北朝鮮がミサイル50発を一斉射撃したら日本は防げるのか
NEWSポストセブン / 2017年5月10日 7時0分https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_530339/
北朝鮮の東海岸から福岡まではわずか500kmほど。東京まででも約1000kmだ。いざ朝鮮半島有事となれば、日本は様々な被害を受ける可能性が高い。北朝鮮から日本に向けてミサイルが発射されたとき、日本は現状の防衛力で防げるのか。ジャーナリストの黒井文太郎氏が、日本に起こりうる脅威を指摘する。
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北朝鮮のミサイル兵器には様々なものがあり、代表的な種類を挙げると、「ノドン」「スカッド」「ムスダン」「テポドン」「北極星」といったミサイルを保有していると言われています。朝鮮半島有事となった場合、日本へ向けて発射されると考えられるのは主にノドンです。射程約1300kmには、日本列島がほぼすっぽりと含まれます。
ノドンのペイロード(弾頭の積載量)は、約700kg。これに通常の爆薬を搭載しても、ビル半壊、一般家屋数軒を全壊させる程度の威力しかない。それよりやはり恐ろしいのは、大量破壊兵器つまり核や生物・化学兵器を積まれることです。
去る4月13日、安倍晋三首相は国会で、「(北朝鮮は)サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」と述べました。
ただしサリンをはじめとする化学兵器の効果は限定的です。ミサイルの弾頭に積んで標的の上空で爆発させても、ミスト(極めて細かな霧状のもの)が及ぶ範囲しか効果はありません。
北朝鮮がノドンを日本に向けて撃つ場合、作戦としてなら通常弾頭ですし、最後の暴発なら核弾頭を使用することになるでしょう。現在北朝鮮は数度にわたる核実験を繰り返し、すでに核弾頭を保有しているとの見方が有力です。それはTNT火薬換算で10キロt程度の威力で、広島・長崎型原爆を若干下回るものだと言われています。
それでも爆発地点から半径数kmにわたって死者が出ます。また数十kmにわたり放射線被害も出ます。都市部に落ちた場合、死者の数は数万人以上になるのは確実です。北朝鮮は核弾頭の開発を完成させたら次に、同量の核物質でより威力を大きくできる「ブースト型」核兵器の開発を目論んでいると囁かれます。ブースト核であれば広島・長崎以上の甚大な被害をもたらします。
北朝鮮はノドンを約200発保有し、自走式発射機を50台くらい保有しているとみられます。それらがすべて無傷であれば、最大で50発を一斉に発射できるわけです。そのとき、日本は防げるのか。
現在の日本のミサイル防衛(BMD)では、海自や在日米海軍のイージス艦に搭載された迎撃ミサイルSM-3、全国に配備されているPAC3によって同時に発射された50発の核ミサイルすべてを迎撃することは理論上は可能です。
ただ、こうしたことに「100%」はあり得ません。1発ないし数発に対する迎撃実験で100%のスコアだったから50発のミサイル迎撃も可能だ、というのは理論値でしかないのです。現実には49発を迎撃できても、撃ち漏らした1発が日本のどこかに着弾してしまう可能性は排除できないのです。
そのためにも、私はアメリカが韓国に配備したTHAAD(高高度防衛ミサイルシステム)を、日本も早期のうちに導入する必要があると思っています。THAAD導入なら現在の2段構えのミサイル防衛体制が3段構えになり、より迎撃成功の確率が上がります。
※SAPIO2017年6月号
これがもし、アメリカのテレビドラマ・24(Twenty-Four)の中の出来事ならば、CTU(カウンター・テロ・ユニット)のチーフであるジャック・バウワーが、ハラハラさせながらも最終的にはこれらの原爆の所在地を突き止め、起爆装置を外してこのシーズン3は無事に終わる。しかし、今現実に展開している緊迫した情勢は、テレビドラマ中のフィクションではなく、文字通りノンフィクションの現実である。
重さがわずか1から2キロ程度の爆弾であれば、見つけ出すのは困難なのではないだろうか。文字通り海岸の砂浜の中から一本の針を探すようなものだ。そこで、屈辱的な選択肢にはなるが、とりあえず会談を持ち相手の要求を聞き、なんとか妥協点を見出そうという状況になっているのかもしれない。それであれば、トランプ大統領の「状況さえ整えば、金正恩委員長と会談しても良い」、と発言した背景の辻褄が合うのではないだろうか。
本当に、テレビドラマで展開するフィクションと、国際政治・軍事の舞台で展開するノンフィクションとの境界線が曖昧になっている。ある意味では恐ろしいことである。
こう書いてしまうと、みなさんを不安に陥れ、恐怖感を持たせてしまうことになりかねない。しかし残念ながら、これが現実世界である。ある情報によれば東京の朝鮮総連の地下にも、既に核爆弾が仕掛けられ、いつでも起爆可能らしい。本当なら恐ろしい事だ。
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「朝鮮総連本部の地下にあると噂されている携帯型核爆弾」とはこんなものか?
http://quasimoto.exblog.jp/13830547/
メルマガ読者の皆様、いつもありがとうございます。あえば直道です。
今朝、ACUの幹部とも話していたのですが、韓国に親北の大統領が誕生したのは、日本と自由主義圏の東アジアにとっては、なんとも嫌な兆候です。
トランプのアメリカによる「電撃」北攻撃も、これで多少、やりにくくなった感があります。
このままズルズルと、対話路線から→南北統一、という事態になって、統一朝鮮と中国にガッチリ組まれたら、我々にはさらに脅威ですね。
東アジアの自由主義の連携を、加速的に強化させる必要がでてきました。
忙しくなります。
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推理小説の読みすぎだな。
推理TVドラマの見すぎだな。
超小型原爆というなら、
起爆装置に、まず、核爆発をおこさせないといけないし、核物質を運搬しなといけないので、鉛で、遮蔽しないといけなくなる。
そうなると、核爆弾の重さは、相当な重さになるが、そうなるとどうやって、
アメリカから運搬するんかね。
更に、単なる爆弾ならまだしも、
核爆弾になると、できるだけ高い場所に設置する必要がある。
それに、北の核が小型化に成功したと仮にしても、それは、ミサイル搭載にするための小型化で、それでも、相当な重量だと思うがね。