テキサス親父日本事務局
【テキサス親父日本事務局】中国共産党による人権弾圧・拷問が輸出されている 報道されない真実
2016/10/19
今回は、【報道されない真実】を書きました。特に沖縄の方々には読んで頂きたいと思います。
中国が国内に入ってくるとどうなるかと言う例です。
これは、私が、何度も国連に通っている中で、非常に大きな問題であると認識した問題です。
日本も無関係では済まされないと思い、様々な調査をする中で、
実際にこの中国共産党政府とパキスタン政府によって弾圧され、2年間、強制収容所へ入れられ、
拷問を受け続けた方などから直接話を聞き、実際に国連内で、最近、多く取り上げられるようになった問題です。
しかし、一般の報道にはまったくと言って良いくらいに載りまません。
完全に一方的で表面的なものしか報道されていません。
この2年間拘束され拷問を受けた方は、現在、フランスに亡命し、フランスから国連に救済を訴えています。
彼は、バルーチスタンで、人権弾圧の惨状を訴えるために放送局を立ち上げようとしていたところ、諜報機関にその計画が知られて拘束されました。
2年後に釈放されましたが、心身共に異常を来していたそうです。
精神科に通い、PTSDの症状を緩和するためのトリートメントを受けたそうです。
現在は、フランスに拠点を置くNGOの代表として、バルーチスターンに残されている同胞の為に戦っています。
今後は、チベット、ウイグル、その他の中国共産党による弾圧を受けている民族や組織と連携して、
中国政府、パキスタン政府を糾弾していく予定だとのことです。
しかし、この問題を扱うNGOの一部は、中国政府とパキスタン政府による国連内での弾圧により、
NGO資格そのものを剥奪されるケースもあります。
【報道されない真実】
日本では、チベット、ウイグル、内モンゴル、法輪功学習者への中国共産党政府による
人権蹂躙、弾圧、圧政、拷問、虐殺などが報じられていますが、現在、その中国共産党式の弾圧が、
中国国内のみならず海外にまで輸出されています。
パキスタンの西部に位置するバルーチスタン州は、パキスタンの国土の約4割を占める天然資源が豊富な地域です。
人口は、パキスタンの総人口の5%にしか過ぎません。
このバルーチスターンには、1840年にイギリスが侵攻し、1854年にイギリス保護領バルーチスターンとなりました。
1947年にイギリスのインド統治が終了すると、もともと、インド領ではないバルーチスタンは
1952年にバルーチスターン藩王国連合として独立させ、議会や内閣を設置しました。
元々は独立国で藩王国でしたが、パキスタンによる軍事侵略によりパキスタンに併合されました。
その後も、独自政府が納めていましたが、徐々にパキスタン政府からの圧力が強まり、1955年には
藩王国自体が名目上も消滅させられ、パキスタンのバローチスターン州となりました。
1998年には、中国が新疆ウイグル自治区(東トルキスタン)の楼蘭付近で46回の核実験を行ったのと同様に、
パキスタン政府は、バローチスターン州にて核実験を行いました。
民族的には、バルーチ語を話すバルーチ人、パシュトー語を話すパシュトゥーン人、ブラーフーイー語を話すブラーフーイー人などがいます。
非常に穏やかな民族で、自然崇拝が一般的ですが、パキスタンにより、強制的にイスラム教徒に改宗させられたりしています。
バローチスターンは、天然資源が豊富で、バローチスターンの天然資源がなければ、パキスタンの経済はなりたたないと言われています。
このバローチスターンには、グワーダル港という大型船舶が停泊できる良好な港があります。これが、中国の真珠の首飾り戦略 ( https://goo.gl/YC0OSZ )にとって、非常に重要な拠点になるのです。
グワーダル港 ( https://goo.gl/kWMvGj ) は、ホルムズ海峡に近いために、中東より原油をタンカーで
グワーダル港まで運び、そこからパイプラインを通して原油や天然ガスを中国の新疆ウイグル地区の
カシュガルに送ることを考えているわけです。また、同区間に鉄道も通す予定です。
これは、2008年にパルヴェーズ・ムシャラフ大統領(当時)が提案したものです。
また、中国とパキスタンをつなぐ唯一の陸路となるプロジェクト―カラコルム・ハイウェイ(KKH)も進んでいます。
グワダル港は、中国の習近平主席が「一帯一路(陸と海のシルクロード経済圏)」構想の旗艦プロジェクトと位置付ける
「中国・パキスタン経済回廊」計画の拠点です。
そこで、2013年に中国共産党政府は、パキスタン政府に対して莫大な援助(総額460億ドル=約5兆円)を
行うことと引き替えに、このグワーダル港の管轄権を昨年、43年間の契約で売り渡しました。
また、バルーチスターンの天然資源の採掘、港湾の整備などの利権も売り渡したのです。
中国・パキスタン経済回廊プロジェクトChina-Pakistan Economic Corridor (CPEC)を2030年までに完了しようとしています。
AFPの関連記事:https://goo.gl/jikPyi
産経新聞の記事:https://goo.gl/ETwtCh
当然、自然を大切にするバルーチ人ですので、神聖な地の自然破壊を良しとしませんので、デモなどで抵抗することになりました。
これを中国とパキスタン当局は対外的に「テロ」だと言っています。
中国共産党政府は、チベットや新疆ウイグル自治区に行ったように、道路を整備し、鉄道を作り、学校を作るなどして、
近代的で便利な街作りをすると言う事で説得を試みていますが、
