呉外相、国交黄信号のソロモンに警告「中国はよく約束破る」/台湾
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2019年9月14日 17時56分 中央社フォーカス台湾
(台北 14日 中央社)中華民国(台湾)と外交関係を結ぶソロモン諸島が中国との国交樹立を視野に入れた外交政策の見直しをしている。呉ショウ燮外交部長(外相)は11日、中央社のインタビューに応じ、中国がソロモンにどのような約束をしたかは知らないが、これまでの例から中国は約束を守らないことが多く、守っても巨額の債務に苦しめられることになると警鐘を鳴らした。
ソロモンでは4月に発足したソガバレ政権が外交政策の転換による利害を調査する諮問委員会を設置。今月21日までに台湾との国交を継続するか否かの決断を下すとしている。
呉氏によれば、中国は2016年に台湾と断交したサントメ・プリンシペに6億米ドル(約650億円)規模の港湾建設を、18年に台湾と断交したブルキナファソに10億ドル(約1080億円)規模の高速道路・鉄道建設を約束したが、いずれもまだ実現されていない。また、同様の事態となった「某国」では当初台湾との断交を決めた大統領が後悔し、台湾との国交回復を打診し始めていると明かし、この事例は中国に幻想を抱いている国にとっていい教訓になると強調した。消息筋によれば某国は18年に台湾と断交したドミニカ共和国だという。
呉氏はまた、中国が約束を守ったとしてもインフラ整備の品質に問題があるとも指摘。エクアドルではダムに7000本余りの亀裂が見つかり、ケニアでも橋が完成後間もなく崩れ落ちた実例があるとした上で、それでも両国に返済義務が残っていると説明。多くの国がこれらのケースを通じ、中国が経済的な支援や投資をもたらしてくれるという幻想を抱かないよう願った。
(侯姿瑩/編集:塚越西穂)
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ソロモン諸島、特別委が「台湾と断交し中国と国交樹立」を勧告