https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190911-00000057-asahi-int&pos=4
台湾の国防部(国防省)は11日、2年ごとにまとめる国防報告書を公表した。
中国の習近平(シーチンピン)国家主席が1月の演説で台湾に統一を迫ったことに触れ、
「(中国は)台湾への武力侵攻の選択肢を捨てていない。軍事力の現代化で、台湾海峡の
軍事バランスを崩そうとしている」と位置づけた。
報告書は過去2年に中国軍の戦闘機や空母「遼寧」などが台湾本島の周辺や太平洋沖など
で訓練を行ってきたことを示し、「軍事的な行動範囲を西太平洋やインド洋にまで延ばし、
我々への脅威は増している」と分析した。中国軍の侵攻に対し、まずは沖合で空軍や
ミサイルなどで対処し、その後、沿岸で撃退する構想も初めて図で示した。
中国軍は約200万人、台湾軍は約20万人と兵力差は大きい。台湾軍は本土防衛に
重点を置いた「非対称戦」を戦略に掲げる。
報告書は米台関係について、「(台湾は)米国の重要な安全保障上のパートナー」と明記
し、米国から購入が決まったF16V戦闘機計66機などについて、「非対称戦力を強化
する助けになる」とした。(台北=西本秀)
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