ガラパゴス諸島フェルナンディナ島の溶岩流(palaupaulさんのインスタグラム)
南米エクアドル沖のガラパゴス諸島で発生した噴火は、海に達するほどの溶岩流が二晩にわたって発生したが、
火山性地震が大幅に減少し、衛星の観測では、地表の温度が下がりつつある。エクアドル地球物理学研究所
(IGEPN)は「過去の事例から、火山活動は再び活発化するおそれがある」として付近を航行する船舶に対して
注意を呼びかけている。
ガラパゴス諸島 火山島で溶岩流「人は近づけず」
野生動物の消息不明(動画)
2018年06月20日 11時59分http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/5/25294.html
今月16日、2回の爆発的噴火を起こしたフェルナンディナ島のラ・クンブレ火山では、標高1494メートルの
火口から2400メートルを超える噴煙が立ち上り、溶岩流が発生。噴煙は西北西に250キロ以上運ばれるようすが、
米海洋大気庁(NOAA)の地球観測衛星GOES-16のレーダー画像でも確認された。
溶岩は二晩にわたって流れ続けて海に到達。海岸線からは溶岩と海水が反応して発生する塩酸や硫酸を含んだ
有毒ガスが大量に発生した。
火山活動は18日以降、明らかに減少しているものの、2009年4月や2015年3月の大噴火では、いったん小康状態に
落ちついたのち、再び活動が活発化した例もあったことから、IGEPNでは引き続き監視を続けていくとしている。
フェルナンディナ島は、コロンブスの航海を援助したスペイン・カスティーリャ王の名前にちなんで命名された、
淡路島より一回りほど大きな火山島だ。
そのほぼ中央に位置するラ・クンブレ火山は、19世紀以降、噴火が相次いだため、島にはほとんど植物も生えず、
人も住んでいないため、手つかずの自然が残されている。