関心事である「食」に関するエピソードを紹介する。これほど固い企画もなかなかない。そして田中圭一は読者の需要を見逃さず、実際にはまだ全然ケリがついていないストーリーをあんな美談にまとめあげたのである。

 これは別に田中圭一を非難しているわけではなく、逆にすごいなと思っている。まさに職人芸。事実、大半の読者は「う〜んいい話だ」とこの漫画を読んだはずだ。そしてだからこそ、その職人芸を逆手にとって15話で「焼肉」の伏線を鬼気迫る方法で回収した大月悠祐子によるどんでん返しが冴え渡るのである。いや、これはほんとに恐ろしい話ですよ……。

 それにしてもグッとくるのは、大月悠祐子はこの状況で「Piaキャロットへようこそ!!2」とか「ギャラクシーエンジェル」とかゼロ年代前半の能天気なオタクコンテンツの漫画を描いていたのか……という点。なんというか、もうあらゆる意味で職人芸としか言いようがない。


 


http://yutoma233.hatenablog.com/entry/2017/01/22/105550

2017 0122

あなたを嫌いでもいいですか?「ど根性ガエルの娘」感想

青柳美帆子さんの記事を読んで、「ど根性ガエルの娘」を買った。
最初は試し読みしようと思ったら、あまりの人気にサイトが開けなくて(今日は解消されている様子)、結局電子書籍を購入してしまった。

www.excite.co.jp

結果、読んで良かったと思う。
確かに怖いし、衝撃的なのだけれど。

これは心のどこかで親を愛せない、家族が全肯定できない人にとっては救いの一冊にもなるんじゃないだろうか。

何より私はこう思った。

愛と憎しみは隣にあっていいのだ。
辛い思い出を抱え込んでいてもいいのだ。

ああ、親を嫌いでもいいんだ、と。

未読の方は田中圭一さんのマンガ、それからヤングアニマルの最新話を読んでみて下さい。

二つの漫画が同じ家庭を描いているのだ、と気が付いた時背筋が凍ります。


 

r.gnavi.co.jp

ヤングアニマルDensi

 

親を愛さなくてはいけない、という枷

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

 

親を嫌うことは、悪いことだとされている。
誰に言われなくても、私自身の胸が痛む。

自分が子どもを育てていく中で、親には本当に大変な苦労を掛けたのだと実感できた。また、いつまでも小さなトゲにこだわり続ける自分はどれほど子どもなのだ、と思う。

私の人生は私の責任で出来ている。
もう誰かの所為にして生きていられる年ではない。

 

私の母は子どものように無邪気な人で、いくつになっても女性であること、娘より自分の方が美しいこと、かわいいことにこだわり続けて生きている。

母は今でも娘にマウンティングを仕掛けるのが大好きだ。
干してあった私のジーンズのサイズをわざわざ調べ、自分の方がワンサイズ小さいと笑う。

『まだまだ、お母さんの方がスタイル良いわね』
それがもうじき70になる人の言葉だ。

母にとって、幾つになっても娘は女としてのライバル。
その醜悪さに吐き気がしながら、私は笑う。
『もう、お母さんったら』

 

そうしなければ、昼下がりの幸せは壊れてしまう。
子どもたちはおばあちゃんの持ってきたオヤツを幸せそうに食べている。
夫も、母のことを子供のような人だと思っている。

私も今は、母が私より子どもである、と諦めて保護者を気取っている。
でもそこに隠れる欺瞞も気がついている。

私はそうやって世話焼きの娘を演じることでしか母と向き合えない。
仲の良い親子のロールプレイングゲームを演じているのだ。

 

もし私が母と、素の自分で向き合ったら周囲の人をハラハラさせてしまうだろう。
親を大事にしなよ。
思春期にはそんな言葉を腐るほど貰ってきた。

母が私を傷つけるような言葉をいくら吐いても、親の心配の名のもとに許される。
グズ。ブサイク。デブ。

新しい服や化粧品を買っても、母はいつも勝手に身に付けた。
娘のものは自分のもの、そう信じて疑わない人だった。
お母さんの方が似合う、お母さんの方がきれい。

思春期の私は諦めて、いつも黒や紺の少年のような恰好をしていた。
そうすれば母も興味を示さなかったから。

ピンクはいまでも苦手だ。
それは小さい頃から「おかあさんが着る色」だったから。

小学校の入学式、母がその色を着るから、選べなかった桜色のワンピース。
下らない感傷だ。新しい洋服が買って貰えなかった子も沢山いる。
贅沢だと分かっているけれど、痛みは確かにそこにあったのだ。

