2014.12.11 公開霊言抜粋レポート
安倍首相の父が公開霊言に初登場
「息子がここまで行くとは思わなかった」 「父・安倍晋太郎は語る」
2014年12月7日収録
通商産業相、外務相、自民党幹事長などを歴任し、日本を牽引した安倍晋三首相の父、安倍晋太郎氏。
安保改正を成し遂げた岸信介首相の娘婿で、将来を嘱望されていた政界のプリンスだった。
長期政権を誇った中曽根康弘氏の後継者として、首相の有力候補に挙げられていたが、病気で倒れ、
首相の座に就くことなく亡くなった。
今、晋太郎氏の次男、安倍晋三氏が首相となり父の志を継いでいる。息子の姿にあの世で何を思うのか。
幸福の科学グループ・大川隆法総裁は、衆院選の投開票を1週間後に控えた12月7日、晋太郎氏の霊言を収録した。
安倍首相の再任は「歴史的使命」
父・安倍晋太郎は語る
息子・晋三へのメッセージ 大川隆法著 幸福の科学出版
招霊された晋太郎氏の霊は、「このタイミングで(霊言に出て)いいのかな。君らの狙っているのは、
息子の票を減らすことじゃないか」と警戒心を見せた。
現在の政局や選挙についてのご意見を伺いたいという収録の趣旨を伝えたところ、少しずつ本音を口にし始めた。
まずは、息子への思いとして、「息子が総理大臣になって、二回も登場するということ自体は、誇らしいことだし、
うれしいことだし、名誉なことではある」「だけど、親の本心から見れば、ここまで行くとは思わなかったという
こともある」と複雑な親心をのぞかせた。
最初に首相に就任した際は戦後最年少の首相として注目されたが、病気で辞任。だがその後、2年前の
衆院選を経て再び首相に返り咲いた。自民党の総裁を一旦離れた後、間を開けて総裁に再選されるのは初めて
のことで、首相でも間を開けて再度就任したケースも、戦後では吉田茂氏しかいない。異例づくめの息子の活躍に、
「歴史的使命が残っていたのかな」と目を細めた。
「歴史的使命」とは何かを聞かれた晋太郎氏の霊は、歴史観の転換と憲法改正を挙げた。
確かに、この二つは、安倍晋三首相が不十分な形ながら、少しずつ進めているものではある。
昨年末、安倍首相は、小泉純一郎首相以来途絶えていた靖国神社への参拝を7年ぶりに行った。
また、撤回こそ行ってはいないが、慰安婦の強制連行を認めた河野談話の検証を行い、日韓が事前に
すり合わせたものであることを明らかにした。
集団的自衛権の行使容認の閣議決定も、憲法9条の呪縛に苦しんで常識的な行動すら取れなかった日本に
とっては、事実上の「解釈改憲」と見ることもできる。これは、戦後の首相が成し遂げられなかった英断と言える。
なお、晋太郎氏の霊は、現在の安倍首相は母方の祖父である岸信介氏の霊と、大叔父にあたる佐藤栄作氏
の霊から指導を受けているという霊的真実を明かした。
戦後政治の転換を目指し、首相経験のある親戚が総力を挙げて応援しているようだ。
消費増税の先延ばしは「知恵」
このように、安全保障面や外交面については評価できる面もあるが、やはり最近の安倍首相の判断には
疑問符が付く。特に、消費税率の引き上げについて、とりあえずは先送りしたものの、2017年の4月には
必ず10%に上げると宣言して選挙戦に突入した。これについて、父はどう考えているのか。
「私らがやった時代、バブル景気があったので。予算の単年度制がなければ…」と、自然増収による税収が
多かった時代に、もう少し蓄積しておけばよかったと振り返った。
また、消費税による景気冷え込みの効果について「3年間(財布の紐を)締め続けるのは苦しかろうから。
次の選挙が回ってくるころには開いてくるんじゃないかという読みなんだろうとは思うけど」と、
やや楽観的な見方を示した。
だが、8%に増税してからというもの、景気は腰折れし、4~6月期のGDPは年率換算で前期比マイナス7.3%となった。
