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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)2月16日(土曜日)
通巻第5992号
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スペイン、中国人の銀行口座を凍結。「資金洗浄の疑い」
突然、数千の在西中国人がビルバオ銀行(BBVA)本社に押しかけた
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2月14日はバレンタイン・ディだ。
マドリッドに住む中国人はBBVA銀行へ行ってATMからお金を引き出せないことに驚く。「金が出ないゾ、機械の故障だ」と窓口へ行くと「あなたの口座は資金洗浄の疑いがあるので凍結されました」。
「?」。
寝耳に水の言葉、「ならば、どうすれば引き出せるか?」「資金の出所、あなたの個人的財政的バックグランドを証明する書類が必要です」などと言われて怒り心頭。
ほぼ全ての在西中国人の銀行口座が凍結されていた。
「これは人種差別だ」と騒ぎだし、翌日(2月15日)マドリッドのビルバオ銀行本社前に、え? 数百・数千の中国人がプラカードばかりか五星紅旗をもってあらわれたのだ。ビルバオ銀行はスペイン第二の大手銀行でNY市場にも上場しており、東京にも支店がある。
スペイン国内全域に支店網があり、中国人およそ4−5000名が口座を開設している。
警備のスペイン当局が驚く。
「いつの間に、中国の国旗をこれほどたくさん用意できたのだ?」。
「マドリッドにはICBC(中国工商銀行)の支点もあるのに、なぜ中国人はスペインの銀行を好むのか?」
降って湧いたような蝗の大群。それにしても大がかりな中国人組織がマドリッドにあって、一晩で組織的な行動を取れることにスペイン当局は驚いているという。
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