【福島県の放射能汚染マンションについて】
2012/01/19
高木 よしあき氏、ブログ転載
1月16日、福島県二本松市内の3階建て賃貸マンションで、
放射性物質に汚染されたコンクリートが使われ、マンション室内
で高い放射線量を計測したと各紙が報道しています。
各紙は専門家の意見として「取り壊しが一番確実」とし、
住民の声として「賠償してもらうしかない」などと伝え、
大きな波紋を呼んでいます。
このマンションのコンクリートには、福島第一原発からの
放射性物質が高い濃度で降り注いだとされる、福島県浪江町の
砕石場から搬出された石が使われており、昨年9月に建設
されたマンションの1階室内での放射線量は毎時約1.2
マイクロシーベルトであったとのことです。
ここで、この毎時1.2マイクロシーベルトという数字は
どれくらい危険な数字なのでしょうか。マンションの放射能汚染
に関して、海外で先例があります。1982年に台湾で建てられた
大規模マンションの鉄筋に放射性物質であるコバルト60が
混じっており、室内の放射線量が高いことが1992年になって
発覚しました。翌1983年の時点で1年間居住していた人たちは
平均で70ミリシーベルト以上被曝し、高いレベルの人では
1,000人が平均500ミリシーベルト以上に達していたとのことです。
この台湾のマンションの居住者は約10,000人ですが、建設20年後の
調査では、ガン死亡者は7人だったとのことです。この地域の
通常のガン死亡率で計算すれば200人以上いなければならない
そうですが、逆にガン患者が激減したということになっています。
これは、一定レベルの放射線ならば人体に良い影響を与える、
ラドン温泉などで知られる“ホルミシス効果”とみられます。
二本松市内のマンションの放射線量を年間で換算すると、10ミリ
シーベルト程度です。各紙も、記事の隅に小さく「健康被害が
出るレベルではない」と書いていますが、もっと強調すべき
ではないでしょうか。このマンションの住民の方の心中を察する
に余りありますが、マスコミも不安をあおるような報道の仕方
は見直すべきです。
また、放射線防護学の第一人者である札幌医大の高田教授によると、
そもそも「一生に受ける放射線量」という考え方にはほとんど意味
がないそうです。例えば、今月に10ミリシーベルト、来月に同じく
10ミリシーベルトを受けても、来月の皮膚は今月の10ミリシーベルト
を覚えていないとのことです。実際に問題なのは、その年に、あるい
はその月にどの程度の線量を受けるかということなのだそうです。
従って、今回のような低線量の放射線は、過度に心配する必要がない
ことも報道しなければならないのではないでしょうか。
http://takagi-yoshiaki.net/2801.html
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リバティ↓の記事です
福島の高線量マンションで各紙大騒ぎ 本当に害があるレベル?
2012.01.17
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=3690
一部抜粋
二本松市内のマンションの放射線量を年間で換算したら、
10ミリシーベルト程度。
各紙は連日この問題を大々的に報道しているが、記事の隅に小さく
「健康被害が出るレベルではない」と書いている。
もっと正確に書くとすれば、「健康に害があるどころか、
プラスの影響も与えないレベル」ということになるだろう。
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。
取り上げられている台北のコバルト60の事例や、昨年10月の世田谷の民家床下からラジウム瓶が見つかった件を見る限り、私も今回の放射能汚染マンションによる「外部被曝」の影響は殆どないだろうと思います。
仰るとおり、マスコミの煽りもあるでしょうけれども、住民の心中を察すると、転居希望者には援助も止むを得ないかなとも思います。
同時にマスコミも放射線についての知識というか安全度若しくは危険性についての広報をもっとすべきでしょうね。まぁ、売れるからなのかもしれませんけれども、不安を煽りすぎていて、バランスに掛けています。
汚染マンションの線量1.24uSv/hを煽り立てるのであれば、世田谷ラジウムとそこに長年住んでいた人のインタビューも流すべきだと思いますね。
以下は私のブログで放射線リスクについての私の考えを書いたものですけれども、私個人は、現状レベルでは外部被曝は恐れるレベルにはなく、内部被曝のリスクを個人がどうとるかの問題だと考えています。
http://kotobukibune.at.webry.info/201110/article_11.html