<中国>北朝鮮要人、金正恩氏か 北京訪問、厳戒
https://mainichi.jp/articles/20180327/k00/00e/030/259000c より
毎日新聞2018年3月27日 11時40分(最終更新 3月27日 12時09分)北朝鮮の要人が滞在しているとみられる北京の釣魚台迎賓館では27日午前も厳重な警備が続いた。中国側は首脳級を迎える警備態勢を取っており、最高指導者級の人物が非公式訪問した模様だ。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との見方が強まっているが、妹金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らの可能性もある。滞在中に習近平国家主席ら中国指導部メンバーと会談するとみられ、中朝関係の改善策について話し合うとみられる。
米ブルームバーグ通信は金委員長が北京を訪問したと伝えた。金委員長であれば最高指導者としての初外遊となるが、ホワイトハウスのシャー副報道官は26日の記者会見で「確認はできず、それらの報道が必ずしも事実か分からない」と述べた。
要人が乗車した特別列車は26日に北京入りしたとみられ、同日午後から人民大会堂や迎賓館の周辺で厳戒態勢が敷かれた。
北朝鮮の最高指導者訪中は2011年8月の金正日(キム・ジョンイル)総書記(故人)が最後だ。金総書記は特別列車で到着後、30~40台の車列で移動。最後尾には随行員が乗るマイクロバス数台と救急車が同行するケースが多かった。
今回の要人訪中も、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて拡散している車列の映像によると30台以上の車両と最後尾のマイクロバス、救急車などが映っており、金総書記の訪中時と酷似している。
当時の中朝両国の公式メディアは金総書記が帰国の途に就くまで事実関係を報道せず、中国外務省も確認を避けるのが慣例とされ、今回もこれを踏襲している可能性がある。韓国政府も人物を特定できていない模様で、聯合ニュースは「あらゆる可能性を念頭に置いて注視している」とする大統領府関係者の話を伝えている。
金委員長らの訪中が確認されれば、南北、米朝の両首脳会談を前に、北朝鮮が中国との関係を立て直し、後ろ盾を確保したいという狙いが浮かび上がる。中朝首脳会談が開かれれば、関係改善を目指して、中国の対北朝鮮制裁の緩和、食料や投資など経済協力を要請するとみられる。【北京・浦松丈二、河津啓介、ソウル米村耕一、ワシントン高本耕太】
。SNS情報より
昨日の速報、ブルームバーグの日本語版が、こちら。
日本(にっぽん)の国会議員の皆様や有権者は、いま、どこを向いていますかね!
ーーー ◆北朝鮮の金氏が中国を電撃訪問、期間や会談相手は不明-関係者 3/27(火) 1:18 Bloomberg https://news.yahoo.co.jp/pickup/6276787 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が北京を電撃訪問した。 関係者3人が明らかにした。
2011年に最高権力者の座に就いて以来、金正恩氏の外遊が伝えられたのはこれが初めて。
取り扱いに注意を要する情報であることから匿名を条件に語った関係者によると、 滞在期間や会談相手など詳細は現時点で不明。
共同通信は北朝鮮の要人用とみられる列車が中朝国境の丹東を通過した可能性があると報道。
日本テレビは正恩氏の父、正日氏が2011年の死亡直前に北京を訪問した際に使用したものに
似た列車が26日に北京に到着した映像を報じていた。
金委員長の北京訪問について米国が事前に知らされていたかどうかは不明。 国務省報道官ジュリア・メイソン氏に質問したところ、「中国側に問い合わせてほしい」との短い返答があった。
ジェームズ・マーティン不拡散研究センター(カリフォルニア州)の研究者メリッサ・ハナム氏は 「この会談が確認されれば、数週間後にトランプ氏と金正恩氏が臨む写真撮影よりも生産的な
