「謎の音響兵器で脳が損傷」中国の米政府職員がダメージ! 政府警告「異常な音が聴こえたら逃げろ」HAARPやキューバと関連か!?
https://www.excite.co.jp/News/odd/Tocana_201805_post_17030.html
2018年5月30日
今月23日、米マイク・ポンペオ国務長官は中国に駐在する米政府職員が「音響攻撃」を受けたと明らかにした。
同様の攻撃は過去にキューバでも起きているという。
■米政府職員に謎の脳傷害
米ニュースメディア「CNN」の記事(今月24日付)によれば、今回「音響攻撃」を受けたのは
中国広東省広州に駐在している米政府職員だという。この職員は2017年後半から今年4月まで
繰り返し様々な体調不良に悩まされており、現在は診断のため米国に帰国中だという。
ポンペオ国務長官によれば、この職員は「音による異常な感覚と圧迫感」を報告しており、
脳には軽度の傷害を受けているとされる。
同様の事件は過去にキューバでも起きている。
2016~17年にかけて、キューバ首都ハバナにある米国大使館職員20人あまりが頭痛や耳の痛み、
めまいといった症状を訴え、軽度の外傷性脳傷害や脳振とうの兆候を示した事件だ。
被害を受けた職員らは「高音域の音のビーム」など異常な音響と感覚を経験しており、「音響兵器」による
攻撃を受けたと考えられている。
この事件により、米国はキューバ国内の大使館員を一部引き上げ、米国内のキューバ外交官を追放している。
ポンペオ国務長官は、先のキューバでの事件と今回の中国での事例の類似性を指摘しており、
広州に医療チームを派遣するほか、中国政府へ協力を求めた。…
これを受けた中国の王毅外相は、捜査したが「音の影響」の発生源は不明だと発表した上、
「この事件が拡大し複雑化し、政治的な問題にならないことを願う」と述べている。
帰国中の駐在員以外には同様の症状を示す職員はいなかったというが、米国務省はこの事態を重く見ており、
中国政府と共に原因の解明を急ぐ姿勢を明らかにしている。
■音響攻撃の正体とは?
中国やキューバで相次いだ、米政府職員を狙った謎の「音響攻撃」。それはいかなるものなのだろうか?
参考になりそうなのは皮肉にも当の米国が開発した「LIPE」と「LRAD」である。
以前トカナでもご紹介しているが、いずれも敵の戦意をそぐノイズや騒音をターゲットに照射する兵器だ。
攻撃を受けた人間は不快な音に驚き、悩まされることとなる。身体に影響はないとされているが、
今回の事件のように脳や耳に影響を与える可能性は否定できない。
射程距離20~30kmとされる「LIPE」はまだ研究段階であるが、射程が270メートルほどと短い「LRAD」は
米軍のほか、世界各国の軍・消防・警察などにも多数配備されているという。
また、音響攻撃との関連が指摘されているのが「HAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)」である。
地震や異常気象を起こす兵器として疑われているHAARPだが、人間をターゲットにする音響兵器として
使用されている可能性も示唆されている(詳しくはこちらの記事)。
国務省は中国で「異常な音や感覚」を受けたらすぐにその場を離れるようにと呼びかけている。
なお、キューバでの事件についても近いうちに米政府からの報告が発表されるとのことだ。続報の内容を期待したい。
(編集部)
The Joint Non-Lethal Weapons Directorate recent direct energy demonstrations