北朝鮮が核実験実施を示唆
"狂人に刃物"から身を守れ
リバティニュースクリップ 1/26 転載
http://www.the-liberty.com/
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◆北朝鮮が核実験実施を示唆 "狂人に刃物"から身を守れ
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5534
北朝鮮は24日、国防政策を司る国防委員会が声明を発出し、
核実験の実施をほのめかした。同国をめぐっては今週、
国連安全保障理事会が昨年12月の北朝鮮によるミサイル発射を非難し、
制裁を強化する決議を採択したばかり。
今回の挑発は、国際社会の動きに対する反発の意味が読み取れる。
声明は安保理決議を、「米国が主動となって裏面交渉で骨格を
つくり、盲従に体質化された加盟国がカカシのように手を上げて
採択した」(北朝鮮・朝鮮中央通信が掲載した日本語訳のまま。
以下4つの引用も同)と罵った上で、6カ国協議などは
「これ以上、存在しない」と宣言した。その上で、アメリカ
などに対する「全面対決戦にこぞって立ち上がることになる」
と警告するとともに、「高い水準の核実験」を行うことを示唆。
その標的は「朝鮮人民の不倶戴天の敵である米国」だという。
昨年末のミサイル実験で、北朝鮮は大陸間弾道弾(ICBM)の開発に
弾みをつけており、数年でアメリカ本土を射程に収めるように
なるという指摘もある。焦点は、北朝鮮がミサイルに搭載できる
レベルまで核弾頭を小型化できるかどうかだ。
「高い水準の核実験」が何を指すのかは不明だが、過去2回の実験
で使用したプルトニウムではなく、北朝鮮が高濃縮ウランを使った
実験を行う可能性がある。実際に、北朝鮮は2010年、アメリカの
科学者らにウラン濃縮施設を公開している。
ウラン濃縮施設は地下などに隠しやすく、衛星などで監視したり、
空爆で取り除くことが難しい。もしウラン型の実験が成功すれば、
核兵器の製造能力が高まるほか、アメリカなどの軍事行動がより
困難になる。
俗に「狂人に刃物」と言うが、飢える人民を犠牲にしながら狂った
ように軍事開発にいそしむ北朝鮮が、核兵器という極めて危険な
“刃物"を持とうとしているのだ。理論上、もし北朝鮮が核ミサイル
でアメリカを脅せるようになれば、「日米同盟を破棄しないと、
米本土に核を落とすぞ」と威嚇し、北朝鮮が日本を植民地にする
ことさえ可能になる。
頼みのアメリカは、国内で平等な社会を創ることを掲げると同時に、
大幅な国防費削減を目指すオバマ大統領の下で、強気の行動は
望みがたい。日本は「自分の国は自分で守る」という覚悟を今こそ
固め、自ら核抑止力を持つことを真剣に考えなければ、
国家の存立さえ危ぶまれる事態が数年先に迫っている。(呉)
【関連記事】
2013年1月22日付本欄
オバマ大統領 2期目の就任演説から読み取れるもの
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5491
2012年12月23日付本欄
米国を脅かす北とイランの核ミサイル 日本に必要な「核武装」議論
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5350
2012年12月12日付本欄
北朝鮮ミサイル発射、今こそ幸福実現党の主張する「核武装」を
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5283
◆アメリカの無人機使用の実態を国連が調査開始
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5533
アメリカは非交戦国パキスタンなどで、無人飛行機を用いて
テロ首謀者の暗殺を行っている。国連は24日、その巻き添えで
亡くなった民間人の被害の実態を調査すると発表した。
25日ネットニュースなどが報じた。
無人機はその名の通り、操縦者が搭乗せずに基地や本国など
遠隔地から操作するもので、グローバルホークなどの無人偵察機や、
プレデターなどの無人爆撃機が知られている。
アメリカは前ブッシュ政権のころから無人機を用いてテロ首謀者などを
殺害してきた。
今回、国連が問題としているのは、アメリカがパキスタンなど、
法的に交戦国ではない国で無人機を用いて暗殺を実行し、民間人に
被害が出ていることだ。パキスタンでは民間人1000~2000人が
犠牲になったとも言われる。国連は、アメリカのこうした行為が
国際法に反していないかも調べる。
国連特別報告者のベン・エマーソン氏は記者会見で
「軍事および非軍事的文脈で無人機技術の利用が急増することは、
従来の国際法の枠組みにとって大きな課題である」と語り、
新たな法的枠組みの必要性を訴えた。
調査結果は年内に報告する予定。
アメリカが無人機を重用する理由の一つとしてコストの安さが
挙げられる。機体の費用は有人機に比べて50分の1~20分の1だ。
また、墜落しても人的被害がない。「財政の崖」が迫っている
アメリカは軍事予算を削らざるを得ないため、この流れは今後も続く
と見られる。無人機用の搭載機器の世界市場は2012年におよそ
39億ドルだったが、2022年には60億ドルまで成長すると言われている。
アメリカだけではない。元航空自衛隊空将の佐藤守氏によると、
中国でも旧型機の「殲6」1000機を無人機に改造して爆弾を積載し、
尖閣に突入させる計画が持ち上がっているという。
この計画自体は実現可能性が低いが、国連がアメリカの件を
問題にするのも、このまま放置しておくと、中国など他国が
同様の行動をとった時、制御する根拠がなくなってしまうという
理由もあるようだ。
こうした流れの中、日本は自国をどう守っていけばよいのか。
安倍晋三首相は今年、防衛大綱の見直しを予定しているが、
無人機を用いた戦争の時代が来つつあることを視野に
入れる必要があるだろう。(居)
【関連記事】
2013年2月号記事
オバマの好きな無人機による暗殺が「戦争犯罪」に?
- 伊藤貫のワールド・ウォッチ
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5361
2012年12月24日付本欄
JAXA大型無人飛行機の開発へ 積極的に国防に役立てるべき
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5382
◆【海外メディア】米軍が女性兵士による戦闘行為禁止を撤廃
あるべき男女平等とは
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5532
25日付米紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンは、
米軍が女性の戦闘行為禁止を撤廃することを決定したと報じた。
オバマ大統領が21日の就任演説で訴えた男女平等に歩調を
合わせた形だが、そのリベラル的思考を推し進めれば、
戦場でも男女の区別がなくなっていくことになる...
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リバティ新着記事
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2013,1,25
原発「活断層」調査 「活断層即廃炉」は非科学的な“魔女狩り”だ
http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=5531
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