露大統領選 https://mainichi.jp/articles/20180319/k00/00e/030/186000c より
プーチン氏、勝利宣言 大差で4選
毎日新聞2018年3月19日 10時33分(最終更新 3月19日 10時45分)
【モスクワ杉尾直哉】18日投開票の任期満了に伴うロシア大統領選は開票が進み、露中央選挙管理委員会によると19日午前3時50分(日本時間19日午前9時50分)段階で開票率は97.73%、プーチン大統領の得票率は76.62%となった。過半数に達しておりプーチン氏の再選(通算で4選)が決まった。これに先立ち、プーチン氏はクレムリン(露大統領府)近くで開かれた「クリミア編入4周年記念」コンサートに参加し、勝利宣言した。
プーチン氏はコンサート会場で「(高い得票率の)結果をもらい、感謝している。この結果に、これまでの路線に対する国民の信任と希望を見て取ることができる」と述べた。
任期は6年。プーチン氏は71歳になる2024年まで大統領職を務めることになった。00年に初めて大統領に就任したプーチン氏は、高い国民の信任を内外に示すことで、長期統治を正当化する狙いがあるとみられる。
現憲法は連続3選を禁じているが、プーチン氏は記者会見で、「私は今のところ(憲法を)改正するいかなる考えもない」と述べた。また、5月の就任式後に内閣を改造する考えを示した。
今回の投票は、英国でロシア軍情報機関元幹部を狙った暗殺未遂事件が起き、英国など欧米諸国が、ロシアとの対立を深める中で行われた。プーチン大統領は記者会見で事件について初めて言及し、「報道で事件を知った。大統領選や(6月にロシアで開幕する)サッカー・ワールドカップの前夜に、ロシアのだれかがこんな非常識な行為をすると考えるのはナンセンスだ」と述べた。
選挙には8人が立候補した。2位は露共産党公認候補のグルジーニン氏で得票率は12%程度。反プーチン派の女性テレビ司会者、サプチャク氏は2%に届かない見通しだ。
中央選管は19日に投票率を含む暫定最終結果を発表する。プーチン氏は、露大統領府が目標にしていた「投票率・得票率共に7割以上」を実現する可能性がある。
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