米大統領、中国製品すべてに関税も=制裁対象56兆円
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180721-00000004-jij-n_ame
【ワシントン時事】トランプ米大統領は20日放映の米CNBCの番組で、
中国から輸入する5000億ドル(約56兆円)相当の製品に制裁関税を課す可能性を示唆した。
2017年の中国からの輸入実績とほぼ同じ規模で、すべての輸入品に関税を課すことになる
。強硬姿勢を前面に出し、摩擦解消に向けて中国側に改めて妥協を促した格好だ。
トランプ氏は、対中制裁関税の対象が5000億ドル相当に達するかどうかを聞かれ、
「用意はある」と答えた。「米国にとって正しいことをする。
われわれは長年、中国にぼったくられてきた」と強調した。
【米国株・国債・商品】株は小幅安、トランプ氏が対中批判を継続
Olivia Schaber、Sarah Ponczekhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-07-20/PC6MSY6JIJWC01-
原油は続伸、サウジアラビアの8月減産方針で
20日の米株式相場は小幅安。トランプ米大統領が中国などへの批判を続けたため、世界的な貿易紛争が悪化するとの懸念が強まり、売りが優勢になった。
|
トランプ大統領は米国に輸入される中国製品全てに追加関税を課す用意があると述べたほか、中国と欧州連合(EU)が通貨安を誘導していると非難。ドル上昇と利上げで米国の競争力が損なわれているとし、金融当局を再び批判したことから、米国債の利回り曲線はベアスティープ化した。
S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2801.83。ダウ工業株30種平均は6.38ドル安の25058.12ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.89%。
ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は4日続伸。サウジアラビアが今月に輸出量を維持した後、8月に日量10万バレル減少させる方針を前日に示したことが引き続き買い材料となった。トランプ米大統領の発言でドルが下げると、原油相場は伸び悩んだ。大統領は中国製品全てに追加関税を課す用意があると述べたほか、中国と欧州連合(EU)が通貨安を誘導していると非難した
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は1ドル高の1バレル=70.46ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日となった。週間では0.8%安と、3週連続の下げ。ロンドンICEの北海ブレント9月限は前日比49セント高の73.07ドルで終えた。
ニューヨーク金先物相場は反発、約2週間ぶりの大幅高となった。トランプ米大統領が米金融当局の利上げを批判したことからドルが下落し、金に買いが入った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.6%高い1オンス=1231.10ドルで終えた。
フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、キム・フォレスト氏は「米金融当局を巡るツイートが1度ではなく2度もあり、大統領の圧力は2倍になっている。狂気の時代にあると言えるが悪くはない。何が起こるか分からないからだ。本来なら閑散な時期で、決算に注目しているはずだ」と述べた。
/