https://samurai20.jp/2016/02/narazumono/
小坪しんやのHP~行橋市議会議員 より転載、させていただいた記事です
北朝鮮に対して、毅然とした態度をとるべきだ。
こういう話をすると『人権』とか『差別』だとかを絡めて、批判を受ける。
何が人権だ、差別だ、と思う。関係ないじゃないか。
場合によっては「平和!」という言葉を用いて、批判を展開する方もいる。
よく考えて頂きたい。平和を乱しているのは、誰か、という話だ。
国際的にも決断をくだすべきだ。
それに先んじて、我が国独自の制裁を行うべきだろう。
地方議員の職権の範囲内において、私はその判断を支援したい。
実際、行橋市議会においては拉致問題を人権問題ととらえ、しっかりした態度を示せという決議を採択した。
本意見書は、私が提出者となり先輩議員の多数の賛意を経て、地方自治法第99条に基づき国に意思表示を行っている。
少しラフな書き方が許されるならば、頭にきています。
激怒しています。この怒りの根源がどこにあるかと自分なりに考えてみました。
「我が国の領土領海」とか堅い書き方もできますが、ラフに書かせて頂きます。
人んちの庭先になにしてくれるんや!!!
自宅の庭に、むちゃくちゃでかいロケット花火(当たれば怪我じゃ済まないようなやつ)を撃ち込まれるようなもの。
撃つな撃つな!と言ったのに撃ちやがって。
そのくせ裏では経済支援が欲しいとな?
ふざけんな!と思う。
そもそも拉致問題だ。
国家は、国の家と書く。拉致とは、(国家の観点で述べれば)家族を誘拐されたことと同義だ。
家族は誘拐し、返すだ返さないだ言いながら、金だけとっていく。
その時点でありえない。
毅然とした態度をとらぬから、このようなことになる。
やれ緊張になるだ、やれ平和と安全だ、やれ人権だ、やれ差別だ。
少なくとも人権と差別は、本件に関してはどう関係するのかわからない。
人んちの家族を誘拐し、ミサイルを飛ばされ・・・
悪いのはどっちか、そもそも論の部分を再認識すべきである。
「自衛隊=強い」というロジックばかりが繰り返される。
ネット保守論壇においては、特にその傾向が強い。
私は、その意見にはある一点により賛同できない。
本当に強いのであれば、それはつまり「能力が足りている」ということだ。
言うなれば、追加での強化は必要ないということになる。
これ以上の装備品の強化は「不要」となるし、人員の追加も「不要」となる。
「自衛隊は強い!」という世論では、政治は判断ができない。
「予算の増額を!」と政治家が判断するにあたっては、「つよいつよい!」と言われると、はっきり言えば困ってしまう。
こちらは身動きがとれない。
さて、それではミサイル防衛の実態だ。
本当に足りているのだろうか。
今回の実例を振り返ってみたい。
発射から通過まで、たったの十分間しかありません。
海の上がルートであれば、いまの装備では対応は無理でしょう。
僅か、10分間しかないのです。
「パトリオットミサイル」という言葉を報道で聴いた方もおられるでしょう。
弾道ミサイルを含む撃墜能力を有したシステムです。
実は、射程距離は20kmほどしかありません。
20kmと言うと、とても長い距離に感じるかも知れません。
脳内で構いませんから、20kmほど離れた場所を思い浮かべてください。
行橋市からだと北九州市あたりでしょうか。
次に、その地図を大きく大きくしてください。
どれぐらい大きくするかと言えば、北朝鮮から沖縄までが入るサイズです。
その際に、「20kmの円」はどの程度の射程になるでしょうか。
とてもとても小さいことがわかるでしょう。
北朝鮮から沖縄まで、僅か10分。
この10分の間、その20kmの円の中に入る可能性は、どの程度でしょうか。
はっきり言いますが、向かってくるもの、しかも限られた範囲しか対応できません。
いまのパトリオット(自衛隊ではペトリオット)は、PAC3と言います。
トラックなどで移動できる複数台のシステムで、持っていくことが可能です。
よってミサイル発射の危険が高まれば、大都市圏なりにPAC3を持っていってそこで待機、迎撃態勢をとることになります。
そこに向かって、ミサイルが飛んでくれば迎撃できるのでしょう。
しかし、別のところに飛んでいけば「何もできない」のが実態です。射程は20kmしかありませんから。
関連
【我が国には主権がない。】小笠原にミサイル一発、撃ってしまえ・・・と言えない原因。【憲法・英語版の問題】
ここまで書けば、おわかりの方も多いと思います。
私は、まったく足りていないと考えています。
ミサイル防衛は、PAC3のみで行うものではなくイージス艦がいたり等々ございます。
ただPAC3の数自体が、まったく足りていない。
何台あるとは言いませんが、想像すればわかると思います。大都市圏全部に配備するだけでも果たして足りるのか。
大都市ともなれば、市街地だけでも相当に広大な広さがあります。
変な話にはなりますが、中心地に命中してくれればPAC3も一つでいい。しかし、あの国の精度から言えば、狙ったところに落ちるとも思えません。むしろ、それだけの精度で物を飛ばすのは想像以上に難しいのです。
つまり、まともに防衛しようと思えば、大量のPAC3が必要なのです。人口が密集している地域だけでも。
これが日本全国で守ろうとなれば、「20kmの円」で地図を埋め尽くすだけの数が必要です。
