理想国家日本の条件 自立国家日本 日本の誇りを取り戻そう! 桜 咲久也

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アメリカの国防戦略の変化を見極めよ!

2011年11月12日 12時31分05秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

 アメリカの国防戦略の変化を見極めよ!

 

[HRPニュースファイル087]2011年11月11日

昨日のHRPニュースファイルに、矢内筆勝局長の
「『日米安保破棄」の危機!?」が掲載されました。
極めて重要な問題提起です。
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/abd614b9c2362556a1668df792cf2206

では、果たして、実際に日米同盟は破棄される危険が
あるのでしょうか?この件について、もう少し
考察してみたいと思います。

そもそも、なぜ、今、アメリカはアジア太平洋政策を
見直そうとしてるのでしょうか?

その理由は「[HRPニュースファイル052]
米国防費大幅削減の危機―迫られる日本の『自主防衛』強化」
http://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/5df6ddffa775330f347971b713895ee1

にも書きましたが、米国の財政問題に起因して
国防予算が大幅削減される危険があり、その中で、
米軍は国家安全保障政策全体を見直さざるを得なく
なっているのが主な原因です。

では、国防予算の大幅削減が現実となった場合、
日米安保は破棄され、米軍は撤退していくのでしょうか?

まず、短期的には日米安全保障条約が破棄されることは
無いと考えます。

アメリカのアジア太平洋政策は、海洋戦略上は日本と
フィリピンに大きく依存して来ました。
これは大型空母が着岸できる整備された良港であり、
保有が確立された海軍拠点が横須賀海軍基地と
スービック海軍基地の2ヶ所しかないためです。

特に、1991年にフィリピンのスービック海軍基地から
米海軍が撤退した後は、アジア太平洋の海軍拠点は
日本の横須賀海軍基地のみとなりました。

21世紀初頭から本格的に開始された米軍再編
(トランスフォーメーション)に際しても、普天間基地の
返還等は予定されていても、基本的な日本の位置付けは
変わっていません。

現在、原子力空母は太平洋両岸、つまり日本の横須賀と
アメリカのノーフォークを中心として常時2隻以上が
配置についています。

太平洋上の危機に対して、横須賀の空母ジョージ・ワシントン
が初動を行い、ノーフォークの空母が増援にかかると
いうのが当面の戦略であり、日米安保が運用の基軸と
なっています。

では、昨日のHRPニュースファイルにありましたように、
アメリカ海軍の基地をオーストラリアに移すべきとする
見解はどこから生まれているのでしょうか?

これは「撤退」というより、アメリカ軍の対中新戦略である
「統合エアシーバトル構想(空海戦闘)」の一環である
と考えられます。

この構想は、2010年2月に公表された
「4年ごとの国防計画見直し(QDR2010)」に掲げられた
取り組みの具体化であり、中国の
「接近阻止/領域拒否(A2/AD戦略)」に対抗した戦略です。

これはシンプルに言えば、今までの直接的な戦いから、
遠距離での撃ち合いに変化していく構想であり、
米軍がトランスフォーメーションにより、部隊編成や
基地の配置を変えている一環でもあります。

「QDR2010」にも明記されているように、アメリカが
本戦略を展開をしていくためには、有力な同盟国の
助けを必要としています。

米国にとって西太平洋は最も重要な戦略地域であり、
この地域の覇権争いに中国が台頭している現在、
米国にとっては日本は重要なパートナーであり続けます。

むしろ、日米同盟が破綻する可能性があるとすれば、
民主党政権による普天間基地移設問題の白紙撤回など、
日本政治や外交の迷走が原因となって破裂する可能性
を危惧すべきです。

政府には今、日本が置かれている国際的戦略環境を
正しく認識して、国防戦略を立案し、強固な日米同盟を
構築していく構想力と実行力が求められているのです。

(文責・黒川白雲)

 執筆者:黒川 白雲 (14)
政務調査会長
公式サイト: http://kurokawa-hakuun.hr-party.jp/news/


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