かつて私を傷つけた、言葉や態度の数々。
そこから蘇ってくる地獄のような嫌悪を、私は三角コーナーに投げ捨てる。

大月さんの漫画は、そんな口に出せない三角コーナーを全て露わにしたような作品だと思った。

言ってもどうにもならない、世界を傷つけるだけだ、私が憐れまれるだけだと分かっている醜悪な嫌悪たち。

私は誰にも憐れまれたくなんてない。
だから一生、態度には出さない。
良い娘のまま骨を拾ってやる覚悟はある。

 

それでも、一番キツイのは『母を嫌う自分の酷薄さを責める自分』だ。
自分の心の中をジャッジして責めたてる私がいる。
それが一番痛い、苦しい。

 

漫画を読んで、すごく苦しいのだけれど、怖いのだけれど、私は肯定された気がした。

表面上は仲良くしていても、忘れられないこともある。

それでもいいのだ、と許されたような気がした。
心の底に嫌悪を抱いていてもいいのだ、と。

愛と憎しみは遠い彼岸ではない。
いつも私の隣にある。

時に私は過去に悩まされ母の無邪気なディスを憎む。
それでもある日は母がしてくれたことに感謝するし、この人もまた生きづらさを抱えているのだ、と憐れむ。

それはどちらも私の感情だ。

でもそれはすべて私の心の奥底にある。
他人に理解できるものじゃないし、理解してほしいと願うのも甘えだと思っている。

だから私は今日も笑って、単純な世界を生きる。

 でも「ど根性ガエルの娘」が自分の中の割り切れないモヤモヤを、表に出してはならないと思っていたものを露わにしてくれたことで。
私は救われた気がした。
過ぎ去ったはずの憎しみを、今も抱え込んでいてもいいのだ、と。

 

たとえ親が変わっても、自分が大人になっても、心の何処かに布団を被って泣いていたあの日の私がいる。

けれど一方で、そうやっていつまでも抱えていることを子どもだ、人のせいにするなと責める私もいる。

漫画を読んで私は、思うことは自由なのだ、と許された気がした。

 

たとえ外面だけでも、幸せに見えればそれでもいいのではないだろうか?
未だに母に会いたくない、という痛みはほんの少しだけ残っている。

親だって人間。
理想の親なんていない。

そんなこと腐るほど分かっているけれど。
表には出さないから、これからも嫌いでいてもいいですか?

私にとっては、赦しのようなマンガでした。

  

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

ど根性ガエルの娘 1 (ヤングアニマルコミックス)

 

 

ど根性ガエルの娘 2 (ヤングアニマルコミックス)

ど根性ガエルの娘 2 (ヤングアニマルコミックス)

 

 

あまりにも暗くなってしまったので、追伸。
ブログを読んで下さる方ならお分かりのように、今の私はのほほんとした日々を生きていますし、母とも仲良くしています。
ただほんの時折、小さなディスやマウンティングに昔の傷が痛むのは確か。

家族との確執を抱えていない人でも、昔自分をいじめた、裏切った人が改心したからといって心の底から仲良くできるか?と考えたら「ど根性ガエルの娘」の描きたかったものが分かるかもしれません。

愛も憎しみも同じテーブルにあって、でもそれは共存できる。
そういう作品だと思いました。

ただ世の中には「過去は過去!今日からお前は俺の友達だ!」と少年ジャンプのように、本気で言い切れる人が存在しているのかも知れなくて。
羨みながらも、私には信じられないのです。
そんな風に単純な世界が。(うわ、今日はやっぱり暗かった…)

 


 

・15話を読んで、ぶっ飛び、いろいろ考え込んでしまった。。


まー(;´∇`:) いろんな事があっても人生ってドラマだと、楽しく興味深く・・

自分の世界を客観的に見れることは幸せなんだな。





最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2017-01-25 07:46:07
人生は一冊の問題集とは格言だね
返信する
Unknown (Unknown)
2017-01-26 13:18:56
ホントだww
泥沼化してる人に、教えてあげたい
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。