先ほどからシステムと言っているように、PAC3とはトラック6台で構成されています。そして動かす人員(自衛官)も必要です。
あ、あと弾の交換時間も結構かかるので連続で2発撃たれると厳しいです。
という流れの中で、「防衛予算は足りている」と言えるのでしょうか。
私はまったく足りていないと思います。
「つよいつよい」と保守までもが言っている現状では、政治家は判断できません。
私のような考えの議員であれば、それでも実情を説明して動こうとはしますが、「色んな議員」がおります。
「足りていない」という声が強くならなければ、
他の議員は動かないでしょう。
となれば、政治は動かず、予算は増えず、防衛力は強化されないでしょう。
個人としての思いでありますが、ミサイル防衛を始め、我が国の防衛の実態はガタガタだと思います。
SPEC上、数字を満たしているのと、実態として「動ける」ことは全く違います。
日本は、独自制裁を課すべきだ。
これは地方議員という立場として、正式に述べるものであります。
国に対して、地方議会としても声を挙げるべきだと考えておりますし
それは実際の動きとして、そのようにして参りたいと思います。
行橋市議会では、平成24年度6月定例会において、拉致問題意見書を採択しました。
私は提出者として先輩議員らに賛同をお願いし、議会の過半数の賛意をもって無事に採択されたものであります。拉致は、「人権問題」であると位置づけ、問題であるという内容です。
日本は、余りにも北朝鮮に甘すぎました。
韓国に対しても甘すぎると考えています。
何もせず、譲るばかり。
楽なのです。
譲ることで、先方は「その場では」納得するのでしょう。
あたかも成果があがったかのような気分もしたでしょう。
それを繰り返した結果、どうなったのか。
拉致問題は未だ解決せず、今回はミサイル発射であります。
次の世代に問題を先送りしたのみで、結果的に事態は深刻化していっただけではありませんか。
国際社会の動きにも期待したい。
毎度毎度、甘い対応を繰り返してきました。
その積み重ねとして、現在という結果があるのです。
平和を乱し、安定を乱しているのが誰であるか。
白日の下に、意思表示を明確に行うべきです。
でなければ、何でもかんでもやりたい放題になってしまう。
国際社会は、今回はいよいよ動き始めると考えています。
それに先んじて、我が国は独自に動くべきでしょう。
でなければ、面子が潰れるどころの話ではない。
ここで動けぬ国家を、国家とは言えないと思うのです。
我が国が国家たりえるか、そのような話です。
面子という言葉では余りに軽いと思うかも知れませんが、このようなことを繰り返せば発言力は消失していくことでしょう。
国際社会を生き抜くために、グローバルと喧伝され続けた今の世を生きるにあたって
最低限のなすべきことだと考えています。
私は、そうでもないと思っています。
北朝鮮は素晴らしいとか、礼賛する意味ではありません。政治家として考えた場合、あの国はあの国で、結構すごいな、と思うという話です。
ソヴィエト、CHINAという両大国に陸を接しています。
また朝鮮半島内では、内戦を継続中です。(北を国と述べるかはさておき、です。)
結果的に陸軍を大量に抱えることになり、兵を食わせねばなりません。
食料の耕作に適した土地は少なく、そもそも食糧難になりそうな立地です。
働き手の多くを陸軍に送った上で、生産者も少ない状況、当然、餓死者も出てきます。
すごいな、と思った点。
一点目は、「この立地でよく滅びなかったな」という点です。いまだ存続していることは、奇跡に近い。
ゲームの大戦略で、北朝鮮スタートのフィールドがあったとしましょう、まず無理ゲーです。
北朝鮮に批判的な私が言うのも変ですが、残っていることが「凄い」と思います。
二点目。
この状態で、核開発を成し遂げ、しかもロケット技術を身に着けています。今回の件にしても「真っ直ぐ飛んだ」かは定かではありません。しかし、飛ぶには飛んでいます。
餓死者は出る、国内はガタガタ。滅びてもおかしくない状況で、よくもこのような開発ができたな、と。
それが独裁体制のなせるわざ、そう言うのは簡単ですが、容易なことではありません。
拉致をし、身代金のように他国にせびったり。
食料の援助を受けたり、結果的には無意味にも思える六か国協議なり。
様々な交渉の末、「未だに存在」しており「核能力」を有し「ミサイルを飛ばせる」状態に持っていく。
10年前に比較して。
そして20年前に比較して。
また、30年前と比較して。
北朝鮮の脅威は、確実に大きくなっています。
その北朝鮮を「小さな存在」と笑うのは誤っていると思う。
正しく恐れるべきで、そして「正当に抗議すべき」であると考えます。
「たかだか北朝鮮」という認識、どこかでナメているように思うのです。
情報が早いはずの、ネット保守論壇でさえも。
少し話が長くなってしまいました。
これらの状況を踏まえた上で、『北朝鮮に対して、毅然とした態度をとるべき!』と私は考えます。
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転載、させていただいた記事です
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