日本各地で・・ハザードラボ「火山マップ」
新燃岳、断続的に噴火
鹿児島県境の霧島連山・新燃岳。中央の黒い部分は火口からあふれ出た溶岩流
2018/3/15 08:09 宮崎日日新聞社https://this.kiji.is/346672970116531297
霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)(1421メートル)は14日、断続的に噴火し、噴煙は火口から一時2900メートルまで上がった。爆発的噴火は午後10時時点では起きていないが、活発な活動が続いており、福岡管区気象台は火口から約4キロの範囲で大きな噴石、約2キロの範囲で火砕流に警戒を呼び掛けている。
火山の巣・千島列島のエベコ山が爆発!噴煙上昇2700m

北海道の北東に位置する千島列島で13日、エベコ山が爆発し、火山灰を含んだ噴煙が約2700メートル上昇するのが観測された。
エベコ山が位置するのは、カムチャツカ半島南方沖に位置するパラムシル島。かつてアイヌ民族が先住していたこの島は、明治時代に旧ロシア帝国と結ばれた「樺太・千島交換条約(サンクトペテルブルク条約)」で日本領となり、第二次世界大戦で日本が降伏後にソ連軍に占領された歴史を持つ。
日本名「千島硫黄山」の異名を持つエベコ山は、統治時代に硫黄の採掘場があったことから名付けられた名前で、標高は1156メートル。このほかにも、チクラチキ山(千倉岳)、カルピンスキ―山(白煙山)、フス山(後鏃岳)など複数の火山が存在するが、そのうち最も活動が活発なのがエベコ山だ。
ロシア科学アカデミー火山地震研究所(IVS FEB RAS)によると、13日の爆発では火山灰を含んだ噴煙が上空2700メートルに到達し、その後、気流にのって北東方向に運ばれた。
エベコ山では今後、爆発的噴火の発生に伴い、噴煙が上空5000メートルに到達する可能性があるとして、カムチャツカ火山観測所(KVERT)は、航空コードを危険度が2番目に高いオレンジを継続し、低空で飛行する航空機に対して注意を呼びかけている。
■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。
本白根山に警戒レベル 気象庁、16日から運用
2018.3.15 22:27http://www.sankei.com/affairs/news/180315/afr1803150059-n1.html
気象庁は15日、1月に噴火した草津白根山(群馬県、長野県)の本白根山に新たに設定する噴火警戒レベルについて、16日午後2時から運用を始めると発表した。火山活動に変化がなければレベル2(火口周辺規制)とし鏡池周辺の想定火口域の中心から半径1キロの範囲で大きな噴石などに注意するよう呼び掛ける。
白根山(湯釜付近)はレベル1(活火山であることに留意)とし、草津白根山の中で2つの警戒レベルを運用する。気象庁によると1月の噴火でできた火口が全て入る半径300メートルの円を本白根山の想定火口域として設定。気象庁や研究機関のこれまでの調査では大きな噴石の飛散は円の中心1キロ以内に収まっていた。
今後、同規模の噴火が発生する可能性があるため、当面の間はレベル2で半径1キロを警戒範囲とする。観光への影響が大きい「志賀草津道路」(国道292号)は1キロのすぐ外側にあり、警戒範囲から外れる。
・