中国共産党、宗教を配下に収める。
チベット当局、全寺院に「中国共産党指導者の肖像」掲げさす
2012/03/05(月) サーチナ転載
チベット自治区・政治協商会議福主席である
ロサン・ジグメ氏は5日までに、寺院に中国共産党指導者の
肖像を設置し、ラジオやテレビなども視聴できるようにする
「九有工程」を完了したと述べた。
ロサン・ジグメ氏は多くの僧侶や尼僧に歓迎されたと表明した。
中国新聞社が報じた。
「九有工程」は、寺院に
◆中国共産党指導者の肖像
◆国旗◆道路◆水道◆電力◆ラジオとテレビ
◆映画上映設備◆書店◆新聞――の9種を設けるプロジェクト。
2011年12月8日に会議を開き、自治区すべての寺で
進めることを決め、約3カ月で完了した。
目的は「寺院と僧侶、尼僧に共産党と
政府の関心と愛情をさらに感じてもらうため」で、
「僧侶、尼僧と信者に党の指導を支持し、民族の団結を増強し、
社会の安定と祖国の統一に対する責任感を維持するため」という。
ロサン・ジグメ氏によると、費用は
すべて自治区政府がまかない、寺院には負担させなかった。
これまで、水の確保が困難で、道路も通じていなかった寺院もあり、
僧侶と尼僧の生活水準を向上させ「修行に専念するためにも、
利便性が向上した」という。
ロサン・ジグメ氏は寺院を調査する過程で、多くの
高齢の僧が感謝したと説明。「私たちは歳を取ったが、
共産党の各種の優遇策を享受することができる。
食事もでき、病気の治療や養ってもらうことで心配することもない」
と述べ、若い僧侶や尼僧を、「国を愛し仏教の教えを愛し、
法律と戒律を進んで守るよい修行者になるよう教育感化し、
共産党と政府の愛情に応える」と語ったという。
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◆解説◆
中国では、社会における信仰のあり方を
真剣に考えている宗教者が多い。
宗教者として「何ができるか」を見いだすためにも、
“俗世間”の動きに敏感で、ニュースなどにも
詳しく目を通す人が珍しきない。
ただし仏教の場合、修行が一定レベルに達するまでは
外界からの情報の遮断が求められる場合がある
修行に専心できなくなるとの理由だ。
そのため、携帯電話やインターネットの使用を禁止する寺院もある。
ロサン・ジグメ氏の説明によるかぎり、
「九有工程」はすべての寺に対して、「一律」に推し進めた。
同工程に含まれる「生活水準の向上」も、個別の寺院が
“本当に”歓迎したかどうかは不明だ。(編集担当:如月隼人)
転載、させていただいた記事です
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0305&f=politics_0305_013.shtml
関連記事
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/society/2012-02-05/116394153900.html
旧暦新年の1月23日、四川省カンゼ・チベット族自治州の
炉霍県(タンゴ-けん)と色達県(セルダ-けん)で、
チベット人のデモ隊に治安部隊が発砲し、複数の死傷者を出した。
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/society/2012-02-05/444809471540.html
チベットでの衝突 真の元凶は
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/society/2012-01-28/257435524394.html
また、衝突が発生した地区はいずれも、弾圧が極めて残虐
だった地区だといいます。
当局の“間違って殺しても決して妥協しない”政策の下、
チベット族だけでなく、ウィグル族、イ族、回族、モンゴル族
などに対しても、弾圧を行ってきたと指摘。
略
チベットでの衝突はエスカレートしつつあります。
チベット人権団体によると、25日にも治安部隊が発砲し、
チベット人2人が死亡。
アメリカ政府も、中国のチベット政策は逆効果を生み出し、
チベット特有の宗教や文化が危機に晒されていると
憂慮を示しています。
“党全体は宗教の撲滅のために戦う”。
これは中国共産党政権の宗教政策で、衝突の内因であると
李さんは指摘します。無神論をかかげる共産党が
宗教を敵視するのは不可避な事で、衝突も免れない結果なのです。
・・・精神を、売り渡したら、
もはや宗教とは言えなくなる。
心まで、自由にはできない!