5%に上げたときも翌年から税収は下がり始め、その後少し回復の兆しは見えたものの、未だ税収はその時の
水準には戻っていない。その上、2017年には必ず増税するという宣言がなされているなら、さらに回復は遅れるだろう。
消費税のマイナス効果について指摘すると「だから今回先延ばししたわけだ。ちょっとは知恵はきいている」と
息子の判断を支持しつつ、「中国の軍事拡大に関して国防を考えると、税金を使える幅を持っておいたほうが
いいという考えもある」と、増税には国防強化の意図もあるとして理解を求めた。
中国と韓国の歴史認識を崩す
外務相を務めた安倍晋太郎氏の霊は、中国との関係についても言及した。
戦後、日本は中国や韓国の顔色を伺い、卑屈な態度を取ってきた。言論人やマスコミも中国の立場を守ろうと
するような言論を発信してきている。これについては、「中国的体質から今、離陸できるかどうかのせめぎ合いを
やっている」と分析。
ただし、政治的アプローチでは限界があるので、「宗教改革として世論が変わっていくことの方が望ましい
だろうとは思う」と、幸福の科学の言論活動に期待を寄せた。
幸福の科学・大川隆法総裁は、『「河野談話」「村山談話」を斬る!』『神に誓って「従軍慰安婦」は実在したか』『天に誓って『南京大虐殺』はあったのか―「ザ・レイプ・オブ・南京」著者アイリス・チャンの霊言―』『南京大虐殺と従軍慰安婦は本当か―南京攻略の司令官・松井石根大将の霊言』など、歴史の真実を探究する霊言を数多く発刊。
こうした霊言で中国や韓国の歴史の嘘を見抜いたことは、安倍内閣の安全保障政策の強化、靖国参拝などの
後押しになったことは確かだろう。また、朝日新聞が、慰安婦問題の“誤報"を謝罪したのは、『南京大虐殺』は
あったのか―「ザ・レイプ・オブ・南京」著者アイリス・チャンの霊言―』発刊後、ベストセラーになった時期と重なって
おり、マスコミや言論界に大きな影響を与えた。
「君らの戦いでもあったけれど、中国と韓国が秘密裏に歴史認識で左翼革命を世界的に輸出しようとしていた
ところをクローズアップすることは成功してきたのではないか」と、中韓の“陰謀"を明らかにした点は一定の成果
だったと評価した。
中国の今後の外交方針とは?
さらに、晋太郎氏の霊は、今後の中国の動き方についても分析。「習近平の強面路線と、李克強の柔軟外交の
二枚あわせで来る」「上は脅しをかけて、下では相手がどこまで譲歩するかを見ながら合理的にどんな関係を
つくるかを考えてくる。こういう二極化外交で来る」との見通しを示した。
今の中国は経済的に減速し、韓国以外の国々からは距離を置かれ始めている。こういう状況であるから、
日本とは経済的な関係を維持しておきたいはず。
だが、最近の安倍首相は、中国寄りの議員を内閣に入れ、国内では経済活動に限界があると見ている財界に
配慮してか、やや親中路線に傾いているように見える。
中国の現状を冷静に見るならば、日本の方が有利な状況にあるわけで、この立ち位置を上手に利用する
必要があろう。
一方で、安倍政権が長期化して中国が経済的に追い込まれると、何らかの武力衝突の危険性もあるとして、
中国の出方に注意を促した。
中国に取り込まれたり、圧力をかけられたりすることのないよう、ロシアや東南アジアなど、日本の見方となりうる
国々との外交のあり方についてもアドバイスした。
「アベノミクスに打つ手はない」
中国に悪を犯させないためには、日本は経済力を取り戻し、友好国と経済的にも軍事的にも連携していくことが
必要だ。
晋太郎氏の霊は、日本の影響力を強めるためにもアベノミクスの成功が重要であると力説したが、第三の矢である
経済成長戦略の不発や増税によって今のところアベノミクスは頓挫している。
「アベノミクス自体は、もう打つ手はないんだけどね。現実にはもうない」「みんなのマインドがちょっと変わってくれて、
