4月に8%となった消費税は、消費増税の影響が
表面化していないうち、来年10%にさらに増税する
衆議院鹿児島2区の補欠選挙で自民党の公認候補が勝利したことについて、安倍総理は、
「今まで進めてきた政策に一定の評価をいただいたのではないか」と述べました。
衆院鹿児島2区補選で自民公認候補が勝利 争点を隠す選挙戦で
安倍政権への信任といえるか
2014.04.28 Liverty Webより .
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7769
衆院鹿児島2区補選で自民公認候補が勝利
争点を隠す選挙戦で安倍政権への信任といえるか
2014.04.28
衆院鹿児島2区補欠選挙が、27日に投開票され、自民党新人の
金子万寿夫氏(67歳、公明推薦)が初当選した。
無所属前職の打越明司氏、共産党の三島照氏、幸福実現党の松澤力氏は及ばなかった。
今回の選挙は、「徳洲会グループ」の公職選挙違反を受けて辞職した徳田毅元衆院議員の
欠員に伴って行われた。ゆえに、どの陣営も「政治とカネ」の問題を意識し、「クリーンな選挙」
を打ち出したが、それ以外の具体的な政策課題に関する議論は盛り上がらなかった。
消費増税後初の国政選挙ということもあり、選挙戦の勝利によって「安倍政権への一定の
信任が得られた」との見方もあるが、自民党公認の金子氏が打ち出した政策を見ると、
そういえるかどうかは疑問だ。
4月に8%となった消費税は、このままで行けば来年秋には8%から10%にさらに増税される。
まだ、消費増税の影響が表面化していない段階でもあり、金子氏は消費増税については言及
しなかった。経済政策として「地方版のアベノミクス」実現を訴えたが、「自民党政権になって
動き出した政策課題を止めてはならない。与党代表が必要だ」と述べるのみで具体策は見えない。
また、「治安・テロ対策」は打ち出したものの、集団的自衛権の行使容認をはじめとした、
安倍首相が進めようとしている国防政策については、
公明党への配慮からなのか
何も触れられなかった。
むしろ、安倍政権が本心で実現したい政策を打ち出していたのは、
幸福実現党の松澤力候補だった。
アベノミクスのベースになっているのは幸福実現党の経済政策であることは、本欄でも
繰り返し伝えてきた。ゆえに、アベノミクスの狙いである「雇用」と「収入」を増やすための
具体策として、原発再稼動や、農林水産業の販路拡大や規制緩和、税制優遇による
観光産業の振興などを訴えた。
また、経済にブレーキをかける消費増税は誤りであり、10%への再増税は絶対に阻止
しなくてはならないと明確に訴えた。
集団的自衛権の行使容認をはじめ、国防の強化を公約に掲げたのも、6人の候補者のうち
松澤氏だけだった。尖閣諸島をはじめ、守りが手薄な島嶼部の防衛強化策は待ったなしだ。
国民の生命と安全を守ることは、政治の最も大切な仕事のはずだが、有権者の3割強が離島に
住んでいる鹿児島2区において、国防強化が争点にならなかったことは残念だ。
普天間基地移設問題や、原発再稼動など、今までも自民党は選挙では聞こえのよい政策
のみを訴え、選挙後に幸福実現党候補が訴えてきた政策を実行してきた。選挙の時には
不利にならないように重要な争点から逃げ、選挙が終わったら選挙公約で訴えていなかった
ことや真逆のことを行うなら、何のために選挙があるのか。このような選挙のあり方をよしと
するならば、日本は民主主義国家ではなくなってしまう。今回の投票率が同選挙区では
過去最低の45.99%に止まったことからも、国民の選挙不信、政治不信が見て取れる。
政治家は、今、この国にどんな政策が必要なのかを考え抜き、正直に誠実に国民に訴えて
もらいたいし、また、そのような政治家が選ばれる選挙であってほしい。(佳)
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http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2382.html
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