安倍首相がTPP交渉参加を表明
日本はアジア太平洋経済をリードせよ
リバティニュースクリップ 3/16 転載
http://www.the-liberty.com/
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◆安倍首相がTPP交渉参加を表明 日本はアジア太平洋経済をリードせよ
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5741
安倍晋三首相は15日、首相官邸で記者会見し、環太平洋経済連携協定
(TPP)交渉への参加を表明した。会見では「TPPはアジア太平洋の未来の
繁栄を約束する枠組みだ」と語ったほか、「日米が新しい経済圏を作り、
自由や民主主義などを共有する国々が加わることは、日本の安全保障や
アジア太平洋地域の安定に大きく寄与する」と発言した。
会見で安倍首相は「すべての関税をゼロとした前提でも、我が国の経済に
プラスの効果が見込まれている」と強調。農業については
「『攻めの農業政策』により、農林水産業の競争力を高め、輸出拡大を進め
ることで成長産業にしていく。TPPはピンチではなく、むしろ大きなチャンス」
としている。
政府は同日、TPP参加による経済への影響の試算を公表。トータルでは国内
総生産が実質で3.2兆円拡大する効果があるとしている。農業生産は、関税を
即時撤廃し、国内対策を全くしないという実際より厳しい条件で2.9兆円減少
するものの、消費拡大で3.0兆円、投資拡大で0.5兆円、輸出拡大で2.6兆円と、
合計6.1兆円のGDP押し上げ効果があるという。
これまで国内のTPPに関する議論は、農業や国民皆保険制度への悪影響など、
「国益を損なう」ことに偏っていた。しかし、安倍首相が明言した
「アジア太平洋の未来の繁栄」こそ、TPPのもとで日本が描くべき、より大きな
未来像だろう。
その「未来の繁栄」とは何か。一つは関税引き下げによる消費や輸出の拡大だ。
日本がTPPに参加すれば、交渉参加国のGDPの合計は2600兆円になり、全世界の
GDPのおよそ4割となる。域内での輸出入がさかんになることで、参加各国の
経済成長が見込まれる。
もう一つは、貿易の共通ルール作りが進むことだ。現在、日本企業が海外で
ビジネスを行う際にも、国によってルールが違ったり、煩瑣な手続きを経なけれ
ばならなかったり、現地の法律が突然変わったりといったことが障壁となって
いる。TPPによって参加国間のルールが共通になるため、各国企業は海外での
ビジネスや投資がしやすくなる。
トータルで考えると、TPP参加は日本にとっても利益があり、アジア太平洋地域
の「未来の繁栄」を促すことにもなる。経済大国・日本はTPPに参加し、アジア
太平洋経済の牽引役になるべきである。(晴)
【関連記事】
2013年3月14日付本欄 日本のTPP交渉参加を政権与党の自民党が容認 台湾も
交渉参加を正式表明
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5735
2013年3月3日付本欄 【そもそも解説】TPPに参加で日本はどうなるの?
