理想国家日本の条件 自立国家日本 日本の誇りを取り戻そう! 桜 咲久也

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TPP交渉参加問題と日本政治の機能不全

2011年11月09日 12時11分35秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

TPP交渉参加問題と日本政治の機能不全

[HRPニュースファイル084] 転載

G20を終えて、次なる政治課題として「TPP交渉参加問題」が
突き付けられており、連日、是非を問う報道が熱を帯びています。

野田首相は、今週末(11/12~13)開催されるAPEC首脳会議において、
TPPへの参加表明を目指しています。

民主党は6日にプロジェクトチームの役員会を開き、9日までに
意見集約する方針を決めました。7日にも主な論点を整理、
8日から9日で役員会・総会を開き提言として取りまとめ、
10日には参加表明の記者会見を予定しています。

11日に衆参予算委員会でTPP集中審議をして、12日からの
APECで参加表明をする方針です。

東日本大震災の発生により、3月30日に米国通商代表部
ロナルド・カーク代表が「震災復興に専念するため、6月迄にTPPに
参加するかどうかの基本方針決定の先送りを容認する」と
述べたことで猶予を与えられはしました。

しかし、民主党は今ごろ、論点整理をし、一週間で結論を
出そうとしているドタバタぶりは、政権を預かる政府与党として
不適格であり、機能不全に陥っていると言わざるを得ません。

昨年のAPEC首脳会議を前に、菅元首相は「包括的経済連携に
関する基本方針」(2010/11/9閣議決定)において、
「『歴史の分水嶺』とも呼ぶべき大きな変化に直面しており、
政府を挙げて取り組む」と、議長国として「経済連携の推進」への
決意を述べました。

しかし、政府や民主党はこの一年間、一体何をしていたのでしょうか?

そのような中で、各社が世論調査を行いました。11月7日付の
毎日新聞によれば、TPP交渉参加問題について「関心がある」
との回答が70%を占め、「関心がない」28%を大きく上回っています。

関心が高い一方で、参加の是非は「わからない」39%との回答が多く、
政府が十分情報を提供できていない現状がうかがえます。

共同通信が5、6両日に実施した全国電話世論調査でも、
TPP参加問題をめぐり「参加した方がよい」は38.7%、
「参加しない方がよい」は36.1%と賛否が拮抗しています。

参加した場合の影響を政府が「説明していない」との回答は
計78.2%に達し、「説明している」の計17.1%を大きく上回り、
政府の姿勢に強い不満をうかがわせています。(東京11/7)

世論調査の結果を見る限り、TPP参加表明を目前に控えながら、
全く国民への理解が得られていない状態が明らかになりました。

賛否が拮抗していることの背景には、政府が国民に判断材料を
示せていないことが挙げられます。

本年2月に開催された「開国フォーラム」においても、
質疑応答に対応できず、情報不足が露呈していましたが、

この期に及んで、与党・民主党議員でさえも
「情報が不十分である」との声を上げており、国会審議の場でも、
情報開示を求める声が相次いでいます。

※アメリカ政府は、各州の産業へのTPPの影響をホームページで
情報開示しています。
http://www.ustr.gov/trade-agreements/free-trade-agreements/trans-pacific-partnership/state-benefits-tpp

また、「交渉に参加していないから情報が無い」という
政府側の弁明も、政府の機能不全の言い訳に過ぎません。

日本を含めると、参加10カ国のGDPを比較すると、日米で91%を
占めるため、実質的には日米FTA(自由貿易協定)であるとも
言われています。

主導権を握るアメリカに対して、もっと率直に交渉参加を
判断するための意見交換や情報収集をなすべきでした。

そのような自主外交の姿勢が無いからこそ、
「アメリカの食い物になる」との疑念や不安を増幅させているのです。

更に「普天間基地移設問題の早期解決」
「米国産牛肉輸入規制の緩和」
「南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣」
などの外交判断においても、独立国家としての主体的な
国家戦略や外交における構想力が見えず、唯々諾々と
アメリカの意向を強いられているという印象を国民は感じています。