チベットなどと同様に物質的豊かさを求めている訳では無いために5%の住民が抵抗を続けています。
学校では、中国語が必須科目になっています。
しかし、抵抗する勢力は片っ端から1万人のパキスタン軍やパキスタンの諜報機関である
Inter-Services Intelligence (ISI)に捉えられて、強制収容所送りになります。
そして、何年も拷問などを行った上に殺害されたりしています。
中国共産党政府が、新疆ウイグル自治区やチベットなどで行っている弾圧とまったく同様です。
当然、中国共産党がウイグル人などを「テロリスト」と呼ぶのと同様に、この開発に反対するバルーチ人たちを
「テロリスト」とレッテル貼りをしています。これにより、国際的にこの弾圧が正当化されるためです。
さらに、現在では、開発権を持つ中国の企業を守るためと称して、
中国の人民解放軍がこの地域に入り、更に住民を弾圧しています。
国連では、このパキスタン政府と中国共産党政府によるバルーチ人への弾圧に対して、
アムネスティ・インターナショナルをはじめ、多くの国際人権NGOなどが声を上げて、救済を求め初めています。
前途多難、中国・パキスタン経済回廊の建設
ウォール・ストリート・ジャーナル https://goo.gl/WDfafA
このように、表面上は、中国とパキスタンの経済協力の形ですが、
実際には、中国の世界戦略の野望の重要な拠点となっており、その影では、多くの一般人が、
中国とパキスタン当局によって弾圧されているのです。
※テキサス親父日本事務局では、国際人権NGOと協力して、この中国とパキスタンによる少数民族の弾圧に抗議します。
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中国側の担当者のこの件に関するツイートが炎上し、ツイートを消して逃亡したという記事
http://balochistantimes.com/twitter-hot-as-chinese-envoy-questions-sanas-blood/
この記事の翻訳文を載せておきます。
<翻訳文>
イスラマバードにある中国大使館の使節副主任であるツァオ・リジャン氏は、前上院議員のサナウラー・バロチ氏の血統に関するツイートで論争を引き起こした
バロチ氏は、中国とパキスタン両国が経済革命を起こすことができると言う中パ経済回廊プロジェクト(CPEC)に対して、激しく批判をしている。しかし、バルーチスタンの人々は、自分たちの土地の人口構成を変えることが目的で始まったものだと考えている。
何千人もの住民が、深度があるグワーダル港と中国を結ぶCPECのルートを確保するために強制的に立ち退かされている。
10月14日にバロチ氏のツイートに対して、リジャン氏は返信した。
「中国人は、グワーダルを援助するためにここにいる。あなたにはパキスタン人の血が流れているのか?
あなたは、パキスタン人の血が流れていてグワーダルの開発に反対しているのか?」
言葉の応酬は、CPECのプロジェクトでグワダルに建てられた学校の開校式の日に始まった。
「CPECの下で、小さく綺麗な第一のプロジェクトが完成した。(パート1):グワーダル・友好学校、可愛い子供達、可愛い学校」
これに対して、バロチ氏は、
「もし、日本が中国に大学を建てると言ったら日本に尖閣諸島/釣魚島群島 を渡すと言うのか?
なぜ、グワーダルに学校だけなんだ?」と返信した。
リンジャン氏は、
「釣魚島群島は、中国と日本の間で争いがある島々だ。グワーダルに争いがあるのか?
中国人はここに援助のために来ているんだ。筋を通してください。」
バロチ氏
「我々には助けや慈善は必要無い。我々は、イスラマバードとだけの話し合いではなく、
公平にバローチとも話し合いをすれば、開発にのパートナーになる用意はある。」
- 中略 - 次々にこの中国人外交官に対して批判のツイートが続く
この後、このバロチ氏の血統を疑問視した中国の外交官は、方々からの批判に遭い、ツイートを削除しなければならなくなった。
バロチ氏は、バルーチスタンのためにCPECの闇の部分を訴えている。彼の10月4日に書かれた最新の
「CPEC:一人のバルーチ人の見解」の中の一節にバロチ氏は次のように書いている。
「CPECの曖昧さは、統一よりも疎外感を作り出している。バルーチスタン内に住んでいるマスコミや研究者達の誰もが、
CPECに関して誰もなにも書く勇気すら沸かないほどの恐れを作り出している。
州政府全体にCPECがバルーチスタンのためにあるという説得力のあるデータがない。
我々は、自分たちに正直であるべきだ。中国はグワーダル港が必要で、その見返りに何十億ドルもの社会基盤、
鉄道、東回りの高速道路とエネルギープロジェクトなどパキスタンの一部にのみ集中するものだ。」
関連記事:レコードチャイナ
http://www.recordchina.co.jp/a106749.html
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毎週木曜日 午後10時より 様々なゲストをお迎えしてお送りしています。
http://com.nicovideo.jp/community/co1493821?ref=thumb_nicopedia
テキサス親父のブログサイト (英語のみ)
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パキスタンで大歓待を受ける習近平国家主席
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