2016/04/18 09:48 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/04/18/2016041800882.html
北朝鮮の咸鏡北道吉州郡豊渓里の核実験場周辺において、ここ数日の間に車両や作業員の動きが活発化するなど、北朝鮮が5回目の核実験に向けて準備を行っている兆候が捕捉されていることが17日までに分かった。来月初めに予定されている第7次朝鮮労働党大会を控え、北朝鮮が5回目の核実験を強行する可能性が高いことは以前から指摘されてきた。そのため韓国軍と米軍は、豊渓里の核実験場周辺に対する監視活動を以前から強化してきた。 ある韓国政府筋はこの日「豊渓里の核実験場では最近、車や作業員、重機などの動きが活発化している」とした上で「これらは北朝鮮が5回目の核実験に向けて準備を行う重大な兆候と判断しており、その後の動向も引き続き鋭意注視している」と明らかにした。豊渓里核実験場の北側にある坑道周辺で探知された複数の車両は、いずれも核実験を行う技術者らが利用しているものとみられる。
北朝鮮が地下核実験を行うには、核兵器の坑道搬入→坑道を埋める作業→遮蔽(しゃへい)幕の設置→坑道入り口の清掃など、複数の段階を経なければならない。ところが今年1月の4回目の核実験はこれらのプロセスなしに突然核実験が行われたため、韓米両国は核実験の兆候を事前に捕捉することができなかった。韓国政府は北朝鮮が今回も1月と同じく、米国の偵察衛星による監視を避けられる時間帯に小型の核弾頭を坑道に設置し、奇襲的に核実験を断行する可能性が高いとにらんでいる。
今回北朝鮮が5回目の核実験を強行する場合、ミサイルに装着可能な直径60-90センチと小型の増幅核分裂弾を爆発させるものと韓国軍は予想している。北朝鮮は4回目の核実験の際にも増幅核分裂弾を爆発させたが、その威力は北朝鮮が想定するレベルに達していなかったようだ。
上記の韓国政府筋は「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は先月中旬、追加の核実験と弾道ミサイル発射試験を指示し、朝鮮人民軍はその指示を受け15日に中距離ミサイル『ムスダン』の発射を強行したようだ」「同じく5回目の核実験も金正恩氏の指示によるものだけに、何があっても強行される可能性が高い」などの見方を示した。
また韓国国防部(省に相当)の韓民求(ハン・ミング)長官は今月6日、国防部担当記者らによる共同インタビューの際「北朝鮮は地下核実験施設(豊渓里)でミサイルに搭載する核弾頭の爆破、あるいは(ミサイルの)弾頭から核爆弾を外し、その起爆装置を(地上や空中で)爆発させる実験を行うかもしれない」との見方を示した。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
北朝鮮核施設で車両・人員数が2~3倍に 近く実験か
聯合ニュース 4月17日(日)9時12分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160417-00000000-yonh-kr
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・豊渓里の核実験場で活発な動きが見られることから、韓国政府と軍当局は北朝鮮が近く核実験を強行する可能性が高いとみて監視を強化しているもようだ。
複数の韓国政府消息筋は17日、「最近、豊渓里の核施設で車両や人員、装備の活動が2~3倍に増えた」としながら、動向を注視していると伝えた。
核施設の北側にある坑道付近を出入りする車両は、核実験の準備作業に当たっている技術者たちを乗せているとみられる。
ある消息筋は今月に入り車両と人員の出入りが急増しているとした上で、「核実験に向けた作業が大詰めを迎えているようだ」と話した。
韓国政府と軍は北朝鮮がある程度小型化された「核弾頭」を地下で爆発させる可能性が高いと分析し、核弾頭とみられる物体が坑道に搬入されるかどうか注意している。
別の消息筋は「北が今回5回目の核実験を行う場合、大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する小型化された核弾頭の爆発実験に成功したと発表する可能性が高い」と伝えた。
また、小型化された核弾頭を坑道に入れる際には、偵察衛星に捉えられないよう夜間に搬入するのではないかと説明した。
北朝鮮は先月9日、核弾頭の模型とみられる球状で銀色の物体の写真を公開した。
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