稀勢の里、亡き師との誓い果たす 白鵬戦「自分の力ではない感じ」
産経新聞 1/24(火) 7:55配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170124-00000083-san-spo
ついに最高位へたどり着く。横綱昇進は6年前に急逝した先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)と同じ30歳。稀勢の里は記者会見で「まだまだ。少しずつゆっくりでも先代に近づけるように努力しなければ」とさらなる鍛錬を己に課した。
報道陣の囲み取材には、ぶっきらぼうに応えることが多いが、先代師匠の話になったときは違う。いつも感慨深げになり「自分は本当に恵まれていた。感謝以外に見つかる言葉がない」。その恩人と同じ最高位を張ることを“夢”に掲げて、ずっとやってきた。
中卒たたき上げで入門してから15年。休場はわずか1日という、強靱(きょうじん)な肉体の礎を築いてくれた。1日100番を取ることもある角界随一の猛稽古。38度に発熱しても稽古を休むことは認められなかった。「そんな熱で横綱土俵入りは休めないぞ」。若い頃から最高位を目指す者としての覚悟をたたき込まれた。
怒られた記憶ばかりだが「あの頃に戻りたいね。厳しさの中に愛情があったから」という。
遊び心もあった。門限はあったが、先代は「裏口には鍵をかけるな」と部屋関係者に言っていた。「要領の悪いやつは相撲も弱いということなんだろうね」と稀勢の里は理解している。
「横綱になったら見える景色が違うぞ」と繰り返し、教えられた。その“景色”が見たかったから、逆境にも歯を食いしばって耐えてきた。
自身最多の14勝目を手にした初場所千秋楽の白鵬戦。攻め込まれて、俵に足が詰まったがこらえた。
「あの残り方は今までの人生でもなかった。自分の力ではないような気がした」。先代が支えてくれたのだろうか。
「先代も俵に足をかけさせて何番も相撲を取らせた。体が覚えていたんじゃないですか」と遠い目をした。(藤原翔)
先代が支えてくれたのだろうか。
>自分の力ではないような気がした。
最近、こういった謙虚な発言がスポーツ界では、多いですね(o^∇^o)ノ
影響力のある方のたったの一言が、大きかったりする・・
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