原発事故を巡る諸外国に対する説明.
2011年04月12日15時00分 転載
http://news.livedoor.com/article/detail/5484514/
福島第一原発から低濃度放射性物質を含む汚染水を
海へ放出するにあたり、アメリカにのみ事前に内諾を
得ていたことを『東京新聞』が報じております
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011040802000030.html。
今回の震災に関してはいろいろ不確かな情報も
流れておりますし、どうも記事を読むと、原発処理をど
うするかという話の中で出た結果としてそうなったもので、
個別にアメリカに同意を求めようわけではないようです。
しかし、外交とは国家イメージと切り離して考えることが
できないもので、なおかつ、自国がある行動をとったとき、
相手の国がそれについてどう考えるか、それに配慮しつつ
行動するのが外交の基本だと私は思っております。
そういう意味で、ただでさえ従米と批判の強い日本が
アメリカとだけ、排水について打ち合わせをしたら、
こうみられるのが普通だということが何故わからないのか、
アメリカ以外の国に対する外交という意味では
不手際以外の何ものでもないと思います。
これまで何度か民主党の外交政策を批判してきておりますが、
今回のあまりの不手際に呆れかえって、
こいつらはここまで素人だったのかと思うだけです。
当然の如く、この記事は『環球時報』がすぐに翻訳して
伝えております
http://finance.huanqiu.com/roll/2011-04/1618592.html。
さすがに今の日本を直接非難するのは避けようという
配慮が働いたのか、『東京新聞』の「汚染水放出をめぐっては、
韓国や中国、ロシアなどが「事前説明がなかった」と
批判している。日本政府は放出発表後に各国に報告したが、
放出を始めた四日の三日前に米国とだけ協議していたことで
反発が強まる可能性もある。」という部分を引用(翻訳)
するだけで、直接の批判しておりませんが、内心は
いうまでもないかと思います。
これまで原発関連について、いくつか書いてきております
(今こそ世界に感謝と謝罪を等)。そこでも述べましたが、
周辺国に心配(迷惑)をかけた以上、少なくとも謝罪は
すべきかと私は考えております。
テレビでは原子力の専門家が健康に害のないレベルという
発言を繰り返し報道しています。確かにそうかもしれません。
しかし、微量とはいいながら、日本の原発事故による
放射性物質が世界中にまきちらされたことは間違いないからです。
政治家には政治家の考えがあるので、いろいろやり方は
あるでしょうが、原発の処理について、今日本は世界から
注目されているのだということを考慮して行動してもらいたい
ということは、心底思います。
こうしたとき、諸外国に対し、どのような行動
(どのように説明をし、どのように自国の立場をアピール
していくか)をとれば、日本の国益につながることになりうるか、
その点も考慮して行動していただければと思います。
外交とは基本的に国を代表する政治家しかできないものです
(「民間外交」という言葉がありますが、
とりあえず置いておきます)ので、本当によろしくお願いします。
そういう意味で、4月9日にASEANと開催した特別外相会議後
の共同記者会見で、松本外相は
「「原発事故について、各国から『透明性の高い説明を受けた』
という声を頂いた。」と発言したそうですが
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011040900259、
社交辞令でなくASEAN諸国が本当にそう思ってくれたのかどうか、
注意深く見ていきたいと思います。
なぜなら、そもそも何故ASEANがこの時期に特別外相会議
を開こうとしたのか、ということが気になるからです。
つまり、もし日本が最初から「透明性の高い説明」を
ASEAN諸国にしており、相手を不安がらせることがなければ、
この会議そのものが開催されることがなかったのではないか
とも考えるからです。
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( ´ー`)フゥー...
ナニをおっしゃっても、信じられない。。の
国民に対しても、外国に対しても
何事に対しても素人集団だったか。。
、