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5694
◆習近平氏が中国の国家主席に就任 異例の素早い軍掌握に警戒を
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5740
北京で開催中の第12回中国全国人民代表大会で14日、総書記の習近平氏が
国家主席に選出された。これによって習氏は党(総書記)、軍(委員会主席)、
国家(主席)の3権力を掌握したことになる。
習氏のように、国家主席就任時にすでに軍を手中に収めているのは、中国では
決して当たり前のことではない。中国では、「軍を握った者が国を握る」と
いうほど軍部が重視され、国家や党のトップを降りた後も軍主席の地位を手放さ
ない場合がある。その顕著な例が、トウ小平氏や江沢民氏だ。
トウ小平氏は党では序列一位にはならなかったが、軍主席として軍部を掌握。
1987年に党中央委員を退いた後も2年間、軍主席を維持し続けた。
87年には「今後も重要な議題についてはトウ小平の意見を仰ぐ」との秘密決議
があったという。
習氏の前任である胡錦涛氏の場合は、その前の江沢民氏が、党総書記を辞任
した後も軍主席を2年間手放さかったため、その分、軍の掌握が遅れた。
これに対して習氏は、総書記に就任した2012年11月15日、同時に軍主席に就任
している。以降、陸・海・空軍やミサイル部隊など9回も軍を視察し、権力の
掌握に余念がない。視察の場では「軍事闘争の準備を整えよう」「強固な国防
と強大な軍隊を建設せよ」と、まるで戦時下のような訓示を出しているという。
これまでの中国指導部も戦争準備に関する発言をしていたが、習氏の表現は
より強硬的だと専門家は指摘する。
素早く権力を掌握し、実行力を高める習氏の下で進む中国の軍国主義化に、
日本は警戒する必要がある。今年1月には、尖閣諸島周辺での日本の自衛艦に
対する中国海軍のレーダー照射事件が起きた。こうした中国の動きに対し、
日本政府は独自で国防力を高めるべきである。また、15日に参加を表明したTPP
という"中国包囲網"や、アジア各国との連携強化、日米同盟の強化なども推し
進めるべきだろう。(居)
【関連記事】
2013年3月14日付本欄
日本のTPP交渉参加を政権与党の自民党が容認 台湾も交渉参加を正式表明
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5735
2013年3月10日付本欄
中国外相再び「日本が尖閣を盗んだ」 歴史認識の見直しが急務
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5721
◆【海外メディア】新ローマ法王はアルゼンチン出身、鉄道技師の息子
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5739
日本時間14日未明、第266代ローマ法王に選出されたアルゼンチン出身の
フランチェスコ1世は、いくつかの面で新しい法王像を示す人物だ。海外メディアの
報道も参考にしながら、新法王の特徴や課題を考えてみた。
まずフランチェスコ1世の特徴として
・ヨーロッパ以外の出身の法王は約1300年ぶり(731~741年に在位した
シリア人、聖グレゴリウス3世以来)。
・中南米出身の法王は史上初めて。
・日本にキリスト教を伝えた修道会「イエズス会」出身の初めての法王。
・フランチェスコの名を用いる法王も史上初めて。清貧で有名な13世紀
イタリア・アッシジの聖フランチェスコに由来。
15日付け英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンの報道から抜粋。
・アルゼンチン出身のベルゴリオ枢機卿が法王に選ばれたことで、
カトリック教会の重心はヨーロッパから一気にラテン・アメリカにシフトした...
◆「泥仕合の米財政議論 与野党ともにアメリカの力を削ぎかねない
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5738
アメリカの民主・共和両党はこのほど、それぞれの2014年度予算案の大枠を
明らかにした。27日に2013年度の暫定予算が失効し、政府機能が停止する危機を
控え、両党は財政問題での歩み寄りを探っている最中だが、予算案は両者の
隔たりが大きいことを示した。
民主党は、富裕層への増税や歳出削減などで10年間に1兆8500億ドルの赤字を
削減するとした。対する共和党は、オバマ大統領の健康保険改革(オバマ・ケア)
の撤廃や大幅な予算削減によって4兆6000億ドルの赤字を減らし、2023年に財政
を均衡させるプランだ...
関連ブログ
祝、交渉参加!「TPP反対が国を滅ぼす」
愛国画報 from LAさん、
予想通りの展開で、安倍総理がTPP交渉参加を正式に発表した。
わが国の将来を見据えた英断を心から歓迎し、強く支持したい。
演説に述べたとおり、自由・民主主義・基本的人権・法の支配など普遍的
価値観を共有する国々とルール作りを進めることは、日本の国益になるだけでなく、
世界に繁栄をもたらす。国を問わず公正な自由貿易こそが経済成長の鍵だ。
続き⇒ http://yohkan.iza.ne.jp/blog/entry/3025652/
。