尊い戦い
本日は岐阜3区支部長の河田(かわだ)せいじ氏より「原発の未来」
をテーマに4回に渡ってお届け致します。本日は、「尊い戦い」
と題し、1回目のメッセージをお届け致します。
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【河田せいじ氏寄稿】
福島第一原子力発電所の深刻な被害には、本当に心が痛みました。
放射性物質が漏れる中、国民を守るべく、
自らの命と引き替えの懸命の復旧作業に当たって
くださった方々、また現に活動しておられる関係者の皆様、
自衛隊、米軍、警察、消防団の皆様に心より
感謝とエールを捧げたいと思います。
マスコミは自衛隊等の活動を十分には報道していませんが、
未だ厳しい状況の中で多くの方が、戦ってくださっています。
本当にありがとうございます。
私もかつて自衛隊のパイロットとして新潟で勤務
していたころ、新潟の原発事故を想定した県主催の
訓練が毎年行われていました。
その中には、捜索機で原発周辺を飛行し、放射能の
レベルを調べる空中モニタリングの訓練も含まれて
いましたが、原発の上空に進出する捜索機の搭乗員に
割り当てられている防護服は、あまりに簡素なもの
であったと記憶しています。
もし本当に原発事故があったとき、
私は「果たして被曝の恐怖を超えて、
冷静に操縦できるだろうか?」としばし考え込んだのを
覚えています。
その恐怖が現実のものとなった今、空や地上で実際の
ミッションにあたる隊員各位はどのような心境で
おられることかと、考えてしまいます。
どうか、ご無事で!そして一刻も早く、原発の危機
が収まりますように。
「尊い戦い」を続けておられるすべての方に、
心からの応援をお届けしたいと思います。
そして、今回は原発の怖さがクローズアップされたり、
情報開示の遅さや対応のまずさを責める報道が多い
ですが、どうか、もう一つの視点も伝えてまいり
たいと思います。
それは、原発事故をはじめ、災害派遣に立ち向かう
関係諸氏の命懸けの活動への感謝と応援の祈りを、
日本国民一体となって手向けたいということです。
かつてアポロ13号がほとんど生還不可能な事故に
遭遇しながら、地上からの懸命なバックアップと
全世界の人々の祈りによって“奇跡"とも言える
生還を成し遂げたように。
河田 せいじ
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