国政選挙において、まるで地方選かと思うほど、
国内問題ばかりが争点となり、外交・国防・経済戦略は議論されません。

外圧に対して、単に受身的に反応しているだけの日本政治に、
国民は不信感と危機感を強く感じているのです。

TPPは一年前、横浜で開かれたAPEC首脳会議で実現に向けた
合意がなされたFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)の実現に向けた
取り組みの一環であり、中国主導ではなく、日米主導の
自由経済圏にアジア、太平洋圏を統合していく過程として重要なステップです。

政府は関連する行政諸機関をフル稼働させて、情報収集を
万全に行い、24分野における基本方針を明確にし、

日本のグランドデザインとしてメリット・デメリットを具体的に
国民に開示し、その上でデメリットを克服するための戦略を
取りまとめ、国民に提示すべきです。

(文責・小川俊介)

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3 コメント

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Unknown (ana)
2011-11-09 14:23:26
TPP参加したほうが将来の国家間合併がやりやすなるけど?
返信する
アメリカの言いなり・・というけど (桜咲久也)
2011-11-09 14:47:03
>中国主導ではなく、日米主導の
自由経済圏にアジア、太平洋圏を統合していく過程として重要なステップです。

ここんとこですよね。
大事。

後、やはり日本を守るって言ってる人たちに
日本の制度に生活を保障してもらいたい
護ってもらいたい人が多いということ
・・・
それが判った。
( ´ー`)フゥー...

でも、

TPPで、商売のチャンスが拡がると
いって構想を練る人も・・・・

まず、そういう人は目が輝いている。。
夢がある。

つい引き込まれます。


何もしないうちに恐れて縮んで

と・・それで、いいのでしょうか
返信する
そう、情報不足 (イマコダマ)
2011-11-10 00:19:22
そう、圧倒的に情報が足りない。
いや情報はあるのかもしれないが判りにくい。ぱっと見て判るようにしてもらわんと
一般のサラリーマンはそれ程暇ではない。

だから現時点では是非が判らないのが正直なところ。政府も判ってやっているのか疑問。
もし判らないなら結論付けるのは早い。

自由貿易の方向はいいし、農業の過保護政策を止めて競争力強化の方向に踏み切るのも正しい、しかし、影響は特許、医療、投資など多岐に及ぶし、その影響と想定される弊害がよく判らないので、政府、またはメディアでもよいのでメリットとデメリットを判りやすくまとめて欲しい。
米国はこれを機に牛肉や農作物の検査項目の緩和を主張していると聞くし、安いが健康への影響が高まるんじゃ話しにならんし、どういう問題点が隠れているのかよく判らないのに初めから結論ありきでは困るのだ。そんな国の方向性を決める重要な決定をよく判らないけど決めますじゃアホでしょ?交渉のテーブルについてから、内容如何によっては改訂や変更が可能であればまだしも、そうでないと言う話も聞くし、詳細も参加しないと教えてもらえないなんて聞くし、それじゃ詐欺だろ?ISD条項も、トヨタバッシングのような言いがかりを国に対しされても困るしね。ある程度ケーススタディをしてリスクヘッジしてからでないと。下手すると平成の日米修好通商条約になってしまうんで、その先には平成の桜田門外の変が待っている事となる。
気が付いたら一部上場企業の殆どが米国大手金融機関が筆頭株主なんて事もあり得るしね。
既にSONYは今でも米国ユダヤ系の大手金融機関が筆頭だし、偉そうな韓国の最大手の電子機器企業も筆頭は米国金融機関で実質アメリカの会社と言っていい状態だしね。望まない投資は断れる状況にしておかないとね。
だから、参加を容認できる条件としては、
交渉のテーブルについても、
内容次第では話し合いで変更が可能である事、
場合によっては断われる事、
ISD条項について詳細を詰め
問題があれば話し合いで内容の変更が出来る事、
国民に対し詳細を開示し、
問題点や課題を明示し、
それを克服できた場合のみ調印すると約束する事、
それが出来るなら
交渉のテーブルについても良いと言えるがね。
それすら判らないのが現状。
だから迂闊に賛成は出来ない。
政府は国民よく判るように説明する義務がある。キチンと説明いただきたい。
話はそれからだ。
イマコ
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