MBC南日本放送
トカラ列島近海では9日夜から地震が相次いで観測されています。10日朝の地震では十島村の悪石島で震度4を観測していて、気象台は今後も繰り返し地震が発生するおそれがあるとして、注意を呼びかけています。 気象台によりますと、トカラ列島近海では、9日夜午後11時半から10日午前11時半までに震度4から震度1の地震があわせて32回観測されています。 このうち、10日午前7時7分ごろの地震は、地震の規模を示すマグニチュードが5.2と推定され、震度4を十島村の悪石島、震度3を十島村の小宝島と奄美市、震度2を十島村の諏訪之瀬島で観測しました。 また、午前6時5分ごろと午前10時55分ごろの地震では、震度3を十島村の悪石島で観測しました。 いずれの地震も津波はなく、各地の警察や消防に被害などの情報は入っていないということです。
(電話インタビュー 悪石島小中学校・芝原寛教頭)「揺れがちょっと強かったかなと思いますが、短い揺れだったので特に大きな被害も出てませんし、何か壊れたとかもなかったです。」「朝の大きな揺れ(震度4)のときには、怖がっていた子もいたと聞いていましたが、学校に来てからは普段通りに過ごしています。」 気象台は「トカラ列島近海では短期間にまとまった地震が発生することはこれまでにもある」としながらも、「このあともしばらくは同じ規模の地震が繰り返し起きるおそれがある」として注意を呼びかけています。
MBC南日本放送 | 鹿児島
https://www.mbc.co.jp/news/article/2021041000048451.html
鹿児島 トカラ列島近海で地震相次ぐ 数日間続く可能性も .
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210410/k10012967021000.html
専門家「構造線を背景に起きている可能性」
鹿児島県のトカラ列島近海を震源とする地震が9日夜から相次いでいることについて、南西諸島北部の地震活動に詳しい鹿児島大学南西島弧地震火山観測所の仲谷幸浩特任助教は「この領域では、『トカラギャップ』と呼ばれる海底地形のくぼ地がおおむね東西に延びていると考えられている。こうした境界があることで横ずれ断層型の地震がしばしば起きており、今回の地震活動もこの構造線を背景に起きている可能性がある」と指摘しています。
そのうえで今後の見通しについて、「2000年にマグニチュード5.9の地震が起きた際にもしばらく活動が続いたので、引き続き十分注意する必要がある」と話しています
そのうえで今後の見通しについて、「2000年にマグニチュード5.9の地震が起きた際にもしばらく活動が続いたので、引き続き十分注意する必要がある」と話しています
。
・