【保護貿易への流れは世界経済にとって大きなダメージを
もたらします。 自由貿易による繁栄を選択することは
戦争を避ける歴史の教訓でもあるのです】
高木 よしあき氏、ブログ転載
◆TPP攻めの開国(上)先行する現実――内向き議論、
業煮やす企業(日本経済新聞 朝刊 2011/11/16)
◆TPP攻めの開国(中)ピンチをチャンスに――
農業・医療、再生今こそ(日本経済新聞 朝刊 2011/11/17)
◆アメ車、日本参加「ノー」 TPP 業界
「障壁低減、当てにできない」(Bloomberg Global Finance 11/17)
◆米議会超党派委、民主・共和両党とも主張譲らず
-期限迫る中(Bloomberg.co.jp 11/17)
【所感】
メイドイン・ジャパンとメイドバイ・ジャパニーズという
二つの見方があります。
大雑把な説明ですが、昔よく耳にしたGNP(国民総生産)は
メイドバイ・ジャパニーズで、GDP(国内総生産)は
メイドイン・ジャパンです。
トヨタの米国工場で製造されたカムリの韓国への輸出、
台湾で100ヘクタールの農地を使った日本人事業家による
米の生産、アジア諸国への輸出など、国内がTPPでワイワイ
やっている間に、現実はどんどん前に進んでいきます。
ドラッカーは、すでに起きた未来という言葉を使って、
足元で起きている変化を見抜く重要性を説いています。
米国の自動車業界が日本のTPP参加に反対していること
や共和党と民主党が財政再建をめぐりチキン・レース
(予算が人質の肝試し)を繰り広げている事実は
日本に大きな影響を与えるかもしれません。
保護貿易への流れは世界経済にとって大きな
ダメージをもたらします。
自由貿易による繁栄を選択することは
戦争を避ける歴史の教訓でもあるのです。
http://takagi-yoshiaki.net/2595.html
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