なぜ日本は負けたのか?
~戦史に学ぶ、未来への舵取りと幸福実現党の政策~
《第7回》[HRPニュースファイル977]より
http://hrp-newsfile.jp/2014/1404/
文/岐阜県本部副代表 河田成治氏
前回は、国家未来ビジョンの大切さをお伝えしました。
◆どのようなビジョンを描くかが、未来を決める
現政権の国家戦略(ビジョン)は不明瞭です。民主党政権時代はもっと酷く、
何もなかったように思います。
しかし、国家ビジョンは極めて大切です。幸福実現党は、熱く未来ビジョンを
訴えています。どのような国家を目指すのか?これがなければ、漂流国家
にも等しいのではないでしょうか。
◆「新・日本国憲法 試案」に見る幸福実現党の気概
国家の未来ビジョンを、国家の目指すべき“あるべき姿”とすれば、
その理想を表すものは、「憲法」と言えるでしょう。
古くは、聖徳太子によって「十七条の憲法」が制定されましたが、その中身は、
仏教を中心とした国家建設が理想でした。
第一条の「一に曰(い)わく、和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと
無きを宗(むね)とせよ。」から始まる条文は、まさしく世界に誇る日本のアイデン
ティティ、国家のあるべき姿を指し示していたと思います。
また鎌倉時代には、我が国初の武家法である「御成敗式目(貞永式目)」が制定され、
「武士の国」としての道徳が示されました。
このように、我が国は、その時々の国家理念によって、
国の屋台骨を造ってきました。
2009年に立党し、まもなく立党5周年を迎える幸福実現党は、立党時に早くも、
「新・日本国憲法 試案」を世の中に発表しています。
この「新・日本国憲法 試案」は、幸福実現党が考える国家のあるべき姿を、
世間に向けて明らかにすると共に、国家ビジョンを掲げることの重要性を
率先垂範で示したものです。
従って、大川総裁の手による「新・日本国憲法 試案」の発表は、幸福実現党
発足の目的を明らかにするという点で、まことに責任ある行為であったと思います。
本来、国政選挙とは、このように政党の理念と志を明らかにした上で、有権者に
選んでもらうべきでしょう。
「新日本国憲法(私案)」の前文には、「われら日本国国民は、神仏の心を心とし、
日本と地球すべての平和と発展・繁栄を目指し、神の子、仏の子としての本質を
人間の尊厳の根拠と定め、ここに新・日本国憲法を制定する。」とあります。
幸福実現党は、日本国の精神的主柱を神仏に求め、さらに人間が仏の子である
ことが、基本的人権の根拠だと宣言しています。
第五条では、「国民の生命・安全・財産を護るため、陸軍・海軍・空軍よりなる
防衛軍を組織する。」とし、国防軍の必要と存在根拠を明確にしています。
また、第十一条で「国家は常に、小さな政府、安い税金を目指し、国民の政治参加
の自由を保障しなくてはならない。」とし、自由という価値観の尊重とともに、
国家社会主義、全体主義を否定しています。
包み隠さず、ここまで明確に国家の未来ビジョンを提示した上で
、政党を立ち上げていることは、日本的風土や日本の政党政治の歴史からすれば、
前代未聞なことではないでしょうか。(つづく)
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