消費増税の逆効果がはっきりしてきた
財務省が、景気回復による税収増を発表 ・・消費増税の逆効果がはっきりしてきた
2013.11.02リバティ記事より
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6875
財務省が1日発表した税収実績によると、今年度の税収が当初予算よりも
1~3兆円の増加になる見通しだ。税収増の主な理由は、景気回復で企業の
業績が上向いたことによる、法人税増加である。
2日付日経新聞は、「経済と財政の好循環」で、消費増税に伴う今年度の
補正予算で新たな国債を発行せずに済む」という評価の仕方をしている。
つまり、「景気回復で税収が増えたので、消費税による景気悪化を防ぐ
ための予算が得られた」というのだ。消費税増税を推進してきた日経新聞
なので、今さら言いにくいかもしれないが、「それならばそもそも
消費税を上げなければいい」という反応が自然ではないか。
残念ながら、この自然増収の効果も、来年春に消費税が8%となればゼロ、
いやマイナスとなるだろう。
今回、景気と連動することが再確認された法人税を中心に、税収が落ち込む。
まさに、「経済と財政の悪循環」になってしまう。
やはり、景気回復・経済成長による国民の幸福と、それに伴う税収の増加を
こそ目指すべきだ。税収増の見込みがあるものの、景気回復はまだまだ道半ば。
消費は本格的に回復しておらず、9月時点での消費者物価指数も、輸出燃料費の
値上がりの影響を除けば、前年比でほとんどゼロの状況だ。
さらなる景気回復の余地は大きく、様々な経済対策がうまく噛み合えば、
今回の1~3兆円よりもさらに大きく税収が伸びる。
さらには、経済成長すればするほど、税収の増え方は加速することも
わかっている。
今までのデータを見ると、名目GDPの伸び方が1%のとき、税収の伸び方は
7%になるなど、経済成長率の変動をはるかに上回る「振れ幅」で、
税収増加率が変動している。
済成長が加速することで、今回よりも大きな税収増が見込めるということだ。
一方、消費増税による税収増は、あまり期待できない。
消費税率が1%上がると、消費税での税収は2兆円を増える、という試算が
よく使われる。
しかし、この試算は楽観的だという批判が強い。
「消費増税」を実現するために水増しされている可能性が高いのだ。
消費税が3%上がれば、その税収分は最も多くて6兆円といったところだろう。
そこに、景気後退による他の税収減が加われば、さらに少なくなる。
結果的にトータルの税収がマイナスになったのが、1997年に行われた
5%への消費税増税だ。「税収」一つとっても、消費増税が誤った選択で
あることが明らかだ。
しかし、最も重要なのは国民の幸福である。今回の、自然増収は国民が
豊かになった「結果」の税収だ。一方、消費増税による税収は国民の
「犠牲」による税収だ。経済学の祖アダム・スミスは『国富論』において、
税金をかけてよいのは、元手を使って経済活動をした結果、生み出された
果実についてだと言っている。
消費税を上げて経済を阻害するのではなく、国民の利益や所得が上がった
結果としての税収を目指すべきなのだ。
政府は、来年の増税で「経済・財政の悪循環」を見る前に、
「消費税で財政再建」という理論が誤った経済学であることを
悟らなければならない。(光)
【関連記事】
2013年10月10日付本欄
大丸松坂屋が1000人削減 早くも消費増税が効きはじめた
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6761
2013年10月2日付本欄
安倍首相8%へ消費増税を決断 ニッポン沈没の引き金を引いた?
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6730
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131017-00003232-sbunshun-pol
安倍首相の側近グループは「麻生氏は財務省の言いなり」と吹聴。
その一方で、最後まで財務省を恫喝し、消費増税と引き換えに
経済対策を上積みさせた菅義偉氏を「平成の大官房長官」と持ち上げる
。。。。でも、消費増税を決めた責任を取るのは、首相ですから、(;´・`)
。
弁当屋、コンビニ、中華料理屋。
立て続けに近いところからなくなっていくので悲しいです。
あと喫茶店も営業時間が1時間短縮になりました。
増税決定と無関係ですかね、これ?
ギリギリでやってる小売業・サービス業はやってく見通しが立たないのかもしれません。
税金以外にも電気代、輸送費、材料費など高騰傾向でもあるし。
財務省ゆるせん!
さらに、おそらく、再来年は消費増税10%でしょうね。
半径5~10km圏内で、次々と店をたたむところが出てくれば、増税の影響はあるのでしょうね。
あと、生命保険とかの保険ではなく、小規模企業共済などの保険に加入していることがあるので、そういう支払いも厳しくなってきたのかな。