企業が雇用や設備投資に積極的になってくれる。そういうマインドを引き出せれば行ける可能性はあるが」と、
行き詰まりを正直に認めた。
幸福実現党は、賃上げや女性管理職の数値目標などを企業に押し付ける安倍首相のやり方は、国家社会主義的な
やり方であり、民間の活力を削いでしまうと指摘している。アベノミクス成功のためにも、減税と規制緩和が必要であり、
これなくして経済発展はありえないと訴え続けている。こうした幸福実現党の主張について、晋太郎氏の霊は
「君らの指摘はちょっと鋭すぎる」と反論。
「そういう国家社会主義的に見えるほうが、中国から見たら指導力があるように見えるんだ」と、息子をかばった。
なお、アベノミクスのオリジナルは、幸福実現党創立者である大川隆法総裁の提言にある。幸福実現党は
2009年の立党当初から、金融政策としてインフレ率3%を目指すべきだと主張し、「第三の矢」にあたる成長戦略
として、宇宙産業、新エネルギー産業、防衛産業など、新しい基幹産業を育てるべきだと訴えてきた。
これについては、代わりにお礼を言うと述べ、「大川隆法先生からご指導いただいて、晋三も相当お力を頂いて
いるものだと思っているが、政治家というのは人の意見を聞いて政治するものなので、どの声を取り上げるかが
オリジナリティになる」と弁護した。
日本が「真の独立」を果たすために
晋太郎氏の霊は、アベノミクスは打つ手がないと嘆くが、「人の意見を聞いて政治をする」というなら、徹底的に
幸福実現党の提言を取り入れて実行すれば、現状が打開できるかもしれない。
幸福実現党は、消費税を8%から5%に減税することを訴えている。これによって、消費者の消費マインドを刺激する。
次に、医療や教育、農業等の参入規制の多い分野において、徹底的な規制緩和を行って民間の活力を引き出す。
さらに、リニアなど交通インフラ整備、原発再稼動による安くて安定的なエネルギーの供給、国防強化のための
産業育成などで繁栄を目指す。国民の知恵を最大限に生かして経済発展を成し遂げ、税収を増やそうとしているのだ。
もちろん、これらの政策は、既得権益を持つ政治家や官僚からの大反発が予想される。しかし、何もしなければ
日本は沈んでしまう。その危機感から、幸福実現党はこうした政策を打ち出してきた。
晋太郎氏の霊は、「日本が主体性を取り戻し、独自性を出して、真の独立がなせたら成功だと思う」「国防を充実させて、
信仰のある国家にできれば百点だ」と息子にエールを送った。
「真の独立」には、経済力の回復に加え、独自外交や国防強化、靖国参拝や歴史認識問題の解決をすべきだし、
最後には憲法改正も必要だろう。
これらについても、選挙の時期であろうがなかろうが、幸福実現党は一貫して主張し続けている。
現在のところ、衆院選は自民党の優勢が伝えられるが、自民党のマニフェストには「憲法改正」とはあるが、何をどのように
改正するかは書かれておらず、「9条」の文字もない。
安倍首相は父の願いや期待をどう受け止めるのか。今後の主張に注目したい。
安倍晋太郎氏の霊は、他にも以下のような点について語った。
- 政策で不一致点の多い公明党と連立を組むことへの評価は
- 創価学会と公明党の分裂が始まっている?
- 下村文科相は戦国時代で言えば誰と似ている?
- 幸福の科学に嫉妬している下村文科相
- 香港の雨傘革命が周辺諸国に与えた影響は
- 幸福実現党が飛躍するためのアドバイス
- 安倍首相自身は消費税上げを本音でどう思っている?
- 頻発する天変地異の意味とは
- 「長州人であることを誇りにする者たち」へのメッセージ
- 同時代を生きた自民党主力政治家たちへの思い
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