出来事になるかもしれない」と指摘。「北朝鮮は恩知らずな弟のように見られることが多いが、
最近の緊張の高まりや核およびミサイル開発能力の向上を受け、中国はこの機会を真剣に受け止めている。
蚊帳の外に置かれることは望んでいない」と続けた。
原題:North Korean Leader Kim Jong Un Is Said to Be Visiting China(抜粋)
中国のSNS上で飛び交う「金正恩氏訪中」の噂、特別列車の動画も
| DailyNK Japan(デイリーNKジャパン)
北朝鮮と国境を接する中国の丹東が25日夜、物々しい雰囲気に包まれた。駅一帯が封鎖され、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の船が国境の橋を監視する中で、2編成の特別列車が通過した。金正日総書記(当時)が2011年に訪中したときにも、丹東では同様の警戒態勢が取られていたことなどから、「金正恩党委員長が中国に来たのではないか?」との噂が広がった。 (関連記事:金正恩氏が電撃訪中か?…北京には「特別列車」が到着) 26日午後には、日本テレビが北朝鮮の特別列車が北京駅に到着する様子を報じ、金正恩氏電撃訪中説がさらに広がった。一方で、丹東から北京までの沿線各地では、26日朝から様々な兆候が察知され、SNS上には情報が飛び交った。 あるネットユーザーは中国版Twitterの微博(ウェイボー)に「三胖子(金正恩氏を指す隠語)が北京にやって来た、道が封鎖されている、(沿線の)遼寧省葫蘆島市では午前8時に交通が麻痺した、(誰が来るか)葫蘆島の人は皆知っている」と書き込んでいる。 また、別のユーザーは、26日午前に葫蘆島市内で激しい渋滞が起きている様子を収めた動画を撮影し、投稿している。 特別列車は午後4時ごろに北京に到着したことと、葫蘆島から北京までは一般列車で6時間から8時間かかることを考えると、道路封鎖とそれに伴うものと思われる渋滞は特別列車の通過によるものであろう。 「北戴河周辺の線路の周囲に多くの警察と武装警察が動員されているが、何事か?」との投稿も見られる。北戴河は葫蘆島から南西に160キロのところ、北京に向かう沿線にある。 一方、北京鉄路局は公式アカウントで、丹東、瀋陽方面からの列車が2時間前後の遅れを持って天津や北京に到着していることを伝えた。この投稿には次のようなコメントが付いている。 「鑫家から人が来た」(鑫は金の伏せ字) 「胖哥(デブの兄貴)は遊びに来て何日いるんだ?」 「金が来たのか?」 「(やって来たのは)最強の80後(1980年代生まれ)か?」 「小胖(おデブちゃん)が(習近平国家主席のもとに)朝拝(拝謁)に来たのか?」 一方でTwitterには、特別列車が北京市内を走行する様子を収めた動画(外部リンク)や、北京駅周辺が完全封鎖された様子を収めた動画(外部リンク)が投稿されている。 ちなみに微博では26日午後10時現在、「朝鮮」(北朝鮮)のキーワードを使った検索ができなくなっている。 デイリーNKの北京の情報筋は、1週間前から中国外務省が北京駐在の北朝鮮大使館の関係者と異例の全体ミーティングを行うなど、注目すべき動きが起きていると伝えた。これと、特別列車が北京に到着したことを見ると、北朝鮮の最高クラスの高官が中国を訪問したことは確実と言えよう。 これほどの厳戒態勢が取られているのは、実際に金正恩氏の専用列車の爆破計画があったからと思われる。また、2004年4月には平安北道(ピョンアンブクト)の龍川(リョンチョン)駅で謎の大爆発が起き、駅はもちろんその周辺の住宅地や学校が吹き飛ばされる大惨事が起きたが、事故の直前に駅を通過していた金正日氏を乗せた特別列車を狙ったものだという説がある。 (参考記事:北朝鮮で金正恩氏の暗殺未遂…「専用列車を爆破」秘密警察が報告) この件について韓国の青瓦台(大統領府)は、デイリーNKジャパンの取材に「関連する動向を注視しており、多数のルートを通じて関連する状況を把握中にある」と答えた。
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