『中国伝道の未来』
(その1)
転送します
(本稿は、2011年4月2日に渋谷支部精舎で行われた
「中国、伝道の集い」において、
小林早賢北海道正心館館長から行われた同名の
講話内容に、加筆修正してまとめられたものです。
講話の最後に、"お布施(献金)の呼びかけ"が
ありますので、是非、最後までお読み下さい。)
みなさん、こんにちは。今日は本題に入る前に、
前提にあたる話を二つしておきたいと思います。
一つは、これまでもしてきた話ですが、もう一つは、
新しい論点です。
中国のような、民主主義体制になっていない国
と向き合うときには、私達には、心得ておくべきことが
あります。
それは何かというと、「政府(の上層部)が発信することは、
必ずしも民意(大衆の意見)を反映していない」ということですね。
ですから、「中国政府に批判を加える」ときと、
民衆に啓蒙(伝道)するときは、態度(視点)を
変えなければなりません。
もちろん、反日教育の影響によって、両者が
一致しているように見える場合もあります。
しかし、それ以上に、
「人々がどれだけ宗教的心情を求め、新しい思想を
渇望しているか」は、実際に現地で献本などしてみると、
痛いほどよくわかります。
さきほども中国の方がおっしゃっておられた、
「北京のものすごく大きなお寺では、
平日にもかかわらず、長蛇の列の参拝者が並んでいます」
という話は、日本人の感覚だと、
その広さがわからないと思いますが、
大体、我々が「広い」と感じる感覚の10倍の
広さのことを言っていると思ってよいと思います。
また、以前にも報告がありましたけれども、
「上海のキリスト教会の日曜礼拝に出たら、
二千人以上の人が参列していた」と。
「国家管理のカソリック教会での話ですから」と
いう言い方もできますが、
「そんなことは承知の上で、それでも、
神の教えに触れたいから来ているのだ」
と見ることもできます。
ですから、これからも、中国政府に対しては
厳しい批判がなされていくことになると思いますが、
(特に、東日本大震災向けに、自衛隊が東北方面に
10万人動員されたら、その隙を窺うように、
南西方面で中国海空軍が少し蠢いたり(うごめいたり)する
状況では、そうかもしれません(春日井支部・御巡錫説法参照))、
それと、「大衆を救いたい」という気持ちは別なのだ
、ということですね。
そして、もう一つ、中国政府に関しても、
「君達が思っているより、はるかに大人だよ」
というコメントが、最近、諸葛孔明霊からありました。
(『もし諸葛孔明が日本の総理ならどうするか』参照。)
「目の利く中国人(政府関係者)は、幸福の科学に
注目しているよ」
「この思想が、次の日本を動かすものになりそうなのを、
政府のレベルでは、じっと見ている」
「ポスト学会になるのなら、それなりの扱いを
考えないといけないし、少なくともそういう長期的な
視点から、幸福の科学との関係を構築しようとして
きているのを見抜かないといけない」
だから、こちらが、「日本も空母をつくるぞ」とか、
「インドや他国と同盟して、中国包囲網をつくるぞ」と
言ったくらいで、カッとするほど、「相手は子供じゃない」
というわけです。
「日本の政府やマスコミより、はるかに大人だ」
というわけです。
ある意味で、日本人の方がナイーブですから、
この点は留意しておく必要があります。ですから、
「政府が憎ければ民衆もにくい」みたいな、あまりに
民族主義的な?反応も極端ですし、その一方で、
「啓蒙(伝道)したかったら、少しおとなしくしておいた方がよい」
みたいな態度も、
あまりにもナイーブで、もう一方の極端にあたります。
これは、中国みたいな国(ロシアもそうですが)と
向き合うときの基本になりますので、よく知っておいて下さい。
(「その2」に続く)
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