インターネットの自由が中国・北朝鮮解放への道
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◆アメリカ サイバー攻撃で先制攻撃も
インターネットの自由が中国・北朝鮮解放への道
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アメリカがサイバー攻撃に対する備えを整えている。
米政府は、国外からの大規模なサイバー攻撃の危険を示す証拠が
あった場合に、大統領が先制サイバー攻撃を指示できるという内容
を交戦規定に盛り込む方針だ。米ニューヨーク・タイムズ紙がこの
ほど報じたもので、数週間のうちに正式に承認される見通し。
交戦規定は、軍隊などが、いつ、どこで、どのような相手に対して、
どんな武器を使うか定めるマニュアルのことで、サイバー用の規定に
ついては2年以上にわたって検討が続けられてきた。
アメリカではニューヨーク・タイムズ紙などが、中国からのサイバー
攻撃を受けたと公表し、話題になっている。同紙は温家宝・中国首相
の蓄財疑惑を大々的に報じたことで、ターゲットになったものと見られる。
場合によってはインフラなどを麻痺させる恐れもあるサイバー攻撃は、
安全保障上の脅威だ。その一方で、米メディアに対する今回の一連の
サイバー攻撃は、中国側の弱点をさらすものでもある。
党幹部の不自然な蓄財や汚職が明るみになれば、大規模な反政府デモ
が起こりかねないという、中国政府の不安が見え隠れするからだ。
中国はインターネットの厳しい検閲を行っているが、「国民の知る
権利のためにサイバー空間を自由化せよ」という主張は、中国に対する
外交上の重要なカードになる。
グーグル会長のエリック・シュミット氏と、同社シンクタンクである
グーグル・アイディア所長のジェレド・コーエン氏は、4月に
「The New Digital Age(新しいデジタル時代)」という共著本を出版する。
米メディアによれば、その中で両氏は「電子機器で武装したアクティブ
な市民と、政府による厳しい規制の組み合わせは、極めて危険だ」と
述べ、中国が近い将来「何らかの革命(some kind of revolution)」に
見舞われるだろうと論じているという。
両氏は、「アラブの春」が始まるひと月前に米外交専門誌
「フォーリン・アフェアーズ」に寄せた論説の中で、携帯電話などで
連絡を取り合う市民が独裁政府にとって脅威になると指摘。
中東の民主化運動を予言したと話題になった。
またシュミット氏とコーエン氏らは先月、北朝鮮を訪問している。
米政府は自粛を求めたが、それは表向きのジェスチャーで、実は
北朝鮮解放を目指すアメリカの戦略の一環だという分析もある。
米在住の作家兼ジャーナリストである冷泉彰彦氏は、米ニューズウィーク誌
日本語版(電子版)への寄稿で「今回の北朝鮮訪問というのはオバマの意向
をくんで、ITの力を使って『閉ざされた社会を開いてゆく』という
ストレートな意図を持った行動だと言えるでしょう」と論じている
(1月11日付)。
独裁体制で国民を虐げる中国や北朝鮮といった国々に対しては、サイバー
空間の自由化を求めていくことが、民主化への道を開く可能性がある。
(呉)
【関連記事】
2013年2月2日付本欄
【海外論壇】米紙ハッキングと歴史問題の意外な関係
「情報時代版の中華思想」は世界の敵
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5560
2013年2月1日付本欄
NYT紙に中国からサイバー攻撃 「中国は情報公開で体制が崩壊する」
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5557
◆「コンクリート」は、将来世代のための社会資本整備
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5594
緊急経済対策としての公共事業関係費約5兆円を含む、総額で約13兆円
の今年度補正予算案が先週、国会で審議入りした。景気回復の柱として
期待される公共事業だが、相変わらず野党からは「1日でも早くお金が
建設業者らに流れるよう、手を打っている」「旧来型の公共事業優先だ」
などと批判されている。
しかしながら、「公共事業イコール税金の無駄遣い、あるいは業界との
癒着」という論理は日本を弱体化させる左翼勢力の洗脳の一環で、
「コンクリートから人へ」に代表される現実離れしたキャッチフレーズ
に過ぎない。
もともと地震列島で人が住むには必ずしも適していない日本の居住環境
を、ハード面で現在のレベルにまで押し上げてきたのは、公共事業に
よる社会資本整備だ。過去から受け継がれ、子や孫の世代のために住み
よい環境を遺していくという、過去、現在、未来にわたる事業を成して
いる社会資本整備を怠れば、必ず将来世代につけを残すことになる。
国家財政を苦しめている元凶は社会保障費で、約100兆円の新年度予算案の
実に3分の1を占める。公共事業費は5兆円程度に過ぎない。
公共事業が「バラまき」と揶揄されるのは、政府がきちんとした将来
ビジョンを示せていないことにも原因がある。しかし、労働生産人口
が減少している日本にあって、シルバー世代がいつまでも働ける環境
づくりなど、ハード面からの社会福祉政策である公共事業を、いつまでも
政局の具に使ってはならない。(豊)
【関連記事】
2011年12月号記事
アメリカにならい日本も都市インフラの拡大を
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3144
◆映画「かぐや姫の物語」公開が今秋に延期 かぐや姫とは何者なのか?
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5593
今夏に予定されていた高畑勲監督の映画「かぐや姫の物語」の公開が、
今秋に延期されることになった。映画ファンは待ち遠しいに違いない。
「かぐや姫」は、日本の古典『竹取物語』に登場する架空の人物だが、
この物語について、「宇宙人伝説ではないか」という見方もある。
その根拠は「姫が月世界に帰っていくから」だけではない...
◆ネアンデルタール人の絶滅時期めぐり論争 人類誕生の真相は?
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5592
旧人ネアンデルタール人がいつ滅亡したのかという学説が変わる可能性
があり、現代人との関係をめぐる議論がヒートアップしている。
旧人といわれるネアンデルタール人は、ヨーロッパ大陸に3万5千年前頃
まで生息し、新人である現生人類は約4万年前にアフリカからヨーロッパに
移動した。現代人にネアンデルタール人と共通のDNAが存在することから、
両者の間には異種交配があったといわれていた...
おまけ 1987年 竹取物語
お迎え天女は、イカ型宇宙人?
最後のせりふは、「かぐや姫、きっとまた会える!」
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