アベノミクスが成功しない二つの理由
http://ameblo.jp/konoichiro/entry-11811390039.html
2014-04-02 こうの一郎氏 ブログ転載
消費増税後の景気腰折れに5,5兆円の補正予算
いよいよ昨日から消費税8%になりました。
スーパーや百貨店では普段と変わらないと新聞では報道されていました。
商品の値札や自動販売機の値段を変えるための作業に、
大変な労力が必要だと思いました。ご苦労様です。
しかし、政府は消費増税による景気の腰折れを防ぐために、
5,5兆円を経済対策として、25年度補正予算と26年度予算を例年より前倒して、
すでに用意しています。
要するに政府は、消費増税すれば、「景気は腰折れする」と
予測しているということです。
こんな短期的な処置をなぜしなければならないかは、来年さらに
消費増税プラス2%上げるためだとしか考えられません。
何としても今年を好景気で乗り切り、来年2015年消費増税10%にするつもりです。
第4の矢「消費増税」は毒矢
景気においては、意外と消費者の心理的な面が影響するといわれています。
企業は消費増税分、商品の値段を高くします。
国民は高い買い物を控えたり、量を減らしたりしていきます。
そうすると物が売れなくなります。
物が売れなくなれば、企業の収益が減ります。
収益が減れば、企業は投資を控えたり、経費節減をしたり、
場合によってはリストラが始まります。
しかし、消費増税分はしっかり企業は取られます。
利益が減り、消費税はアップです
当然、企業の経営が悪化すれば、給与も減ります。
消費増税の悪影響はじわじわと日本全体にのしかかかってきます。
景気がまだ快復していなく、多くの国民の給料が変わらず、増税されています。
要するに使うお金が少なくなるということです。
残念ですが、アベノミクスは「消費増税」という毒矢を日本に放って
しまいました。これから景気が後退が予想されます。
たとえ一時的な経済政策をしても、消費増税がじわじわ悪影響を及ぼします。
来年10%の消費税をすれば、日本経済はさらに不景気になります。
二年間で2倍の消費増税です。政府は日本を貧乏国にしたのでしょう。
原発再開なくして安定的景気回復はできない
そして、もう一つがエネルギー問題です。
基幹産業を支えているエネルギーの供給が不安定です。
これは非常に大きな問題です。
脱原発を前民主党時代に進めたツケは大きいです。
原発の替わりを火力発電で補っています。
しかし、過去石油ショックからの
教訓で原子力発電に切り替えてきた国策を一気に無くしました。
これにより、化石燃料代が一気に増えています。
当然電気料金が上がっています。それだけでなく、再生エネルギーの普及するための
電気買い取り価格の上乗せ分も電気料金を押し上げています。
化石燃料のほとんどを外国に頼っているため、
エネルギー安全保障の面からも日本は非常に危険な状態です。
国際情勢が悪化して、日本にエネルギーが入ってこなくなった時
どうするのでしょうか。
その時こそ、日本の経済活動・国民の生活が一気に低迷し、
本当にロウソクの生活になります。
このエネルギー問題を解決できなくて、
日本の安定的経済発展などないことを認識すべきです。
「消費増税8%」の実施は毒矢となり、景気回復のブレーキとなります。
もし来年10%に上げれば、景気はさらに後退すると予想されます。
また、早期「原発再稼動」ができない限り、
安定的な経済発展は望めません。
結局アベノミクスは成功できません。
アベノミクスは成功しない
。