「チベットの失敗に学ぶ」
本日は「チベットの失敗に学ぶ」と題し、島崎隆一神奈川県本部副代表より3回に分けてメッセージをお届け致します。
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【島崎隆一氏寄稿】
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ 」と言います。
60年前、中国に侵略を受けたあげくに占領されたチベットの歴史を辿ると、現在の日本に共通する点が数多く見受けられ、「歴史は繰り返す」という危機感が募ります。
これより、中国の属国と化したチベットの歴史を振り返り、我が国の外交姿勢や国防体制について考えて参りたいと思います。
◎1912年、ダライ・ラマ13世はイギリスから相当量の近代兵器、装備を買い付け、ある程度の戦力を持つに至りました。
そして、チベットは世界に門戸を開き、近代化の準備に入りました。
この「軍隊強化」の試みに対し、伝統的仏教界は「非暴力の仏教原理とは相容れない」と猛然と反発し、軍隊の維持費としての課税と院内警察力が脅かされるのを恐れ、改革を拒み、既得権益を守ろうとしました。
1924年、ダライ・ラマ13世は僧院側の度重なる反対に嫌気がさし、軍隊の近代化を断念するに至ります。
《これによって、後年、チベットは高い代償を払うことになります。
「非暴力の仏教原理」は現在の日本に置き換えれば「平和憲法」を錦の御旗に仕立てた「左翼思想」に当たるでしょう。
国防強化を怠り、普天間基地移設問題で米国との信頼関係を揺るがせて「日米同盟」を弱体化させている鳩山内閣の安全保障への取り組みの甘さにも通じます。
このままでは、将来、日本は高い代償を払わされることとなるでしょう。》
◎1949年10月、毛沢東は中華人民共和国の「建国宣言」に続いて、「チベット解放」のためと称して「人民解放軍進攻」を発表します。
インド独立後2年目の初代首相ネールは、「汎アジア構想」実現のための“友愛"路線を取っていたため、中国のチベット侵略を黙認し、国際社会への情報発信を怠り、アメリカからの使節派遣を断りました。
このネールの軟弱外交に付け入り、中国は徹底的してチベットを蹂躙し続けました。
《どこかの首相の“友愛"外交、東アジア共同体構想も、中国からの侵略を手引きする結果しか生まないでしょう。
中国は下手に出れば、手を緩めるような生易しい国でないことは、チベット、ウイグルでの歴史が証明しています。
リアリスト的視点からすれば、弱腰外交は相手に付け入る隙を与えるだけの「利敵行為」です。
日本は、過去のチベット、インドの失敗に学ぶべきです。》
幸福実現党 島崎 隆一氏
http://shimazaki-ryuichi.hr-party.jp/
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