産経新聞編集委員 田村秀男 氏
産経新聞のオピニオン面の記事。
「経済が告げる ~富は創造物語から生まれる~」
「経済が告げる ~富は創造物語から生まれる~」
2010-04-17 11:10:05
経済記事を読んで感動すること(こころが動く)はあまりないと思うのだが、この記事には感動した。
(以下 記事から引用)
政府と日銀の不作為がこの不吉な印(デフレ不況)を粘着させた以上、全力を挙げて消す義務があるのに自覚に乏しい。首相と総裁は9日に首相官邸で会談したが、まるで茶飲み話である。白川総裁が「1%前後の物価上昇率」という何の義務も拘束力もない日銀内部のほこりをかぶった作文を持ちだせば、「政府、日銀にデフレ認識の差はない」と両者納得してお開きになったとか。能天気にもほどがある。
米国であればリーマンショック後、ドル資金発行量を倍増させた。中国は国有商業銀行の融資を一挙に3倍増やした。欧州も超金融緩和政策を続けている。
各国とも日本のようなデフレになるまいと必死なのだが、12年もデフレが続いている日本では、日銀がインフレの幻影におびえ、小出しの追加金融緩和にも渋る。何もしなくてもよい。中国などのアジア向けの外需頼みでよい、というなら、政府も日銀も不要だ。
日銀券をじゃんじゃん発行するだけで解決すると主張するわけではない。2001年から06年央まで、日銀はゼロ金利の資金を市中銀行に大量に流し込んだが、国内では使われずに住宅バブルの米欧になだれ込んだ。国内需要の不振が続いたためだ。この失敗の教訓を踏まえ、政府の成長戦略と日銀資金を一体化させると共同宣言する。政府主導で国内に新しい需要と市場をつくりだす。日銀は経済・産業の新機軸の財源になる貨幣を供給する。そうすれば日銀資金が国民の富と雇用を増やす原資になる。
中略
現代の貨幣、紙幣は物理的にはいくらでも刷れる。富に変えるためには信頼ある物語が必要だ。それが政府の成長戦略である。
(引用終わり)
(引用終わり)
引用文には省いたが、戦前まで使われていたヤップ島(現ミクロネシア連邦)の石の貨幣についてのものがたりとシンクロさせて現代日本のデフレ脱却の道筋を田村氏は論じていた。ここが実は重要なところだ。
その石の貨幣の「値打ち」は、その所有者が口伝えで先祖から受け継いできた物語の内容で決まったという。その石貨が、大海原の彼方の島からどのようにして切り出され彫刻され、カヌーで運んでこられたかというような具合である。
著者は言う。ヤップの共同体は、創造の道筋をリアルにすることで富としての価値を石に付与し、人々を豊かにしてきたと。
日経BPの記事にもあるとおり、今の鳩山政府は、
「世界を知らない」「金の動きを知らない」「税の心理効果を知らない」と三拍子そろって、結局、税収はジリ貧になり、ますます国債依存度が高まっている。いよいよ没落(デフォルト)への道をまっしぐら、という状況である。
もう、日本は、限界、ぎりぎりのところ、崖っぷちにある。鳩山首相の能天気は、単なる能天気で笑い話ですめばいい。しかし、彼の能天気は、外交・経済という国政の根幹にかかわるところで、もう限界を超え、日本崩壊の端緒となる可能性が濃厚となってきた。
田村氏の「創造物語が富を生む」を敷衍して、
日本の紙幣に、日本国の創造物語の歴史を印刷すればいいと思う。民族として日本が栄えてきた歴史を紙幣に刻むのである。これを一つの共同体の記憶として共有するのである。紙幣を見るたびに発展の意志を国民が心に刻むのである。
私の第一案は、二宮尊徳である。二宮金次郎の物語を紙幣に刻むのである。刻苦勉励、創意工夫して富を生む。そして、その次は、仁徳天皇である。為政者の鏡として国政の王道をいつも忘れないために。
もう、日本は崖っぷちである。政治家の自分たちの選挙対策のために、いろんなことをイジッテいるだけ。もう、どうしようもない。ほんとどうしようもない。
いま、必要なのは、国民(共同体)の「創造物語」の記憶をよみがえらせ、現代版として創造することである。
創造が、富を生む。
創造が、付加価値を生む。
創造が、GDPを生む。
創造が、税収を生む。
創造が、国を豊にする。
決して、小手先の選挙対策が、富を生むのではない。
田村氏のこころざしに感動しました。
その石の貨幣の「値打ち」は、その所有者が口伝えで先祖から受け継いできた物語の内容で決まったという。その石貨が、大海原の彼方の島からどのようにして切り出され彫刻され、カヌーで運んでこられたかというような具合である。
著者は言う。ヤップの共同体は、創造の道筋をリアルにすることで富としての価値を石に付与し、人々を豊かにしてきたと。
日経BPの記事にもあるとおり、今の鳩山政府は、
「世界を知らない」「金の動きを知らない」「税の心理効果を知らない」と三拍子そろって、結局、税収はジリ貧になり、ますます国債依存度が高まっている。いよいよ没落(デフォルト)への道をまっしぐら、という状況である。
もう、日本は、限界、ぎりぎりのところ、崖っぷちにある。鳩山首相の能天気は、単なる能天気で笑い話ですめばいい。しかし、彼の能天気は、外交・経済という国政の根幹にかかわるところで、もう限界を超え、日本崩壊の端緒となる可能性が濃厚となってきた。
田村氏の「創造物語が富を生む」を敷衍して、
日本の紙幣に、日本国の創造物語の歴史を印刷すればいいと思う。民族として日本が栄えてきた歴史を紙幣に刻むのである。これを一つの共同体の記憶として共有するのである。紙幣を見るたびに発展の意志を国民が心に刻むのである。
私の第一案は、二宮尊徳である。二宮金次郎の物語を紙幣に刻むのである。刻苦勉励、創意工夫して富を生む。そして、その次は、仁徳天皇である。為政者の鏡として国政の王道をいつも忘れないために。
もう、日本は崖っぷちである。政治家の自分たちの選挙対策のために、いろんなことをイジッテいるだけ。もう、どうしようもない。ほんとどうしようもない。
いま、必要なのは、国民(共同体)の「創造物語」の記憶をよみがえらせ、現代版として創造することである。
創造が、富を生む。
創造が、付加価値を生む。
創造が、GDPを生む。
創造が、税収を生む。
創造が、国を豊にする。
決して、小手先の選挙対策が、富を生むのではない。
田村氏のこころざしに感動しました。
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