<保険証番号>10万件が流出 医療機関から漏えいか
毎日新聞 12月31日(木)1時40分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151231-00000004-mai-soci より
◇リストの記載は沖縄除く46都道府県
健康保険証の番号など個人情報を含む、全国約10万3000人分のリストが流出、名簿業者が一部を転売していたことが分かった。情報セキュリティーに詳しい専門家は「複数の医療機関から漏れた可能性が高い。これほど大量の医療関連の情報漏れは過去に例がない」と指摘。成り済ましや詐欺などに悪用される恐れがあり、厚生労働省が調査を始めた。今後、リストを警察当局に提出する方針。
リストの記載は沖縄を除く46都道府県に及び、近畿や四国に集中。取材に応じた全27世帯で実在の氏名や住所などと一致した。一部は現在の保険証番号が記載されていた。
厚労省担当者は「医療機関や薬局が業務で作ったリストが流出した可能性がある」として、調査を開始した。
国内に住む人全員に12桁の番号を割り当て、将来的には年金などの個人情報を結びつけ管理するマイナンバー制度の運用が1月から始まるのを前に、情報管理の在り方をめぐり議論を呼びそうだ。
名簿業者は「ブローカーから買った。危ないデータだと驚いたが、一部は顧客に売った」と話した。
共同通信が入手したリストによると、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号のほか、保険種別や保険者番号などが並ぶ。医療費の自己負担額の算定に必要な老人保健(当時)の区分や、生活保護などの公費負担を示すとみられる欄も三つ付いていた。記載されていたのは05年3月以前に生まれた人だった。
最も多かったのは大阪府で約3万7000人。取材の結果、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号は27世帯44人全員が一致。保険証番号も一致したのは6世帯11人だった。
保険証番号とともに氏名や住所などが分かると保険証が再発行できる場合があり、本人に成り済まして借金するなどの悪用が可能になるという。
◇情報管理の徹底を
情報セキュリティ大学院大の湯浅墾道(はるみち)教授(情報法)の話 医療情報は電子化される流れにあり、複数の医療機関から漏れた可能性がある。電子化すれば利便性が高まる一方で情報流出のリスクも高まる。医療情報はプライバシーの度合いが高い。徹底した管理が求められる。
こんなものさえ流出する。。
マイナンバーだって絶対に大丈夫・・っていう保証はない。
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