蔡総統、中国のフェイクニュース拡散の動きに警戒感/台湾
(台北 7日 中央社)言論の自由を訴え、30年前に焼身自殺した台湾の民主化運動家、鄭南榕氏の追悼イベントが
7日新北市であった。これに出席した蔡英文総統は台湾の言論の自由を利用して人々が共有する自由を蝕むような
ことは「受け入れられない」と訴え、総統として戦い抜く決意を示した。
台湾の大手人材バンクでここ数日、政党のフェイスブックファンページを管理する人材の募集が行われ、
応募の注意事項に「(中国との)平和統一を支持すること」との文言があったため、ネットを通じた
中国の統一工作ではないかとの懸念が広がった。
また、利用者が多いフェイスブックファンページの管理者には、ページを売却しないかと尋ねるメッセージが
相次いで届いたという。
蔡総統はこれらに言及し、社会の不安を引き起こしていると指摘。
「台湾の言論の自由の境界が今まさに犯されている」と危機感を示した。
蘇貞昌行政院長(首相)も6日、虚偽の情報を拡散する道具として利用されないよう人々に注意を促した。
(葉素萍、黄旭昇/編集:荘麗玲)